野中一二のページ | 活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | サイトマップ | 掲示板 | ホーム | 戻る

群馬県太田市

青色LED防犯灯ESCO事業について

平成24年2月8日 新政クラブ視察記録

2012年2月8日・群馬県太田市 → 9日・長野県佐久市 新幹線佐久平駅及びその周辺開発
群馬県太田市視察
パル団地の太陽光パネルを付けた住宅

 群馬県太田市は、関東平野の北部、群馬県南東部に位置し(東経139度、北緯36度)、南に利根川、北に渡良瀬川という二つの豊かな水量を誇る河川に挟まれた地域である。東側は大泉町・邑楽町・栃木県足利市、西側は伊勢崎市、南側は埼玉県熊谷市及び深谷市、北側は桐生市・みどり市に接しています。

 また、太田市は東京から北西へ約86kmの距離にあり、北関東自動車道が北部地域を通過して関越自動車道、東北自動車道と接続し、東武鉄道によって東京都に接続している。

 地勢は、市街地北部に標高239mの金山と、それに接続する八王子丘陵が走るほかは概ね平坦地で、その標高は30mから110mという関東平野の北部に位置している。

古くは中嶋飛行機の工場があり、現在は富士重工業の基幹工場がある事により、数年前までは地方交付税不交付団体という恵まれた都市である。その内容としては平成21年の製造品出荷額は北関東3県で第1位、全国でも第17位という水準で、その他はボタンの製造全国1位を誇っている。農業生産額も高く、ネギ、ホウレンソウ、小玉スイカは群馬県1位、ヤマトイモは日本一となっている。

現在はパルタウン城西の杜という777区画の分譲住宅において、太陽光パネル設置家庭が553戸という環境にやさしい街となっている事も特筆すべきだろう。(この事業は県が分譲した団地に対して太田市がそれを買い取り、NEDOとの共同により平成14年度から19年度にかけて行った「集中連携型太陽光発電システム実証実験」の結果であり、現在は事業を終わっているのだが設置した太陽光発電装置はそのままNEDOから無償で借り受け、継続して使っていると言う)

群馬県太田市視察
LED街灯
群馬県太田市視察
実物です
群馬県太田市視察
点灯させたもの

さて本題の「青色LED防犯灯ESCO事業」であるが、ESCOとは Energy Service Company の略称であり、顧客の水道光熱費等の経費削減を行い、削減実績から対価を得るビジネス形態のこと、と定義づけられている事業である。つまり太田市においては従来電気代が5,200万円、その他器具の修理等費用2,400万円かかっていた防犯街路灯18,000本すべてをLED化する事で経費の削減を図ろうとしたと言う事である。
そしてその色については青色が防犯から―として良いと言う事になり、民間業者の力を借りながら一気に推進してしまったと言う事である。それにより10年間の契約金額は年間3,700万円となり大きく削減できたという内容である。当然ながら環境省によるグリーンニューディール基金の活用も合わせて行い、初期の費用圧縮にも努めている。

太田市では今回の事例を含めてすべてホームページで公開している、しかもその内容が「庁議」であってもである。それによると平成23年2月13日の時点ではその進捗率が49.0パーセントであったが、5月にはすべての防犯灯がLED化されていると言う事業進捗も見て取れる。この様な素早い決断には頭が下がる思いである。

改善のきっかけと言う資料を頂いた、今回の視察に対しての配布資料は実に丁寧であり、いかにこの事業が全国の自治体から注目されているのかが見て取れる。それによると
 1‐毎年の光熱費及び維持管理費が財政的に大きな負担になっている。
 2‐環境にやさしい施策はないか。
という2点がきっかけであったと記されている。そしてその目的としては
 1‐防犯灯をLED化する事により、光熱費及び維持管理費を削減する。
 2‐青色LED防犯灯導入により市民の防犯意識を高める。
 3‐地球温暖化防止のCO2を1/2以下に削減する
 4‐防犯灯のデータ管理(これは東京電力の地図情報を有償で借用する事で、防犯灯の所在及び所有者の割り出し、修理の迅速化などが出来ると言うものだそうだ)

結果
 1‐平成19年以降に設置した防犯灯については、灯具を手を加え使用する事とした。
 2‐地元業者に発注を促す手法で工事を行ったので、特段反対も無くむしろ今後の修繕・点検業務を請け負えると言う事で問題はなかった。
 3‐青色に対しては、当初市民から「冷たい」とか「暗い」などという意見も聞かれたが、今では全くないようだ。むしろ太田市に入ったと言う事が視覚的に解るなどの好意的意見のほうが多いと言う。
以上特段問題はなかったとみられる。むしろそれ以上に使用できる蛍光管についてはおよそ3,200本を市民に無償で配布したそうだ。当然それ以外の古い管については受注したESCO業者が国内唯一のリサイクル業者に対して処理を依頼している。

まとめ
わが市でこの事業を導入するには大きな障害が立ちはだかっている、それは所有者が単位自治会であると言う事だ。もちろん電気代は甲府市が負担しているのだが、所有が行政では無いものに対してはESCO業者が手が出せない。ならば一旦市がすべてを無償で譲り受け、それからこの事業を開始すると言う手法もあるだろう。その他、完全に個人で所有している物もあると言うが、それは前出地図情報によってわりだされるので、同様にして寄付行為を受ければよいのではないか。いずれにせよ市域が安全になり、コストも下がると言うのならぜひこれは取り組みたい事業である。

市役所1階ホール 甲府市もこれを参考にして作っています
群馬県太田市視察
太田駅 入口のアーチには灼熱から市民を守るミストが付いている
群馬県太田市視察

終わりに、太田市の担当職員の方にはいろいろとお心遣いいただきありがとうございました、心より御礼申し上げます。

Copyright(C) 2012 by NONAKA Ichini
野中一二事務所
400-0016 山梨県甲府市武田2-11-19
電話 055-254-4040  FAX 055-254-4042

[UP] [戻る] [視察報告目次] [議会質問集目次] [2011年度] [議会目次]