平成15年7月17日、新政クラブ会派研究視察において、古来「薩摩の小京都」とたたえられている鹿児島県川辺郡知覧町の武家屋敷群を研修した。
ここは18.6haが昭和56(1981)年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、7庭園は国の「名勝」に指定されている。その内森氏庭園は築山泉水式庭園で、他の6庭園は枯山水式庭園である。以下、代表的な庭園について研修してきた。
そもそも250年程前にこの地を治めていた薩摩藩の郷士たちが、それぞれ京都などに行き参考にして作り上げたものだと言う各戸の庭園は、基本的には自給自足であったことから規模としてはそれほど大規模なものではない。
しかし、それぞれが特徴をもちつつ現在までしっかりと手入れがなされていることには驚きは隠せない。尚且つこの地にいまだ住んでいるのである、(よって住宅などには一定の手入れを施しているので、文化財には指定されていないと言う)しかもそれぞれの風情を残しながらの生活には、かなりの不便もあることだろう。
写真でわかるように、基本的な外見は「石垣とイヌマキ」で形どられている。イヌマキは密植により人が入れる隙がなくなるので利用したとの事、石垣についても贅をつくしたと言うのではなく、この辺りの石を利用したものであろう。 道路は基本的には城下作りであり、敵の侵入に配慮がしてある。
全体の見取り図はおよそ図のとおりである。

ここでは入園料を徴収し各宅の庭園を見せて頂けるのだが、その管理は「知覧武家屋敷庭園保存会」が行っている。
ここでは「シラス」を上手に使い、本来は黒土である所にシラスを撒く事で雪景色をあらわして風情を出している。
今後甲府市で行われる新都市拠点整備での「歴史を感じさせる」という部分には大きなヒントとなることであろう。特にここでの石垣のうち一部角は円を描いている、通常石垣は角は四角と決まっているのだがここにも発想の転換を迫るものがみられることはこの地域の住民性から来るものなのであろうか。
これらの武家屋敷に入ってゆく道路はきれいに整備されており、歩道と車道の間には小川が流れている。このような整備手法が北口開発に取り入れられることを望みたい。
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