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鳥取県鳥取市―米子市

学校校庭の芝生化について

平成22年12月16日 新政クラブ視察記録

2010年12月16日・鳥取市―米子市 → 17日・尾道市

今回の視察は行政としての対応がそれぞれの議会対応などで出来ず、民間企業の大手芝生メーカーである「株式会社チュウブ」様にお願いして芝生の育成現場や使用している学校・公園などの現場を拝見させていただく事とした。

芝生視察

事例―1 校庭の芝生化

場所は北栄町立北条小学校で、ここでは費用削減のためPTAの方々による奉仕で芝生を張ってしまったという事である。
しかし基本となるグラウンドのベースを整地する事、芝生の貼り方などは株式会社チュウブの担当社員の方が指導し、しかもその出来栄えは見事であった。窓際の校庭に芝生を張ったその理由と言うのは、
 1-校庭のほこりを防ぐこと、
 2-夏の日差しの反射を防ぎ涼しい教室空間を作り出すこと
の2点を挙げていた。実に見事な出来栄えであり、とても素人のなせる技とは思えない出来栄えであった。その維持管理はやはり父兄が芝刈り機で簡単に手入れが出来ると言っていたが、この張り具合ではそれも事実だろう。もちろん先生たちも手伝っているようであったが、その話は当日は聞けなかった。しかし、結果としては涼しい教室に生徒たちも大喜びだと言うがこれはほんとだろう、休み時間の光景が思い浮かぶ出来栄えである。

 
芝生視察

事例―2 グラウンドゴルフの発祥の地

「潮風の丘とまり」と言うグラウンドゴルフ場を指定管理者として運営しているという、この場所はちょっとグラウンドゴルフをする人ならだれでも知っている場所であり、あこがれの聖地として有名だと言う。
グラウンド・ゴルフ場・スーパースライダー・恐竜模型18体・多目的広場・展望台。鳥取県第1号の大型風力発電機(風車)があり、遊園地のような風情だが実に爽快な場所である。ちなみにここにある恐竜は以前山の斜面にまとまって置いてあったのだが、滑り台で降りてあそび終わると今度は歩いて登ってこなければならなかったので評判が悪かったという、そこであちらこちらに点在させて展示する事としたというのだが、小さい物でも3百万円もするそうだ。

芝生視察

このコースは海岸べりのゴルフコースのように作られている所もあり、海に向かって打つ気分はさぞ爽快だろう。

 
芝生視察

事例―3 芝生育成場

最近よくつかわれているのがティフトン芝という品種で、バミューダグラスと言われる草種名だそうだ。生育期には暖地型芝草の中で最も繁殖力が強いのが特徴で、踏圧・擦り切れからの回復力が強い芝であることからサッカー場など各種競技場などでポピュラーに利用され、ウインターオーバーシードのベースの芝として向いている芝だと言う。学校の校庭などでは茎が細いという事で素足で歩いても足の裏に刺さる感触が少ない事から、使用範囲が広がってきているという。

これらを栽培しているのが「北条砂丘」と言う場所で、ここから全国のグラウンドへと出荷されてゆくそうである。この砂丘は鳥取砂丘の中でも最初に開発された場所であり、当初はブドウ・梨・ラッキョウ・山いもなどの作物が作られていたそうであるが、現在では農業を止めてしまい荒廃している畑がずいぶんとある中でこの芝生畑は徐々に存在感を増やしているという。ちなみに現在は約130件の契約農家があり、畑を借りたりあるいは生産委託をしたりして実質農業生産の維持に貢献しているという。ちなみに鳥取県は全国第2位の芝生の生産地だそうである。

 

検証―芝生化による効果

校庭の芝生化を推進するにあたり、教育委員会はその費用を前面に出して抵抗しているのが現状である。一つにはかかる維持管理費の増大をあげ、とても継続して出来る費用ではないと言う事があるのだろう。もう一つにはすべての校庭を芝生化するには莫大な初期投資がかかってしまう事が挙げられている、しかしこれも年次的な事業推進を図る事で解決できるのではないか。
最後の心配事は維持管理の作業が現場の教師に向けられてしまう事が挙げられている、しかしこれも情けない話である、本当にそんなに維持管理は大変なのか。実際の現場では乗用タイプの芝刈り機には全自動で刈り取った芝生を袋詰めしてしまうタイプの物もあり、それを一つの単位学校群で使い回しすれば、結局はそれほど維持管理の機械的費用はいらないのではないかと考える。
もう一つにはPTAによる協力体制が得られる学校からスタートするなど、現場の教師だけに管理を任せる事無く地域ぐるみで子供たちの学習環境を向上させるという工夫も必要になるのではないか。もちろん専門家から見れば歯がゆい部分もあるのだろうが、自らの力で自らの地域の学校をきれいにしてゆくという事は、究極のまちづくりと言えなくもない。

すべてがこの様に自ら手を下す事から始まると言うのも一つの大きな教育的効果ではないか。聞くところによると昭和町では議会の議員まで先頭に立ち、芝の育成から初めているという話もあるようだ。これらを考えてみるとむしろ初期投資以上に協働による効果が得られる事業ではないかとさえ思えてくる。地球環境の悪化を防ぐという側面や、学校周辺のヒートアイランド防止、あるいは裸足で走り回る事による子供たちの体力増強など考えられないような副次的効果が期待出来ていきそうな事業ではないかと感じた。

余談 ヴァンフォーレ甲府の練習グラウンドとしても使われている山梨大学医学部のグラウンドは、同社施工のティフトン芝だそうです。

株式会社チュウブの皆様、ありがとうございました。

 

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