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野中一二の議会質問

平成15年6月定例会一般質問(予稿)
野中一二は6月10日(火)午後1時、登壇しました。・・・公式議事録から抜粋して6月10日定例会、野中一二の質疑応答の記録でご覧になれます。

甲府の再生

多くの先人たちに「甲府」と言う素晴らしい町を作り上げてきて頂いたことに先ず感謝いたします。

現在の甲府市を見ると、今こそまさに「都市再生」を図り、そしてその行動をスタートさせるときであると言い切っても良いでしょう。もう計画を立てているときではありません、ただ行動を興すだけです。そこであらためて甲府の再生には先ずどのような問題があり、そして宮島市政はいかにしてそれらの問題を解決しようとするのかを検証しながら質問してゆきたいと思います。

それにしてもなぜ今「都市を再生する必要があるのか」、このことに対して私は一定のインフラ整備を終えた都市環境を徹底して利用せず、ただ周辺に拡大してゆくというのでは開発と同時に膨大なインフラ整備のための費用がかかると言うことが挙げられると考えています。いったん不況になっても数年間辛抱すれば又必ず景気は良くなるとか、人口は右肩上がりに伸びつづけてゆくものだと言った一定の成長神話が継続している間は、その様な都市の拡大を続けていっても良かったのです。

しかし現在のように企業会計は総資産評価よりキャッシュフローが重要視され、日本と言う国は拡がらないから土地は必ず値上がりするという土地神話は崩壊し、人口は必ず増えつづけるといった原点が瓦解し千年後に日本人は150人にまで減ってしまうと言われ、大量生産ストック販売と言う商工業の原点は売れるだけしか作らないと言うスタイルが当然と言われる現在の経済原則の下では、都市の拡大についてもその根本を変更しなければならない時代となってしまっているのです。

交通手段の変化という時代背景に対応を

 さいわい、我が甲府市は市街地と言われている区域に対しては平成14年度に於いて下水道普及率ほぼ100%を達成し、主要なインフラである電気、ガス、水道、下水道の4項目については満足できる状態にまでなりました。又この区域に於いての市道舗装率は約96パーセントを数え、国道、県道はほぼ100パーセントであることから、覆い隠す舗装がいいか悪いかの議論は別として一定の快適水準に達していると言えるのでしょう。しかしそこの中心部では「空洞化」と言われる新しい現象が起きて久しく経っています。この現象に対しては、当然その場所で生業を立てている市民の一人一人の協力がもっとも大切だと思っていますが、明らかに違うのは時代背景から来ている交通手段ではないでしょうか。

つまり高度成長が持続していた時代の主たる交通手段は電車、バスでした、しかし現在に於いては自家用車に変わってしまい、その背景から交通環境と言うものが無視できない状態になっています。商工会議所などが行った過去のアンケート調査を見るにつけ、「駐車場の不足」と言うのがダントツを占めていることでもわかります。そしてここで大切なのはアンケートに答えた方が望んでいるのは無料の駐車場なのです。もちろん行政として市が「無料駐車場として開放します」などと言ってしまえば大変な問題になりますが、平成13年に行った調査によれば「中心市街地周辺には4,600台分の駐車場」があります。そしてその数は年を追うごとに増加しているとのことですから現在は5千台分ぐらいはあるんじゃないか、それでもまだ駐車場不足と言う人はやっぱり無料の駐車場を指し示しているのでしょう。この問題を解決できる手段としては、市内巡回型のバス、つまり現在運行しているレトボンの拡大強化がもっとも適切と考えています。甲府市内をあたかも水澄ましのごとく小型のバスが縦横無尽に走っている、そんな姿を想像してください。

 このバスの一例のように商店街の人々では出来ない、且つ行政の果たす役割として何をすべきかと言う事を新たな視点で考えて頂きたいと思いますが如何でしょうか。

(他都市などの問題については平成14年9月議会での深澤芳次議員の質問をもう一度参考。地域性や既存バス路線との整合性、経済性などを踏まえる中で、重要な公共交通機関であるバスの役割とあわせ、新たな交通手段につきましても総合的に研究してまいりたいと言う企画部長の答弁もあり)

市街地活性化のために居住環境の整備を

次に、市街地の活性化という点で、周辺の町村における人口増加という問題はどのように捉えているのでしょうか。これこそ周辺地域への都市の拡大現象ではないでしょうか。山梨県で人口が増加している地域を大別してみると良く理解できると思いますが、結局甲府市街地を中心として拡大しているに過ぎません。通勤可能地域としての広がり、そしてそこから新たな生活圏にと拡大しているのです。しかし残念なことに現在の市町村の区割りですと、住民税は住んで戴かなければなりませんし同様事業税は市内において事業を営んでいなければ戴くことは出来ません。その様な観点で甲府市内を見渡したとき、市が所有している不動産の有効利用はどうなっているのかと言った問題が浮上してきます。

問題解決の方策や手法は確かに難しい点も含んでいるとは思いますが、その様な土地についてこの時期だからこそ思い切った対策が取れるのではないでしょうか。例えば未利用の土地については一刻も早く処分をする。現在入居を受け付けていない大里第一団地等については速やかに集積処置をとり売却もしくは新規建設を行うなど、従来に無かった発想で事業推進をして頂きたいと考えますが如何でしょうか。ちなみに現在市内に土地を求めて住居を新築したり、店舗などのために用地を取得する方は、取得後すぐに居住用の住宅建設に着手することでしょうし店舗建設に乗り出すこととなるでしょう。つまり、住民税や事業税を新規且つ速やかに払っていただける方々が待っていると言うことではないでしょうか。現実、近隣の後屋団地には5月27日現在21人の入居希望者が待機しています。この様な事についてもすでに甲府市は貴重な情報を持っているのですからこういったデータも十分活用しながら推進を図ったら如何でしょうか。

甲府駅北口開発の視点

次に、今回の補正予算は宮島新市長の意気込みを、甲府の都市再生の起爆剤として北口があるとし、予算約30億円の内44.6%、その金額約13億円を甲府駅周辺事業に投入していることからも十分に汲み取れるものがあります。この中には30号街区を歴史を感じさせる公園としてそこに眠る山の手門を復活させ、市民に憩いと学習の場を提供する事としています。同時にこの北口地区にはNHKの誘致も決まり、国の出先機関の合同庁舎構想も進捗しています、まさに情報と文化の発信地として広く全国に宣伝してゆく玄関口となることと思います。又、この北口地区は民間の方々の力で定住人口増加に寄与するマンション計画が着々と進んでいます、こうなりますと北口はもう「地獄のふちに取り残された町」などと言う汚名返上はもちろん、全国でももっとも調和の取れた開発が推進しようとしている地区となるわけです。

 そこで再度考えて頂きたいのは周辺との景観形成についてと言うことですが、残された空閑地の活用方法として4街区の活用、およびこの歴史公園の活用についてです。

県立図書館の移転

始めに4街区についてですが、この用地は県有地であることについてはすでに皆様もご存知のことと思います。過去の経緯についてはここでは述べませんが、ここを活用するについてもっとも適した施設は何かと考えますと「県立図書館の移転」と言うことに尽きるのではないでしょうか。

なぜなら図書館と言うのは当然のことながら県民等しく利用できる財産であること、そして日頃の利便性が高い場所でこそその機能が発揮できる施設であると言うことです。図書館と言うのは博物館と違って県外の方がバスを仕立ててやってくると言う施設ではないのです。小さい子供連れの家族からひとりで利用する学生たち、そして生涯学習の充実にとすべての世代にわたって利用するのが図書館と言うことになれば、おのずとその立地条件については理解できると言うものです。間違っても多くの県民が公共交通機関を何度も乗り換えて利用すると言ったような場所や、駐車場にこだわって場所を選定するなどの悪しき選択を考えて欲しくないものです。

幸にして宮島市長は県議会の場で市民を代表して議論をつくされた貴重な経験をお持ちであり、同時に無類の読書家とくればこの際は是非実質的な決定権を持っている県と十分な交渉をして頂くようにお願い申し上げます。同時に市当局におきましては、甲府駅周辺整備に関する県市推進協議会や、地区協議会などの席上で県の担当者に対しましてどしどし注文をつけたり、地元からの要望事項と言うことであの県立博物館誘致以上に盛り上がっていただきたいと思いますが如何でしょうか。

歴史公園の活用

歴史公園の活用についてですが、ここで言う歴史とは江戸、明治、大正、昭和と続く歴史が適切なのではないかと考えます。仮にここで武田の歴史を持ち出すことになると、せっかく本物がある武田神社が死んでしまうのではないでしょうか、そしてこの甲府城についても史実を曲げることとなってしまいます。ここはやはり江戸以降の甲府の歴史が正しい姿です、とするとここには史実に基づくお花畑を再現するなどの工夫が大切になると思いますが如何でしょうか。

市内観光資源の活用

そしてこの公園については広く市民と言う対象から、甲府駅に降り立つ多くの方々と言う視点に変えるべきだと思います。またこのような視点から北口を見つめてみると、府中五山に連携を持たせることなど面的に広がりをもたせることが出来るならば他都市からの交流人口もきっと増加するに違いありません。それこそこの公園整備をする意義がより深いものになって来るでしょうし、同時に観光産業の育成と言う観点からも甲府の収入を増やすと言うことの側面支援の役割を十分果たすことが出来るものと期待する所です。実際甲府市内には全国に知られているこのような名刹がありながら観光資源として活用されておりません、ここでは交流人口の増加と題目だけを唱えるのではなく、これを機会に何らかの行動を興すときと考えますが如何でしょうか。

甲府市の環境問題について

甲府市が平成15年3月に作成した環境基本計画によると、総エネルギー消費量を平成10年度比15パーセント削減するとあらわしてあります。そしてその期日を第三期間つまり平成21年度から平成24年度までの間には実行させますとなっています。その他新エネルギーの導入率を45パーセント以上とすること、など具体的数字が出てくる具体的目標があがっています。しかしその中で甲府市の施設が具体的に取り組む事柄についての記載も表記されておりません。

一例であげますと平成14年3月議会で私が市立病院にコージエネ発電(注)をと言う風にお尋ねしています、そこでは病院の経費節減のためにも検討していくと病院事務局長からお答えがありましたが、これを今一歩進めますと病院だけでも一部自家発電とクリーンなエネルギー利用により一定のエネルギー節減と二酸化炭素の減少目標が設定できるわけです。実際はこのような一つ一つの施策を市の施設でそれぞれ何時から行うのかと言った明確な方針を作る必要があります。

又甲府市では平成13年に策定している地域温暖化対策推進計画がありますが、その中にもその取り組み目標として市関連施設においては敷地面積の30パーセント以上を緑地として確保するとうたってあります、果たしてそれ以降作られた施設に於いてこの取り組み目標は守られているのかどうか確認したい所であります。同時にこの推進計画の中には平成17年度までに市から排出されるごみ焼却量を2.5パーセント削減すると書いてありますが、これを含めた推進目標についてはどのように推移しているのかこれらをご説明ください。その上でもし実行不可能というのであれば、その後の対策についてはどのようにしてゆくのかと言うことについてもあわせて教えて頂きたいと思います。

注・コージェネレーションシステムとは、1つの一次エネルギー燃料から動力と熱といったように2種類以上のエネルギーを発生するシステムのことで、エネルギー利用効率が高いため省エネルギー化が可能となる。実際には、ホテルや病院等において、ディーゼルエンジン、ガスエンジン、ガスタービン等を利用してオンサイトで発電し、この時同時に排気ガスや冷却水から回収される排熱を冷暖房、給湯等に利用するシステムとして多く採用されている。

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