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会派視察・広島市「西風新都」

2002年5月14日〜15日

私が所属している新政クラブの視察研修は、街づくり事業というテーマに沿って広島市「西風新都」(3月議会において会派代表が質問の中でこの地名を出している)を視察のため14日に広島入り、甲府市を午前9時30分の身延線富士川号にて出発。静岡から新幹線に乗り換え延々6時間11分、午後3時41分やっと広島に到着した。ああそれにしても遠い。今回の視察は参加者10名で行い、小生は16日の京都訪問を失礼(この日にどうしても午前中の予定が入っていたため)し、1泊2日の視察ということにさせていただいた。

14日・広島市平和記念公園

ホテル到着後すぐに平和記念公園に向かった。

たまたまホテルが市街地の真ん中だったので、平和記念公園まで「本通り」と呼ばれているアーケード街を視察がてら散策。とにかく人が多かった、やはりこれは100万都市の現実であろう。その商店街は古くからの本通りであり、戦前から栄えていた場所との事、しかしあまりに栄えていた場所であるので戦後の復興期に道路拡張が出来ず、現在のような商店街形成になったという話を聞いた。その途中で原爆の被災建物を現在はパン屋さんとして使用しているというビルを見て、歴史の証人としての建造物の価値を改めて認識させていただいた。

原爆ドーム
原爆ドーム

平和記念公園では「世界遺産」にも指定されている原爆ドームを初めて目にし、「ああ、これが本物の持つ重量感だな」と、ひたすら感じ入った次第だった。

公園内をぐるっと一回りしていると、修学旅行生らしい一団が先生と思しき人の説明の後全員で公園内を清掃している姿を見た。添乗員らしい方に「この子供たちはこの清掃作業の意義をどのように理解しているんですか」という質問をしたところ、「富山県から来た学生さんたちです。ここでは1時間程度語り部さんからお話を聞いて、その後資料館を約1時間見学し、そしてこの清掃活動をしているんですよ」ということ。「後日この事についてちゃんと書いてあるので、今行っている自分たちの活動の意味を分かっているんでしょうね」と言っていた。

平和記念公園の清掃活動

少なくともこの学校では広島への修学旅行が存在する限り続けてゆくことだろう。それにしても箒やちりとり、リヤカーと言った清掃七つ道具が揃っていることから推測して、ほかにもこのような行動をしている学校があるに違いないと勝手に想像した野中であった。

15日・広島市役所、西風新都

朝起きて、がっかり、今日は雨だった。
市役所の議会事務局の方がホテルまで迎えに出ていただき、こちらでチャーターしておいたバスに乗り込み「いざ出陣」。とりあえず市役所に向かい、都市整備局西風新都整備部の担当課長さんから一通り説明を戴いたあと、昨年完成した市内の地下街を見学。なんと言ってもここのトピックは、駐車場がそれぞれジョイントされている(当然地下で)これにより、ネットワーク全体では約1300台の駐車容量を持つことになり、その内206台は国土交通省の直轄事業として同時に進行したと言うことである。ここは全国初の国道地下の商店街と言うこと、同時に広島の新交通システムである「アストラムこれが西風新都まで伸びている)」や路面電車といった様々な交通システムのジョイントとなり、周辺商店街には少なからずプラス効果を示し、この町の回遊性も格段に向上したと言うことだった。

基町クレド地下
今回の一押しスポットだった

木製のあたたかさが感じるお菓子屋さんと水の町をイメージした滝地下街を出て基町クレド(NTTが事業主体との事)ショッピングビルの地下一階にある風景なのだが、今回の一押しスポットだった。

その後、新しく完成したばかりのトンネルを抜け「西風新都」へ向かった。

非常に残念であったが、全容が一望できる高台からの視察をあきらめ、広島広域公園に向かった。なお、ここの交通アクセスは、広島市中心部から直線距離にして5〜10km、山陽自動車道と広島自動車道との結節点に位置し、地区内には2つのインターチェンジ(五日市IC、広島西風新都IC)が整備され、広域的な高速交通網の拠点となっている。広島市中心部とは、新交通システム「アストラムライン」で結ばれているほか、「広島西風新都線」をはじめとした幹線道路も整備されており、また「西風新都」内には、東西を貫く「西風新都中央線」のほか、高規格環状道路として「内環状線(仮称)」「外環状線(仮称)」が造成の進捗にあわせて整備される予定となっているとの事である。

位置的な場所、プロジェクトの基本としては、広島市の北西部の山陽自動車道五日市インターチェンジ周辺の丘陵地など約4570haを対象に、「住み」「働き」「学び」「憩う」といった複合機能を備えた人口10万人規模の新たな都市拠点の建設を基本コンセプトとする都市開発プロジェクトで、広島市が飛躍・発展していくための先導的プロジェクトとして位置づけられている。

広島市立大学キャンパス裏手から新都を望む
西風新都にある広島市立大学
キャンバス裏手から新都を望む、
但し雨で視界が悪かったのが残念

計画的な宅地供給に加えて、産業構造の多角化・高度化、高次都市機能の充実・強化などの課題に対応するために、各種の機能が立地する複合的な都市開発と、新たな拠点の形成を目指すとし、開発に当たっては、市の策定したマスタープランにもとづき、関連公共施設等の整備と連携を確保しながら、「民間開発事業者による丘陵部の開発と、地域住民が主体となる平地部のまちづくり(全体の内南斜面を住宅地にあて、その他を企業用地等に当てるよう配慮がなされている)」とを、一体的に推進する手法をとっている(民間活力の導入であるPFIの思想がしっかり根づいている)。

開発時期は昭和の年代に民間業者が開発を始めたところを引き継ぎ、平成6年10月に開催された「第12回アジア競技大会」を契機に、道路、上・下水道等の都市インフラの整備をはじめ、アジア競技大会のメイン会場となった広島広域公園、市内中心部に直結する新交通システム「アストラムライン」、国際・情報科学・芸術の3学部をもつ広島市立大学(国立広島大学が移転により、隣接の東広島市に転出してしまった。文化、芸術の振興という観点から市内に大学をと言うことで、総工費約500億円を投入し、建設を始めることとなったという)等の基盤施設が完成し、さらに平成13年7月には、西風新都内で2番目のインターチェンジが開設し、同年10月には、市中心部と15分で結ばれる広島西風新都線(広島高速4号線)が開通している。概要はホームページ「西風新都」参照。

昼食を「ビックアーチ」内の食堂で取り、午後からも西風新都内をバスで巡回しながら、説明をしていただき、午後2時に広島駅に帰着。小生は当初予定通り東京経由の新幹線で一路甲府へ、同行の桜井議員さんが不幸があったため帰甲組は二名になり、切符の組直しをしたりして何とか無事甲府に到着。

今回の西風新都視察では、事前に「新都内の交通システムはどうか」と言う質問をしておいた。結局今のところまだ若い都市なのでそのことについては考えていないとの事、しかしきっとやって来るだろう都市の高齢化に対しては、これから広島市はどのような解決をしてゆくのか追跡しながら調査する価値が十分にあると思えた。

以上だが、ご協力戴いた広島市役所職員の方々に改めてこの場を借りて御礼申し上げたい。

平成14年5月16日 甲府市議会議員 野中一二

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