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水素の時代−新政クラブ視察報告

東京ガス・2004年12月13日

先日の報道発表で次のような記事を見つけ、環境面や人々の暮らしを大変換させるに違いない、これは画期的なこととして早速視察に伺う事といたしました。

平成16年12月6日

家庭用燃料電池コージェネレーションシステム
商用機の市場投入を開始

東京ガス株式会社

 東京ガス株式会社(社長:市野紀生)は、荏原バラード株式会社(社長:大矢正克)、松下電器産業株式会社(社長:中村邦夫)各社と共同開発を行ってきた固体高分子形燃料電池(PEFC)を用いた家庭用燃料電池コージェネレーションシステムについて、世界に先駆けて2005年2月8日より限定的に市場投入を開始いたします.

 東京ガスは「快適な暮らしづくりと環境に優しい都市づくりに貢献する」という経営理念のもと、環境経営トップランナーとして家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの開発を行ってまいりました.本システムは「快環シナジー生活」をキーワードに掲げ、「快適なくらしと環境負荷低減を相互にかつ持続的に向上する」を基本コンセプトとして開発された画期的な商品です.

 今回は、05年度末までに限定200台を、東京ガス供給エリア内でメンテナンス体制の整った地域に投入いたします.これに合わせ家庭用燃料電池向けのガス料金を新設いたしました.一般ユーザー等を対象に、FCパートナーシップ契約(注)の締結によりシステム利用に関する運転データや使用感等の意見を収集、これを開発ヘフイードバックし普及期に向けてシステムの性能を一段と高める計画です.年明けには、契約の募集を開始いたします.年間数千〜数万台の販売を目指す本格的な普及期は08年度以降と想定しております.今後とも東京ガスは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの事業を通じて快適な生活の提案と環境貢献の追求を行ってまいります.

東京ガス視察報告
千住東京ガス研究センター

我が山梨県においては「山梨大学」で、この燃料電池の研究を続けています。また、その研究レベルは世界的な水準にあると言う事で、先日、山梨大学での「燃料電池自動車」の走行が公開されたところです。その時の様子は「燃料電池自動車試乗会」ですでに公開していますが、特にエンジン(と言ってよいのかどうか?)部分は各社それぞれの特徴があるようですその時の写真と比べると違いについては一層解るのではないでしょうか。

上記報道用資料でも説明している通り、2008年からはいよいよ民生用の本格発売に入る事となるようです。そうなってきますと「太陽電池パネルを利用した太陽光発電」と「水素を利用した燃料電池」等が市場に出回り、より一層クリーンな環境が実現してくるのではないでしょうか。

但し太陽光発電のように初期投下資金に対しての回収効率と言う点では、この燃料電池のほうが一枚上手な様です。と言うのも発電と温水の供給と言う「コージェネ」を当初から考えているためであり、しかも既存のインフラを最大限活用する事で燃料の供給が出来ることにあるようです。

東京ガス視察報告
日本一高いベンツ

東京都荒川区千住にある東京ガスさんの研究所で一定の燃料電池の発電の仕組みを学ばしていただき、同敷地内にあるモデルハウスを見学させていただいた後「水素ステーション」へと足を運びました。

残念と言うか良いタイミングと言うのでしょうか、ステーションの重点施設は定期点検中でした、つまりいつも動いていると言う事ですね。LPガスから水素を取り出し、なんと400気圧と言う圧縮をかけて保存しています。大型バスだと2台分、自動車ですと10台分の圧縮水素が貯蔵してあると言う事です。その貯蔵タンクはまるで「魚雷格納庫」でしたね、これだけの圧力がかかっているのだから周囲が太くなってしまうのもしょうがないのでしょう。

その後この施設内をメルセデスベンツC160タイプの燃料電池自動車で試乗させて頂きました。通常のガソリンエンジンのこのタイプには何度も乗った事があるのですが、全く別物と言った感じです。エンジン音はもちろん無いし、ただファンが回っているだけの音ですが、加速などは格段に早いと言った感じです。

東京ガス視察報告
燃料電池スタック

今年の3月に山梨大学で試乗したときの「トヨタFCHV」と比べると、その音はトヨタではしませんでしたが、ちなみにこの車のコンセプトは「コンパクトカーでも燃料電池で走れる」と言うことのようです。メルセデスベンツ社では、当初からこのモデルは将来燃料電池を載せると言う事を念頭に作っていたと言う話を以前聞いた事がありました。現在の仕様で車重1.6トンと言う事ですが、この程度重みがあれば横転なんて考えられないと言う事なのかもしれません。それにしてもこれだけの重さのものを軽々と、しかもまるで飛行機のような加速感で引っ張ってしまうこの力は、もう実用化段階と言ってもよいのでしょうね。

先ほどのモデルハウスと言い、この自動車と言い、水素の時代到来を予見させるには充分すぎる実証例です。ちなみに「日本で一番高価なベンツ」の値段は約2億円ほどだそうです、市販はされていませんが、現在はリースで使っているそうです。

東京ガス視察報告
1kW燃料電池と貯湯タンク

また、見学させていただいたモデルハウスでは、1kW出力の燃料電池で電気と熱を供給しているとの事ですが、これについては平均世帯(両親と子供二人)の電気の60パーセントを供給できるそうです。もっと大きい出力をと言う事になると「温水」の供給が需要を上回ってしまうので経済的にロスが出てしまうとの事、まあ電気事業者と燃料供給事業者のすみわけと言う事になりますか。ちょっと考えたのですが、街中の銭湯がお湯の供給のために燃料電池を導入すると、副産物の電気を周辺の住宅の方々に供給する事が出来ますね。これからの時代この様な「地域エネルギー供給会社」なんて言う新しいビジネスが出てきてもおかしくないのかもしれません。

ちなみにこの研究室の中ではJR総合研究所と共同で「燃料電池で動く電車」についても研究しているようです。この電車が出来れば「架線が要らない」と言うことになります、そうなると日ごろのメンテナンスも、あの殺風景な電柱の数々も要らなくなり、電車に乗っていても今まで以上に景色など楽しめますね。リニアなんかは工事費用も格段に違ってくるのではないでしょうか、これも実に楽しみな技術です。

尚、当レポートの中で触れている「水素社会に向けた取り組みの紹介、燃料電池自動車試乗会」について、燃料電池の仕組みや今後については、小生ホームページで公開してありますのでここでの重複記載は避ける事といたします。ご了承ください。

時代の最先端に触れさせて戴いた東京ガスさん、ありがとうございました。

2004年12月16日  新政クラブ事務局  文責 野中一二

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