野中一二のページ | 活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | サイトマップ | 掲示板 | ホーム | 戻る

野中一二の議会質疑応答の記録

平成15年12月8日(月)午後

○議長(谷川義孝君)
次に、野中一二君。

○野中一二君
 6月議会に続きまして2度目の質問をさせていただきます。

 まず、質問に入る前に、改めて今回『「わ」の都・こうふプロジェクト』の新政策プランをゆっくり拝見させていただきまして、市長の思いを改めて感じたところでございます。その表紙に『先人の功績に思いを馳せ 過去の教訓に学びながら』ということが書いてございます。まさにそのとおりだなと思いながらずっと読んでいきますと、終わりから3行目だと思います。

『街かどウォッチングの研修の実施』という項目がございました。これこそまちへ出て、改めてこの甲府を思うことが大切なのかなと、そんな感じがいたしまして、私もまちへまた出てみました。全然違う視点からまちへ出てみますと、これが非常におもしろい。

 今から歴史をさかのぼることおよそ2000年。東を向いて酒折の方面を見れば神武天皇東征の折、連歌をよんだ場所として有名な酒折宮、古宮がございます。

 それから今度、もうちょっと時間をさかのぼりまして、そして南の方角を見てみますと、今でも継続されております天津司の舞というのがございますが、これは天浮船に乗って、神々が万国巡業の途中、その船から1人の神様が落っこっちゃったということが、どうもこのおまつりの歴史的な起源じゃないかというところから推測しますと、これがおよそ8万年ぐらい前の話です。

 そして、今度は西に目をやってみますと、そこには国宝の穴切神社がございました。これは有名な甲府盆地の湖水伝説の穴切明神を祀ってあるわけですけれども、これはそこで水を抜いたんではなくて、正しくはこの甲府から、盆地から水がなくなればすごくいい畑になるんではないかということで穴切明神という神様が、人夫を集めて鰍沢の下にある兎の瀬を開削して、そして甲府盆地の水を払ったということが歴史の中で伝えられていると。神代の時代とありましたんで、大体10万年ぐらい前になるんでしょうか。

 そしてこの甲府盆地の北。これも甲府市内ですけれども、北部を見ますと、そこに天然記念物の燕岩というのがございまして、これもすばらしいもので、この燕岩ができたのは今からおよそ40万年ぐらい前。私、かつて400万年という間違った数字を言ったのですが、40万年前だそうですが、黒富士火山帯という火山がございまして、そこの造山運動のときにできたのが柱状節理。それが今、黒平へ行く途中猫坂の終わりのあたりにある燕岩。これも天然記念物です。このようにすばらしい歴史と、それから自然が本当に手の届く範囲にある。これが甲府盆地なんだな、これは大切にしなければいけないなと、私どもの甲府のまちを改めて見直したところでございます。

 そんな中、私は本年6月の議会におきまして最初の質問をさせていただいて、そこで取り上げたことを含めまして再度検証しながら、甲府の都市再生についてここで改めて質問させていただきます。

 去る9月25日、私ども新政クラブは、会派の視察で長野県松本市を対象として市街地再編及び区画整理事業を研修してまいりました。松本市は、人口20万8,000人を数え、その世帯数は8万2,000世帯であり、昭和40年より少しずつではあるがふえ続けています。ほぼ我が甲府市と同様の推移でしたが、この数年間は逆転しております。地理的には盆地構造で、これも甲府盆地と類似しています。ここでの区画整理事業で中央西土地区画整理事業と呼ばれている事業が、昨年の11月に終息しています。ここへの資本投下額は、約300億円だそうですが、事業開始以来この地区への民間投資額は600億円だそうです。このことは、いかに官民一体となって事業を進捗することが大切かを物語っているものだとつくづく関心させられました。そして事業を終了しているこのまちを訪ねてみますと、随所に今日までの松本市の歴史を物語る工夫がなされており、当日はあいにくの空模様にもかかわらず、大勢の市民や観光客で賑わっているのがうらやましくも感じられました。

 その中で何といっても驚いたのが、中心部の大型の駐車場は3か所、約600台分しかなく、しかも有料。それでも「郊外から来る人々に対して、駐車場の不足は現在ありません」と言い切る職員の言葉です。甲府市中心部には、5,000台分くらいはあるにもかかわらず、それでもまだ「駐車場不足」というアンケート結果が出ております。このことの解決策として松本市では、市内循環型のバス、タウンスニーカーを走らせています。どの区間でも1回の乗車料金100円。子供が50円でございますが、これを払えばよいシステムで、一日乗りほうだいの乗車券500円、子供が250円。これを購入すれば、一日ゆっくりと松本市内を観光できることとなっています。
 6月の質問をもう一度繰り返しますが、甲府市においても現在運行しているレトボンの拡大強化でこのことに対する一定の対応は十分可能であると考えています。企画部長はこのバス運行に対して、「公共交通等の利便性などの市民意向調査を行っていきたい」としていましたが、半年経過後の今日、その実現性について具体的な案はいかがまでお進みでございましょうか。お聞かせ願いたいと思います。

 本年7月31日付で政府により発表された観光立国行動計画というのがあります。これは、観光立国関係閣僚会議が立ち上げたもので、サブタイトルとして『住んでよし、訪れてよしの国づくり』戦略行動計画となっており、この計画の中から観光カリスマ認定者という言葉が出てきていること。しかも、山梨県にはもえぎの村の舟木社長と、それから前河口湖町長、現在もそうですね、小佐野町長さんの2人が選ばれている。このことは既に御存じのことと思います。そして観光関係構造改革特区として本県では須玉町の増富地域交流振興特区が既に存在しています。これら事業を進捗するにつけても資金が必要になってきます。企業で言う、売り上げを伸ばして利益を上げる。そしてキャッシュフローを改善し、資金捻出を図るということでしょう。

 行政の場合には、定住者人口を増加させ、担税者をふやす。もしくは交流人口を増加させ、企業収益を向上させるということではないでしょうか。しかし、定住者をいきなりふやせと言われても、現実なかなか厳しいものがあるでしょう。そこで本市が置かれている東京からわずか1時間半という近距離にあるこの環境、我が市は首都圏3,000万の人々に目をつけるべきだと思っております。そのためには、現在政府が提唱している観光立国をそのまま甲府市に置き換えた観光立市、観光立県、これは県では「富士の国 山梨」と言っています。なぜか甲府盆地が出てこないし、ブドウなどの果物もワインも、そして武田信玄も出てきませんが、ここでとやかく言う問題ではないと思います。とにかく明瞭な位置づけをすることが必要になってくるのではないでしょうか。そのような観点から見た場合でも、甲府駅を中心とする市街地整備は重要な玄関の整備であり、その中で進めている甲府駅周辺拠点形成事業は、まさに山梨の顔づくりといってもよいと思っています。

 しかし、今回のこの事業において国からはまちづくり総合支援事業というプログラムに裏づけされた3億3,300万円が支出されることになっていますが、残念ながら県からはこの事業の補助金は、予算書を見渡しても探すことができません。山梨県の玄関口を整備し、顔をつくるこの事業を、甲府市単独で行うことなく、県と共同で推進するよう強く働きかけることが必要と思われますが、いかがお考えでしょうか。

 21世紀に突入して既に5年が経過してしまいました。宮島市長誕生から間もなく1年が過ぎようとしているこの今、この機会に従来からある数々の施策、プランを総点検し、廃止すべきものは廃止し、見直すべきは見直しを行うことも必要なのではないかと感じています。我が国の先進的な取り組みを行っている自治体では、既に生活者起点に立ち、タックスペイヤーに対して限りなく情報開示を行い、市民を満足させるではなく、市民が満足できるように、そして市民の声を聞いて実現していくことのみが市民の政治ではなく、市民の中に全くニーズがなくとも、今後はニーズが出てくることを予想し、実現していくことも市民のためであるといった体制に変えていくことが必要と考えます。既に始まっている地方分権の時代、宮島市長におかれましては、「一匹の北京の蝶たらん」という決意のもと、事業推進を図っていただきたいものですが、市長の御所見を賜りたいと思います。

 次に、環境問題についてお尋ねいたします。

 はじめに、ゼロ・ウェイストについてお尋ねいたします。本年9月、徳島県上勝町では、ゼロ・ウェイスト宣言を国内で初めて行いました。この運動は世界的な環境保護団体であるグリーンピースが提唱している運動で、既にオーストラリア、アメリカなど世界で展開が始まっています。おおむね20年程度の一定の目標年次を定め、できるところからやっていくことで、焼却や投棄といったごみ処理をゼロにするということです。オーストラリアのキャンベラでは、当初の6年で64%、サンフランシスコ52%、カナダのエドモントン65%など、このゼロ・ウェイスト宣言をしている小都市では宣言して1から3年で、大都市でも6から8年で埋め立て削減率50%を超えております。この運動ではPDCAつまり目標を定め、実行し、検証し、さらによい方向へと実行するということを続けていることだけで、何も特別なことを行っているわけではありません。我が甲府市ではごみゼロ運動を展開しておりますが、このゼロ・ウェイストは、もっと積極的な攻撃的な運動と位置づけられます。したがって、現在行っているごみゼロ運動を、期限と目標を定めて実行すればよいだけの素地ができ上がっているものと考えられます。

 また、『平成15年度版環境行政の概要』によると、恐らく4、5%程度の不燃雑貨以外は、すべて徹底的な分析により処分しなくてもよい性質のごみと考えられます。ということは、現在の年間約10万トンの焼却ごみは5,000トンに減り、1日当たり13トンだけ焼却もしくは破砕残渣として処分すればよいこととなってしまいます。当然ながら時間をかけての事業推進にあたっては、教育現場での従来以上の啓蒙活動も重要な要素となり、見逃すわけにはまいりません。甲府市では、新しい焼却場をつくり、限りなく無害化してごみを排出することとしています。そこで、底辺の活動であるゼロ・ウェイスト運動を宣言し、そのためのモデル地区の設定を行い、同時にコスト削減という命題に向けて収集の外部委託化を実現すること。受益者負担の原則を打ち出すためのごみの有料化へ向けての取り組みを進んでいくことが環境首都宣言にもつながると思いますが、いかがでしょうか。

 以上のことも十分踏まえた上での甲府市及び東八代郡など8町村による共同ごみ処理について、新ごみ処理建設地が決定しないまま、当初の約束の期限を迎えようとしています。このことについては用地選定の進捗状況など、具体的な動きについて現在の状況をお示しいただきたい、このように思います。

 また、今回行われている焼却施設については、その方式等についてどのような処理方法を検討しているのか、PFIといった考えはあるのかどうか、県が推進しているエコパーク構想に含まれる施設となるのかどうかについてもお答えいただきたいと思います。

 以上で私の質問を終わらせていただきます。

○議長(谷川義孝君)  市長 宮島雅展君。

○市長(宮島雅展君)

 格調の高い質問をされましてね、「一匹の北京の蝶たらん」となんて言ったって、難しいですね、また後で教えてください、ちゃんと。

 それでは、私の分担、市政運営についてにお答えをしたいと思います。議員の御質問の趣旨は、既成概念にとらわれることなく、市民の満足度を高める果敢で、創造的な行政を進めるべきとのことかと思いますが、私は本年2月に市長に就任以来、「市政は市民のためにある」を基本理念とし、ガラス張りの談話室の設置をはじめ、各種対話の開催など、多くの方々との対話を積極的に進めながら、市民生活者起点の行政の展開に意を注いでまいりました。また「日本一親切・丁寧で明るい市役所」を掲げ、職員の意識改革に取り組むとともに、受益者負担の適正化など行財政全般にわたる諸改革の道筋を明らかにしながら、その推進を図っているところであります。

 こうした取り組みは、緒についたばかりでありますが、今後とも市民とともに考え、市民とともに歩む市政の推進に努めながら、改革すべきところは英断をもって改革する気概をもって、市民福祉のなお一層の向上を図るため、全力を傾注してまいる所存であります。

 ところで、「市民の中に全くニーズがなくても、今後はニーズが出てくることを予想し、実現していくことも市民のためであるといった体制に変えていくことが必要と考えます」という下りでありますが、実は、そういう気持ちを常々持っておりました。特に議員のときに。しかしながら、私が二十何年か前に、二十年ぐらい前だったでしょうかね、この市政の中において予算委員長をやっていたときの話でありますが、1,000万円の予算である事業を遂行したんですね、行政が。そして960万円で終わりました。一般社会においては、1,000万円で予算を組んで960万円で終われば、決算委員会ではありませんでした、予算委員会ですよ。予算委員会何でも言えましてね、決算のことについてなんですけれども。1,000万円の予算で960万円で終われば、民間においては報奨金を出すぐらいのことだったですね。ところが某党の議員は、「君らの見積もりが甘かったから40万円安く終わったんだろう」というようなことをとがめていましてね、委員長をしている私は、暫時休憩をとって、その議員に外に出てもらって、「あなたおかしいじゃないか」という話をしたことがあるんです。だから、議員の側でも、そういう意味で、ただ安くしたときだけではなくて失敗をすることを認めていただかないと、鋭意果敢に取り組むことができない面も行政にはあるんですね。

 今の世間の風潮というのは、やっぱり元手を、世間の風潮というより仕組みはね、元手をよそから借りてるんですよ。税金という形で預かって、そしてその金を使う。その金を使うんですから行政は失敗が許されぬ。一生懸命取り組んだけれども、中には果敢に取り組めば果敢に取り組むほどその危険率は高いわけでありましてね、そこら辺のことをわかってくれる議員さんをはじめ、市民の方々も多くなっていく。

 行政が新しいことを持ちかけられたときに、常に一番先に言う言葉は、その議員さんや提言をしてくれた方に、「近県でどこがやっていますか」ということを言うんですね。「近県でどこがやっていますか」「先例がありますか」。その「先例がありますか、近県でどこがありますか」というのは、失敗が許されないということが後ろにある。そして新しいことを果敢に取り組む場合には、失敗する危険もあるということですね。そのことを繰り返しになりますが、議会や市民の皆さんが認めてくれて「やってみろ、進取の気性に富んだ市役所の職員であれ」というふうにまた勉励をしていただきたい、そんなふうに思っています。

 我々は何も失敗をしたいがためにやっているのではないし、市民福祉を何とかして向上させたいという気持ちはあるんですが、そこに先ほどの話に戻りますけれども、預かった税金を一銭でもむだにしたらという気持ちがありますから、及び腰になることもある、そういうようなときに皆さんをはじめ、市民の皆様方に力づけていただけるとますますやる気になるのですがね。そんなふうなことを申し上げておきたいと思います。

 もとに戻りましょう、御理解を賜りたいと存じます。

 ほかの御質問につきましては、関係部長等からお答えをさせます。

 以上です。

○企画部長(林 正孝君)

 企画部関係2点につきまして御答弁申し上げます。

 最初に、甲府の都市再生についてでありますけれども、中心市街地の活性化や高齢者等の交通弱者対策、バス不便空白地域の解消などを目的に、地域循環型バスを導入する自治体が全国的に広がりつつありますが、採算性や需要、効果などを課題としてとらえている自治体も見受けられます。こうした状況を踏まえて実施する市民意向調査は、市内にお住まいの方が、中心市街地や公共施設などへのアクセスとしてどのような交通手段を利用しているかなどについて伺い、地域循環型バス、いわゆるコミュニティバスのあり方を検討するための基礎資料とすることを目的に実施するものであります。年度内には調査結果の集約と分析をしたいと考え、現在調査方法や対象者、調査期間、質問項目等について鋭意調整を行っているところであります。

 またコミュニティバスにつきましては、バス事業者と運行方法や運行ルート、経費の問題などについて協議を行うとともに、庁内の関係課職員による事務レベルでの研究会を立ち上げ、御提言のレトボンの活用なども含め、さまざまな角度から研究を行っているところであります。

 今後は、市民意向調査結果や、財政状況などを踏まえる中、中心市街地の賑わいを回復する手段の1つとして、公共交通のあり方についてコミュニティバスの試行的な運行の可能性などを含め、さらに研究を深めてまいりたいと考えております。

 次に、甲府駅周辺拠点形成事業についてでありますが、甲府駅周辺につきましては、新たなまちづくりのフロンティアゾーンとして発展が期待されているところであり、県都の玄関口にふさわしい都市拠点の形成を推進しております。特に北口地区一帯の整備につきましては、県の協力をいただきながら、まちづくり総合支援事業として本年4月に国から計画同意が得られましたので、歴史公園用地の買収などを行うなど、事業着手をしたところであります。また、甲府駅周辺土地区画整理事業につきましては、県から補助金として財政支援を受けながら、着実に事業進捗をいたしております。本市といたしましては、県に対しまして区画整理事業への補助金と同様に、まちづくり総合支援事業への財政支援を引き続き要望してまいりたいと考えております。今後も甲府駅周辺の民間開発誘導の促進や、県有地の活用などの諸課題につきましては、甲府駅周辺整備に関する県市協議会などの場におきまして、なお一層の協議と協調を取りながら、県市一体となって事業の着実な推進を図ってまいりたい、このように考えております。

 以上でございます。

○環境部長(金箱憲一君)

 環境部に係ります数点の御質問にお答えをいたします。

 はじめに、ゼロ・ウェイスト宣言、収集業務の外部委託化、ごみ有料化についてお答えをいたします。

 まず、ゼロ・ウェイスト宣言についてでございますが、1996年オーストラリアの首都キャンベラ市がごみ行政の方向性を明らかにしようと、2010年までにごみをゼロにし、埋め立てをやめるという厳しい目標を宣言したことに端を発しております。我が国では本年9月、徳島県上勝町で初めてごみゼロ、ゼロ・ウェイスト宣言及び行動宣言を行ったことは御案内のとおりであります。

 ゼロ・ウェイストの考え方は、1.具体的かつ挑戦的な達成目標設定、2.ガス化、ごみ発電なども含め、焼却、埋め立てなど従来のごみの処理、処分方法からの脱却、3.拡大生産者責任を枠組みの中に据えるなどを特徴としております。

 本市におきましては、本年3月に策定いたしました『甲府市環境基本計画』において、廃棄物対策としてごみの発生、搬入量の削減、あわせて最終処分量をゼロにすることを大きな目標として掲げており、これに基づきまして施策を進めております。

 御提案いただきましたゼロ・ウェイスト宣言は、本市における廃棄物の排出実態、その処理、処分計画と絡み合わせながら将来的な研究課題とさせていただきます。なお、コスト削減や受益者負担のあり方等の問題につきましては、外部委託、ごみ有料化等で現在検討しておるところであります。

 次に、新ごみ処理施設建設用地選定の進捗状況についてでありますが、次期ごみ処理施設は、甲府市と東八代郡など9市町村が共同処理するため、現在建設に向けて9市町村で組織します協議会と研究会が中心となり、用地の選定を行っているところであります。候補地として御坂町八千蔵区と八代町高家区にまたがる用地と、八代町増田区の2カ所を決定し、地権者並びに周辺住民の同意を得るために努力をしてまいりました。

 しかし、すべての同意が得られていないことから、御坂町八千蔵区、八代町高家区を重点候補地と決定し、同意を得るために説明会等を行っております。地元三町で組織します甲府市ごみ処理施設建設対策委員会には、さる12月4日に、平成16年3月末までの期限の延長をお願いしたところであります。

 今後におきましても、9市町村で連携を図り、用地確定に向けて邁進してまいります。

 次に、焼却処理方法についてでありますが、9市町村で共同処理するための次期ごみ処理施設につきましては、構想としまして溶融施設を考えております。PFIにつきましては、民間の資金や経営ノウハウを活用して、公共事業の効率化を図るPFIが全国的に広がっておりますことから、調査研究をしてまいります。

 最後に、県のエコパーク構想との関連でありますが、現在のところ9市町村で共同処理として進めておりますが、県のエコパーク構想や広域化計画もあることから、これとの関連も視野に入れて進めてまいります。

 以上でございます。

○教育長(角田智重君)

 環境教育の推進についてお答えをいたします。

 学校における環境教育は、子供たちが環境問題に関心を持ち、地球環境への人間としての責任と役割を正しく理解することなどをねらいとしております。こうしたことから、学校においては環境教育副読本を活用し、ごみ処理の仕組みや有価物回収など身近な問題について学んだり、総合的な学習の時間において水質汚濁の観察などを通して環境保全の大切さなどについて体験しております。

 また教育委員会におきましては、平成6年教師の指導用資料として『環境教育指導の手引き』を作成し、環境教育に重点を置いた取り組みを行っているところでもあります。今後も息の長い環境教育の継続を図り、子供たちの環境を守るための実践力がさらに高まるよう各学校を指導してまいります。

 以上でございます。

○野中一ニ君

 市長からは熱い思いを込めた答弁をいただきました。ありがとうございました。最初にその問題を触れてしまいたいと思いますけれども、行政が失敗をするとしかられるということは当然あると思いますが、これは民間企業でもどこでも同じことだと思います。行政が失敗してはいけないということを言っている方というのは、恐らくいないと思いますし、ことしの2月に行われた市長選で、なぜ宮島市長が今の市長席に座っているかということを考えますれば、失敗してもいいよと、しかし、もし同じ失敗をするんだったら、任期を余り重ねないうちに、早いうちに失敗してくれという意味もあるんじゃないかと。若いうちの失敗というのはだれでも許してくれるわけですが、これを市長経験何十年かたちまして失敗すると、本当に怒られてしまう。行政の職員の皆様も同じようなことを考えているんではないかと思いますから、そうなると必然的に若い芽がつぶされて、従来と同じような既定路線を歩むようなことになってしまう。

 市長はそのことを既に選挙という大きな担保をいただいて、4年間の任期をいただいて、それで進捗するわけですから、「もしおれが失敗をすることが嫌なら、次はやめてくれ」ということを言うぐらいの強い気持ちでこの市政運営にあたっていただければ、何も心配することはない。むしろ、失敗を恐れず、もちろん私ども、私だけかもしれませんが、私ども議員も市長が失敗することに対して足を引っ張るということではなく、むしろ次の段階でなぜ失敗したのか。それからなぜこういう方法をとらなかったのかというふうな、次に必ず成功するような部分に導くというか、筋道を立てながら市長を応援していく、そんなつもりで私は今さっきの市長の話を聞かさせていただきました。ぜひ失敗を恐れず前向きに進んでいただきたい。そうでないと、地方分権の時代、この甲府市が置いていかれることになってしまいますから、その辺の強い意思はぜひ持っていっていただきたいなと、そんなふうに感じております。

 次に、この中で観光施策について、私、ちょっと触れたんですが、残念ながらその答弁がなかったので、観光施策の部分を、いわゆる交流者人口をふやすということですね。定住者人口だけではないと。交流者人口。山梨県に来る方が一日に落とされる金額というのが観光客1人当たり4,700円と私伺っております。ということは、首都圏3,000万人が来てくれたら、ものすごい金額になるわけですね。それが例えば、中央線を1時間にしてしまおうという話がありますと、必ず反対が出るのが、それだとみんなすぐに買物を東京に行ってしまうんじゃないかと、こういうふうな反対意見が出るわけですが、逆に90万の人しか東京には買物に行けない。だけど向こうから、いわゆる首都県から来る方は3,000万人いるんだから、どちらの方が出入りが多いかもう一度考えてみようよ。そんなことを含めまして私は観光施策は特にこれから大事だ。残念ながら、先ほども壇上で言わせていただいたように、県は「富士」という名前を出して山梨をアピールしようとしておりますが、特産品のブドウもなければ昇仙峡も出てこない。甲府盆地の「こ」の字も出てこない。それではちょっと寂しいなという感じがしておりますので、そのあたりを含めました観光施策について御意見を聞かせていただければと思います。

 そして12月議会、県議会がちょうど始まっている中で、知事の答弁の中に「甲府駅周辺は、国、県、市が協力して土地区画整理事業を実施し」という下りがございました。そこでシビックコアを中心として県は支援しておるという意味合いだと思いますが、残念ながら先ほど私が質問したまち等も甲府駅の顔をつくる、むしろシビックコアよりももっと重要な事業になるんではないか、そんな気がいたします。ぜひその辺は県の方に強く強く要望してほしいというふうに思います。

 またそのときの知事の答弁の中で、「公共交通機関を含めた効率的な交通体系の見直しを行う」と、「交通の利便性の向上に努める」ということも、知事はそのときに県議会議員森屋 宏さんの質問に対して答えているわけですね。県も何かやろうとしている気持ちがここにあらわれていると思いますので、先ほどのバス事業に関しましてももう一歩踏み込んだところで、県も巻き込んで、甲府市内に循環型バスを走らせていただきたい、そんな思いでいっぱいでございますが、部長は6月の答弁をかなり修正なされて前向きにしていただいたようでございますが、いまいち何かお考えはありませんでしょうか。

 それから環境問題に入らせていただきますと、このゼロ・ウェイスト。これにつきまして上勝町では11月だけでこの小さな町に600人の視察者が来ている。このことを考えると、いかに先ほども市長が言いましたけれども、ナンバー1になるということ。全国で一番先に発信するという、行政としては非常なリスクを負うということは、行政にとっては、その発信した地域にとっては非常な利益になるということにもつながってくるわけです。そんなことがございますので、甲府もぜひそういう部分で全国に先駆けた何か事業という中でこのゼロ・ウェイスト。甲府規模の都市はまだ行っておりませんので、ゼロ・ウェイストを取り上げていただければいいなと、そんなふうにも思います。そして、このゼロ・ウェイストという考え方を基本的に進めようとしますと、当然初期投資は一定の投資が必要になりますが、間もなくすぐに人員、費用の面で減少を迎えることは明らかでございます。そうなったときに、減った部分をすべて、例えば、「おっ、これは余祿だ」ということでほかの事業に向けてしまうということになりますと、最終的な本当のゼロに限りなく近づくということができないということがございますので、そのあたり、ゼロに近づけないで、ある程度環境行政、特にごみゼロ行政に幅を持たせた中でこういうふうなゼロ・ウェイストという一つの事業推進をすることはできないものか。

 それから、当然当初はゼロ・ウェイスト推進をするにあたりましては、あるいは現在のごみゼロ運動を甲府市が推進するにあたりましても、まだまだ人的なものが不足しているような気がしないでもございません。そのあたり、例えば減量推進課ですか、そういったところへの増員予定とか、そういうものはせっかく甲府市が今現在ごみゼロ運動をやっているんですから、もう来年度の人員配置の中でも必要だと思いますが、そのあたりにつきまして何かお考えがあったらお示しください。
 あと1点答弁漏れがございましたが、それはまた後に聞くことといたします。

 以上、何点か聞かせていただきましたが、お答えいただきたいと思います。

○議長(谷川義孝君)  市長 宮島雅展君。

○市長(宮島雅展君)

 再答弁をいたします。

 先ほど私が申し上げた本意というのは、市税をいただいて事業をする。そういう中で一生懸命に、失敗せぬように新しい事業を始める場合ですけどね、努力をする。議員がおっしゃったように職員がやる。私がやらせるのですから、私に責任を取る覚悟があれば、やれるということですよ。今後そういう気持ちで取り組んでいきたいというふうに思っています。

 もう一度言いますがね、やっぱり市民の税金を使ってやるのと、それから企業が利潤を求めてやるのと、結構違うところがあってね、そして企業がやる場合には、要するに企業が集めた資本でね、資本を出す方は失敗してもしょうがないけども、利益が出れば利益が還元できますからね。だからそういうふうな考え方があるからちょっと違うけれども、でも失敗を恐れていてはね、何も進まないということに対しては全くそのとおりだと思いますので、覚悟して進むことであるなというふうに思いましたね。

 それから定住者をふやすのは難しいけれども、交流人口をふやしなさいと。まさしくもっともな話で、甲府めがけてゼロが2つくらいある万人ということで来てもらえれば、4,000円前後のお金を落としているわけですからね。すごい収入は上がるし、それがみんな法人市民税等々にはね返っていくということもよくわかります。私が市長になったのは2月でしてね、甲府ウィークをこの間やって、甲府のおまつりみたいなものをまた考えてみようと。あんなことも見直しを契機にしてどういうおまつりにするか、どういうふうによそから人を呼んでくるかということに意を用いていきたいなというふうに思っています。

 幸い、この間も某県会議員から話があったんですけれども、例のお城のあれがとれると。覆いがですね、曲輪のそれがとれるので、甲府でも何か考えたらどうかなんていう話をなさっていらっしゃたけれども、そんなことも含めて、県とも協議をしながらやっていきたいというふうに思っています。

 それから、県が出してくれないというやつですね、これはまた強くお願いをしていきますよ。何せ、この間のときまでここに座っていた人ですからね。私どもの抱えている事情については非常によく知っている方だから、まあ、県知事になったからといって、きのう言ったことを忘れたなんておっしゃる人じゃないから、だから一生懸命にお願いをしながら、強力に連帯を組んで山梨県の県都の発展のために努力をしていきたいと、そんなふうに思っています。

 それからゼロ・ウェイストですけどね、何も私知らないわけじゃなくて結構調べてるんですけども、20万とか25万、20万以上といったらいいでしょうかね。それだけのまちが動き出すには手間がかかります、非常に。ただ手間がかかっても、全部で動けば結構ものすごい力になるというのがわかってまして、いろいろな方策を考えているところです。ごみの有料化についても、例えば、これは方々の会合で言ったこともあるんですが、シールを渡して、例えば委員会の答弁みたいになるけれども、シールを渡して、そのシールを張ったものについては何枚かは無料にするとかね、それ以上出したら、やはりお金もらうことになるだろうかとか、いろいろ今研鑽をしているところです。

 ちなみに、先日の県都の首長会議。東京圏の首都圏の。それで話し合いがあったのですけれども、各々がそれぞれの意見を発表したんですけれども、その中でごみの問題について宇都宮の市長さんが発言をしておられましたが、宇都宮では来年から一般ごみを有料化するそうです。それから前橋もそんなことを考えているようですね。有料化すると、よそからの持ち込みもがぐっと減りますしね。それから市民自体がごみに対する関心の持ち方が違うというようなこともおっしゃっていました。また私どもの甲府市の自治連合会からも、ごみは有料化すべきだという提言も前にあったんですね。そんなことも皆様方と相談をしながら考えていきたいというふうに思っています。異論があったら部長等から答弁させますから、以上です。

平成15年12月議会公式議事録
野中一二の質問予稿

Copyright(C) 2003 by NONAKA Ichini
野中一二事務所
400-0016 山梨県甲府市武田2-11-19
電話 055-254-4040  FAX 055-254-4042

[UP] [戻る] [視察報告目次] [議会質問集目次] [2003年度] [議会目次]