平成19年3月28日、平成18年度旭山動物園の来園者が300万人を突破したという。
素晴らしい快挙ではないか、確か私が2年前にここに訪れ、旭川市役所での説明などを聞いていた時には「今年は200万人を突破しそうです」と言う事だったが、それから2年たった現在も相変わらずの人気を保っている。この秘密は一体どこにあるのだろうかと言うのが今回の視察の大きな目的であり、そして今だわが会派に所属している議員でも一度も来た事がないという現状では、今後の甲府市立動物園の在り方について意見をともに共有できないという事で今回の視察になったのである。

このグラフをご覧いただきたい。平成6(1994)年にエキノコックスによる被害が出て途中閉園に追い込まれたという事はあまりにも有名であるが、それ以上に旭山動物園の在り方について集客遊具中心に動物園を存続しようと言う原点での考え方の相違がこのグラフからも明確であったと言える。
それを現在の「行動展示」に力を入れる事で見事にその来園者カーブを急上昇させたのである。
(旭山動物園のホームページから「資料・発行物」のページを開くと「旭山動物園の入園者数の推移(年度毎)」のテーブルが掲載されている)
動物園の役割として教育の場である、種の保存の場である、研究の場である、レクリェーションの場であるという4つがあげられるのだろうが、ここではあくまで旭川市民にとってのレクリェーションの場であるということが一番身近な動物園との接し方と考えているのではないか。そしてそれはこの施設を訪れる多くの他地域の方々からも同様の賛同を得られ、この300万人突破という数字につながっていると思われる。

旭山動物園については平成16年経済建設常任委員会の視察でこの地を訪れ、一定の視察は行っているのだが、今回はそれをもう少し噛み砕いて理解してゆこうと言う事での調査である。その時の記録はこの視察報告ページに記載している。
レクリェーションと教育が密接に結びついている物だという事を日常体験できるこの地の子供たちは実にうらやましい、同時に数々の動物たちから、同じ地球に生きると言う事の素晴らしさをその行動を通して得られているというこの施設の方針も、これまた素晴らしい物がある。
単純に「わ〜い」という歓声が上がり、そしてこの動物園を去ってゆくといったその裏側には、実にしっかりとした理論的裏付けが隠されていて、それらはあたかも演出家と俳優と言った感じで動物園のすべての職員と動物たちのなせる技として溢れている。
もちろんそんな事にはお構いなしで押しかけて来る観光客も数多くいるだろうが、きっと自らの町へ帰ったのちに何らかの心を動かすようなことが起きるに違いない。そんなきっかけを感じて帰ってほしいという素朴で、実に基本的なホスピタリティーがあふれている施設となっている事は素晴らしい。ちなみにこの動物園の応援団であるNPO法人のホームページの中には次のような言葉が書かれている。

そしてそこでは動物園で感じた事が街づくりにつながってゆくと締めくくっているのだ。実にすばらしい感性がこの動物園を取り巻いている。きっとここで味わう感動が深い部分の心を揺り動かすのは、この様な多くの周りにいる方々の力も一緒に伝わり感じて来るからなのだろうか。

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