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秋田市 市立秋田商業高校

2005年10月5日 新政クラブ視察報告

4日・青森市→5日・青函連絡船(番外)→5日・秋田商業高校

青森から奥羽本線に乗り、次の目的地の秋田に向かいおよそ2時間30分。この間は単線あり、複線ありとなかなかの汽車旅となった。車中から気がついたのだが、走行方向に向かって右手、つまり日本海側には「秋田杉」の植林帯がベルトのようにつながっているのが印象的であった。どうやらこれは防雪林のようである。青森の道路でも気がついたのだが、折畳式のガードレールがあるのだ。冬の季節にはこのガードレールを上に伸ばして地吹雪から車の視界を守る役割をしていると聞いたが、これと同じ役割を地元の秋田杉がになっているようである。

秋田商業視察報告
秋田商業にて

さて、本題の秋田商業高校だが、この学校は甲府商業と同じく私立学校として創立されている。現在でも商業コースだけしかないという特徴ある学校として地元の評価も高い学校であり、同時に文武両道にたけた学校として全国にその名を轟かせている。一部の競技はオリンピックの金メダリストを輩出したり、あるいは現役の先生がメダリストだったりと、実に運動を得意とする子供たちにとってはやりがいのある学校である。

その様な学校における教育目標について、特色ある学校運営と取り組みについて、学科の紹介と授業の取り組みについて、最新の進学就職状況について、部活動の方針について、入学時における男女比率について。以上の事柄を事前に連絡し、今回の訪問による視察をさせていただく事とした。

市立秋田商業高校は、職員76名に対して生徒数が713人という構成になっており、内訳は男子310人、女子403人と若干ではあるが女子生徒数が上回っている。この比率は平成12年ごろからそれまでの男女同比率が次第にこのようになってきたとの事。甲府商業高校も同様であるが、最近の商業学校はどうしても女子比率が高くなりつつあるようだ。

個人的な感想ではあるが、商業系においてはその学問体系が会計学などの一部しかないのも一つの原因ではないか、例えば工業系のように電気技術あるいは建築技術といった数々の体系に分かれていず、その完成度も高いので改めての学術的構築が必要ない事が考えられる。昨今は電子機器の事務作業への導入により、一部では先端的な技術革新の波が大きく及んでいる事も考えられるが、それとてプログラミングにとどまっている。このような事と同時に大学志向が高まり、高等学校で学業を修了する学生の数が減少している昨今、その生徒確保ということでは非常な努力を払っているのだろう。

学校としての目標は、「憲法および教育基本法の精神に則り、建学の精神である校訓の意を体し、感謝の心を持ち、各人の本分を全うする勤勉さと、常に心身を鍛練する次の資質を持った人間育成を期する」としている。

この事が部活の全員加入という方向へとつながっているのか、現在の加入率は82パーセントにもなっている。しかも、体育系の部活が全国規模て活躍しているというだけでなく、吹奏楽や文化IT関係においてもその活躍が光っているという。ちなみに昨年はインターハイに100名近い選手が出場する事となり、PTA予算が悲鳴をあげてしまったため、その会費を増額していただいたそうである。実にうれしい悲鳴である。

一方、過去のバブル期には無かった就職も進学も出来なかったという生徒がこのところ目立ち始め、昨年はついに二桁となってしまった。学校としてもこれらの生徒に対し積極的に指導をする事で、本年は4名にとどまっているが、今後の対応は実に難しくなりそうと言う話も戴いた。

秋田商業視察報告
PC教室

入試に関しては、秋田県は全県一区で行われているということだが、従来の選抜入試から全県一区に変わった時点でも、入学者数は変らなかったとの事。甲府商業の入学試験に対してもこれは良い前例として研究の余地がある、当然推薦枠と一般入試の枠を上手に使うなどの方策は必要になると思えるが。

学校内には室内総合トレーニングセンターと、野球部が使う室内練習場がある。冬期の屋外での練習が出来ない環境を考えると、そうした中での地道な筋力トレーニング等によって鍛え上げられた選手が、各種試合の最後では地力を発揮して勝ちあがってゆくのだろう。

私どもが見学したPC学習室でも、「会社四季報」が何冊もおいてあった。これは株式の模擬取引を行う事で、実際の経済の動きを訓練をするということに利用するのだそうだ。確かに株式チャートなどで表現しようとすると表計算ソフトが必要になるし、自分がファンドマネージャーになり、投資家からの資金を集めようとするとプレゼンテイションソフトが必要になる。またパソコン上でこれらのやり取りを行っているようだが、その場合は文書作成ソフトが必要になるといった具合に、どうしてもこの授業ではPCの操作が絶対必要条件になってしまい、必然的にそれらソフトの操作方法を覚えてしまう事となる。これからの時代の授業なんだと改めて考えさせられた学科である。

秋田商業高校では「秋商株式会社」という擬似会社を持っていて、学園祭などで実際に商品を売買する事で商業実践を行っているようである。これは甲府商業高校の「甲商デパート」と同様の組織かと思われるが、商業は実践が一番と言われているのできっと社会での即戦力として当校の卒業生は広く秋田県にとどまらず、全国で活躍しているものと思える。

益々国益を盛んにするため、学生諸君に大きなエールを送って視察報告としたい。


秋田市視察報告
地上100メートルから秋田市内

学校を出た後、秋田市議会事務局の方の粋な計らいで「セリオン」と言う名前のついた秋田港にあるタワーを見学させていただきました。

平成6年4月にオープンしたこのタワーの経営は「ポート秋田株式会社」と言う第三セクター形式の民間会社で資本金10億円(地元県・市50%、民間50%)と言う比率になっているとの事、ここでの主たる業務は、有料展望台、電波鉄塔の賃貸、館内ホールの賃貸、飲食・物販店舗の経営・賃貸、港湾関連施設の管理と言う事のようですが。とにかく地上100メートルからの眺望はすばらしかったですね。記念に写真を一枚載せておきます。

秋田市視察報告
秋田市から見る日本海、この方角に北京、ピョンヤンがある

秋田市、秋田商業高校の皆様、大変お世話になりました。

2005年10月10日  新政クラブ事務局  文責 野中一二

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