
昨日の観光による街づくりに続き、小樽市郊外の朝里川温泉を中心とした全国初の観光クラスターについてである。
この設立に至る過程は平成11年(1999年)市長が変った事から、小樽市経済の活性化を目的として地場産業振興会議が設立され、最終的に残った3事業の一つとして朝里川温泉地域の振興を目的として発足している。其処における具体的な取り組みは平成13年度から始まりイメージ調査、先進地調査、ブランド開発、セミナー開催等と続き、徐々にではあるがその成果が出始めているとの事であった。
事業化と言うことに付いては予算が絡んでくるのだが、ここでは経済産業省の補助などを利用し、平成13・14年度に付いては200万円、その後平成15年度には50万円とし、本年度意向は独自に開発して頂く事としている。つまり行政主導ではなく、民間主導ということを当初より打ち出しているのである。その組織においても当初は市長が会長を勤めたのだが、本年以降は完全に民間が主導となっていただくため、市長はすでに固辞しているという事である。しかし事務局としての機能は市役所の観光振興室が受け持ち、会の円滑な進行に協力しているという。
また会には小樽商科大学や商工会議所といった産学官全てが加入しており、観光を足がかりに地場産業振興を図ること、通年型の観光都市としての小樽市という姿への移行が推進されるとしている。当然課題もいくつか見られるようだが、それらについては次第に解消の方向に向かっており、地域住民の理解も次第に得られつつあるようだ。

ここでは「自分一人で儲けるのではなく、みんなで一緒に儲けた方が利益は大きい」ということに気づいて頂く事、つまり抱え込み観光から助け合い観光へということだそうだ。自社で使えるものという考えから発展しての地域で使えるもの、このような考えがきっと最後には地域として生き残れるのではないか、例えで出して頂いた話では「酒かす」が多く出るという事で、酒かす風呂を作った。あるいは酒かす料理をみんなで研究して地域の産物とした等の話をお聞かせいただいた。
いずれかの手段をもってしても費用がかかってしまうのは止むをえない、そこで大きな地図を作り広告を載せる事でその費用を捻出した話など、ここでは「みんなで汗をかく事」が一番大切なことであると話して頂いた。
お話いただいた職員の方によると、今後についてはスポーツ施設との連携やみやげ物・食の創出、あるいはアーティストビレッジとしてゆらぎの里を売り出すなど、まだまだ打てる手立ては沢山あるとしている。我が甲府市においても市街地に「湯村温泉」を抱えている、ここでの活性化が甲府市全体の活性化に繋がるのではないかと感じ入った視察をさせて頂いた。
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