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静岡県島田市

富士山静岡空港

2009年07月06日 新政クラブ会派視察報告

富士山静岡空港
ターミナルビル

空港概要

1987年、斉藤滋与史静岡県知事(当時)が島田市、榛原郡榛原町(当時)への空港建設を決定した。1996年の運輸大臣による設置許可を得て整備が開始され2009年3月開港予定であったが、空港近隣にある伐採対象外の樹木が航空法の制限(制限表面)に抵触する問題があることが2008年9月に判明し翌10月、暫定的に滑走路を短くする工事を行うことが決まったため延期されることが県より公式に発表され2009年6月4日に開港。なお2,500メートルへの延長工事は8月27日に完成予定となっている。

この調整を図るべく当時の石川知事は知事を辞任すると言う条件をのみ、立木の伐採が合意した後実際に辞任している「知事の首を取った伐採」と言う事で全国的にも有名な話となってしまった。

総事業費は約1900億円、そのうち空港本体の事業費は約490億円。空港整備特別会計からの国庫補助金は約245億円であり、約1655億円が静岡県の支出となる。以前は山梨にも空港をと言う機運があったが、とてもこれだけの費用をかけ元がとれる保証はないだろう。その結果として静岡空港(富士山静岡空港)利用を呼びかける動きが静岡市議会などから度々あり、結果として本日の視察と言う事になったわけである。私たちが訪れたのは7月6日で、前日は知事選の投票日であり、自民大国と言われてきた静岡でも民主系の新しい知事が登場するなど、波乱の幕開けとなった日の視察であった。

富士山静岡空港
上海から来た中国東方航空機

当日は梅雨前線の影響で視界が悪く、特に遠州灘を前面に持ち、大井川が横を流れているという地理的状況からか、ILS(計器着陸装置)が設置されているが前述の立ち木問題による暫定的な滑走路短縮に伴い、2009年8月27日の滑走路延長まではILSは使用されていない。航空機が着陸する際は非精密進入での着陸となり、すべての便が欠航していた。そんな中で午後1時過ぎに中国東方航空の機体が雲海をついて進入してきたときは、ちょっと嬉しかった。

当日は公共交通機関使用でどの程度利便性があるかと言う事も調査の一つだったので、甲府駅から身延線に乗り静岡駅まで、その後は東海道線で島田駅、そして連絡バスで30分と言う時間をかけて到着した。所要時間は3時間30分であった。例えば中部横断自動車道路が開通し、バスなどでやってくると言う事を想定すれば十分使用に耐えうる飛行場だと感じている。何といっても駐車料金のいらない駐車場が2千台分用意してあるのだから、当初からこのような事態を想定していたに違いない。また新幹線のトンネルの真上に作られていると言う地理的条件は、将来的には新幹線駅との接続を視野に入れているのだろうか、しかしそれにしては既存の掛川駅などが近すぎて新幹線の意味がなくなってしまいそうである。

 
富士山静岡空港
1階出発ロビー
富士山静岡空港
2階売店
 

とにかく空港は混雑していた。聞くところではほとんどが観光客のようで、5つほどの団体さんがバスで来ていた、その上欠航便で足が止まっているとなれば恐れ入ってしまう混雑であった。空港内には食堂が一つしかなく予約は取れないとの事、こちらも当然満席で、私たちはロビーにあった休憩所で弁当を買いこんで食べることとした。しかしそこは計算されていて、きちんと電子レンジによる温めのサービスも受ける事が出来るようになっている。

富士山静岡空港
知事の首が飛んだ立木のあった場所

空港施設は民間会社が出資している部分と、県・国が管理している部分がはっきりと区別されていて、気持ち良いほどであった。この事は空港のホームページにもきちんと別れて示してあり、何でも簡単に民営化とは行かないよと言われているようであった。その民間会社とはオール静岡とでもいうべきか、経済界を代表する多くの企業が参加しており、ここでも静岡県と言う地域性の特徴がよく表れている。

航空機の運航に当たっては、鈴与が資本金3億円を出し、100%子会社として、フジドリームエアラインズを設立している。現在は日本航空・全日空と国内線を分けていて、小松便・熊本便そして鹿児島便を運航している。それにあたって導入したのがブラジルの航空機メーカーであるエンブラエル社製の76人乗り2機で、1機当たり30億円との事である。地方が元気になれば国も元気になると考えているのだが、案内を引き受けて頂いたこの会社の特命部長さんによると「今が底だから」と笑って答えていたのが印象的である。

羽田も成田も離発着数が限界に来ている今は、ここのようなちょっと離れた空港から日本に入ってくる外国便があると考えても不思議ではない。

ますます利便性が高まることを期待しつつ、空港を後にした。

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