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新潟県柏崎市・長岡市

生ごみと下水汚泥を使った発電事業について

平成25年10月3・4日 環境水道常任委員会視察記録

今回の視察の発端は平成11(1999)年10月19日の新聞記事に目が留まったことが発端である。その後平成12年3月議会での質問にその後の視察調査と、本市で取り組むべき課題として質問している。

野中一二のホームページで議会質問一覧から、野中一二の議会質疑応答の記録 平成12年3月7日
(甲府市議会の公式議事録は、平成12年3月甲府市議会定例会会議録第3号として保存されています。)
内容は以下抜粋

本題の生ゴミの発電についてですが、これは現在中央卸し売り場から出ている年間1,500tの生ゴミについて、バイオ発酵でメタンガスを取り出し、燃料電池を使って発電しようという計画です。ここでは以前私共の会派で提言させて頂いた「てんぷら方式による生ゴミの飼料化」や、発酵作用を利用して、生ゴミを水と二酸化炭素に分解し下水放流してしまう方法、もしくは「ボカシ」によるコンポスト化など、いくつもの手法を検討致しましたが、その量的な問題や、まだエネルギーが残っている「生ゴミ」を、いかにしてリサイクルの輪に乗せる事が出来るのかを考えますと、この発電方法が望ましいのではないか、という結論が出てまいりました。

その時の市長答弁は以下の通りでした。(市長は山本栄彦氏)

新エネルギーについての効率性、有効性を兼ね備えた開発が活発に行われ、太陽光発電、風力発電、燃料電池等が研究をされてきております。生ごみ発電は、微生物の分解力とこの燃料電池という新しい電気エネルギー技術により発電に結びつけるクリーンな代替エネルギーとして注目をされております。生ごみ発電の対象は、中央卸売市場のごみだけではなく、ホテル、大規模集客施設等からの生ごみ及び畜産、醸造産業から出る有機廃棄物処理など、広範な分野で活用が見込まれて 生ごみの発電についてでございますが、世界的規模で地球環境保全対策が課題とおります。  このように生ごみ発電は、生ごみの減量に役立つばかりではなく、エネルギー問題とも関連がありますので、技術開発状況や国の動向を見守りながら、また私が会長を務めております中部西関東地域連携軸協議会におきましても、加盟市町村の連携事業として現在調査研究の段階に来ております。また、産・学・官の連携につきましても今後の調査研究課題とさせていただきます。

という非常に前向きな回答で、思わず私は嬉しくて小声で「やったー」と言い、ガッツポーズで決めたのを覚えています。

しかしそれからすでに13年が経過し、やっと環境部、上下水道部が重い腰を上げる時期になったという事でしょう。 ここではその仕組みがほとんど一緒ですから、柏崎市・長岡市の事例を一つのレポートで書き上げたいと思います。

柏崎市視察

2つの都市で行われている行程はざっとこの図の通りです。使われている原料が生ごみであるのが長岡市、(すでに長岡では下水汚泥の発電は終了しているとの事)そして柏崎市が下水汚泥である。

唯一違うのが発電方法で、長岡市は1台のガスエンジン、それに対して柏崎市は2台のマイクロタービンエンジンであった。長岡市では大きな1台のほうがコストが安いという見解で、柏崎市はガスの発生量がばらつきがあるので2台を効率的に運用するとしている。これに対してはいまだ結論は出ないと思うが100パーセント運転が最も効率が良いとするならば、柏崎市に軍配は上がりそうである。

設置場所について柏崎市は下水道終末処理場内の地下に設置、スペースの点で当初から業者は限られていたのではないか。長岡市はごみ焼却施設内に新たに設置というように、それぞれの特徴をうまく利用している。但し長岡市はPFI事業として独自に入札させ、行政とは分離した形で事業化を図っている。これは回収した生ごみは従来通り行政の責務として集める必要があったものだと理解している。

それぞれの都市での発電能力

柏崎市
年間発電量   137万kWh(発電機2台)
熱出力     310kW(温水として消化槽の加温に使用)
消化ガス燃焼量 115Nm3/hr
二酸化炭素削減量760ton/年

長岡市
年間発電量   410万kWh(発電機1台)
消化ガス発生量 8,900Nm3/日
二酸化炭素削減量2000ton/年

これが当日説明いただいたそれぞれの数字であるが、単位は市によって違うので単純掛け算・割り算で求めていただきたい。

運営は柏崎市が荏原グループを主体とする水ing株式会社新潟営業所と15年間のプロポーザル契約。長岡市はJFEエンジニアリング株式会社が主体の特別目的会社(SPC)である株式会社長岡バイオキューブとの15年間PFI契約となっている。
それぞれがコンサルを利用しての仕様書、契約書などの作成と行政が望んでいることに対するすり合わせを行っているようであったが、すでにこの様なコンサル依存の発注は終焉の時を迎えようとしていると感じている小生である。なぜかというと昨今のコンサルには、メーカーの技術力を正しく判断できるほどの能力が維持されているとは思えないからである、これからの入札のあり方もかなり違ってくることが推測される。

本題とは少し離れるが、行政職員についてもこれから要求されることは、どの手法を以って改革に取り組むのか選択するという能力さえ備わっていればよいのではないか。そして当初よりメーカーの技術者と共同してシステムの設置に向かってゆく、当然ながら入札ではなく特命発注という形態も止むをえない。そのくらいメーカーの技術力は進んでおり、2〜3年で部署が変わってしまう行政職員には到底ついてゆけるだけの知識は蓄積できないだろう。つまり要求水準の設定力と選択眼が要求されるのだ。

柏崎市

ここだけでなく市役所でも同じものが設置されているという消化ガス発電の全体図
柏崎市視察
柏崎市視察

正面がガスホルダー
柏崎市視察
発酵槽が2基並んでいる
柏崎市視察

シロキ酸除去装置も2つある
柏崎市視察
浄化センター外観
柏崎市視察

シロキ酸というのは、シャンプーやリンスに入っているSi化合物で消化槽内で生成されてしまいます、どんな物かと言うとシャンプーやリンスを使った後、髪の毛がさらっとした感じになるのにつかわれている物質です。


柏崎市ガス水道局の皆様、ありがとうございました。

長岡市

長岡市内の回収ボックス
長岡市視察
バイオガス発電センター外観
長岡市視察

投入口ふたは通常閉じている
長岡市視察
投入された生ごみ
長岡市視察

これがミソの分別機
長岡市視察
ガスエンジン、静かだ
長岡市視察

最後に造粒された排出物
長岡市視察
工場塔とガスホルダー
長岡市視察

長岡市の担当者様、ありがとうございました。

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