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長野県松本市

EV(電気自動車)普及・利活用推進の取り組み

平成23年10月5日 経済建設常任委員会視察記録

2011年10月3日・岸和田市 → 5日・松本市
松本市視察
松本城では「体育の日」連休中は「そば祭り」を開催していたようです

松本市は978,77平方キロメートルと広大な市域を有し、227千人と言う人口は町村合併の賜物ではないかと思えるが、しばらく調査しないうちにずいぶんと変貌した都市だと言うのが第一印象である。個人的には白馬村方面へのスキー旅行の折にずいぶんと市内にもお世話になったというのが発端だ、しかし高速道路の充実に対して町中は2003年に蔵の町として有名な「中町」を視察したのが最後であった。

今回は趣を変えて「観光」にスポットを当てて、しかもまだ市場に出てきたばかりの電気自動車を積極的に取り入れたまちづくりと観光推進と言う視点からの調査となった。後でも言うがこれはずいぶんと思い切った事ではあるが、地方都市として、しかも日本有数の自然に囲まれている都市としては当然のことだったのではないかとも思えている。

松本市は、「介護には無縁で、健康で自立した多くの皆さんがいきいきと生活しているまち」、「赤ちゃんからお年寄りまでが健康で自立して、明るく元気に過ごせるまち」を築くために、市政の最重要政策として、「健康寿命延伸都市・松本」の創造プロジェクトを進めています。

と言う市のホームページの言葉であるが、ここでも市長は医療関係者に違いないと連想できるものがある。その通り実践しているのだと胸を張って当局担当者が説明してくれた、ここ数年健康寿命(雑駁に言うと生涯年齢−入院生活)の伸びは右肩上がりだと言っていた。長野県にはこの様な思考で生活している方々がずいぶんといるのだと、以前のある村の様子を思い出してしまった。

松本市視察
源智の井戸
松本盆地の地下には琵琶湖と同じくらいの地下水湖があり、
美ケ原と北アルプスから潤沢なきれいな水が供給されていて
水位も高いのでこの様な自噴の井戸があちらこちらにあります。

 さて肝心のEVによる山岳広域観光とは一体どのようなものなのか、平成21(2009)年度にさかのぼり公用車にEV自動車(三菱アイミーブ)を導入したところからスタートしている。
続き22年度にはEV普及・利活用推進協議会の設立があり、54団体が参加しているという。これは非常に緩やかな組織であり、出来るだけ業者などの自発的活動を推進してほしいという事が根底にあるようだ。
その後は22年に充電施設の整備に入り、EVタクシー導入助成と言う事業に進化してきている。結果としてEVタクシー導入実績では全国1位となり、一つのビジネスモデルの構築が見えてきたという事になっている。

今後についてはEVの市民への普及に力を入れ、環境面での貢献をすることのほかクリーンなイメージの松本をより向上させるという次の目標に向かって進んで行くとしている。
当然タクシーの導入については補助制度があり、23年度から国の補助に上乗せする形で上限50万円の補助を計上している。結果現在では6台のEVタクシーが走っている。また充電施設の補助も積極的に行っており、8件の事業者がこれによって充電施設を設置している。

松本市視察
源智の井戸の前にある医院にある井戸です。

ではなぜEVが松本のような山岳観光地で活用できるのだろうか。
 1‐EVはガソリン車に比べてトルクがあるので坂道でもへたる事がない。
 2‐EVはくだりに自己充電をするので平均してみると燃費は変わらない。
 3‐EVは観光拠点をめぐりながら徒歩で散策する間に充電をしておけば良い。
等の理由が挙げられ、またその静かさから自然との一体感がより以上に生まれてくると言う事などがあげられるようである。

今後の動きについては拠点観光地(乗鞍高原など)でのレンタカー事業を拡大し、新たな観光ビジネスとして売り出してゆくとしているのだ。

この動きがまさにこれからの差別化された観光事業と言う形になるのだろう、何処へ行っても同じと言う様な名所巡りから、一歩先を行く受動型観光とでもいおうかまず自らの手で目的地へ向かい、そして快適に非日常を楽しむ事でこれらのビジネスモデルは一味違った形になるのではないかと考える。

松本市視察
松本市内はこの様な作りの
一方通行の道路できれいに整備されています。

甲府駅北口で始めた「電動自転車のレンタル事業」についても同じ事が根底にあった。
実際開始してから約2年が経過し、利用してくださっている県外からの訪問者には非常に好評である。しかし、ここ松本市ではその範囲が非常に広いのでどうしても自動車に頼らざるを得ない事態になって来るのである。その時のツールがEVであればこれはもう十分以上に満足できるものなのではないか。

松本市視察
中町にあったお土産屋さん
甲府のタンザワさんのお店です。

話の最後に首都圏からEVで来て頂くためには中央高速道路談合坂サービスエリア、双葉サービスエリア、諏訪湖サービスエリアにこの高速充電器が設置されていれば直接松本に来て頂けると話していた。
しかし、松本までは電車でもよいではないか。そしてそこが別の空間であれば十分満足できるのではないかなと思ったのだが。シェアリングと言う言葉をここで使えるとよいのにと感じた次第である。

松本市視察
古くからある「レストラン 鯛萬」

最後に

ガソリンエンジンでは使用する燃料の8.6%しか運動エネルギーにならないのだそうだ、しかし一旦発電所で電気にするとそれが35%の運動エネルギーとして使用できるとの事である。その上現在の日産自動車の電気自動車では1台で2日分の一般家庭の電気をためておく事が出来ると言うから驚きである。自然災害に強いのが意外と電気だと言うのが何とも不思議な感じがする視察であった。

松本市役所の皆様ありがとうございました。

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