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山梨県都留市

小水力発電について

平成25年2月7日 環境水道常任委員会視察記録

都留市(つるし)は、山梨県東部に位置する市である。「都留」は都留郡の郡名に由来し、「都留」は都留市の位置する桂川(相模川)流域の地域が富士山の裾野を蔓のように延びており、その様子から「連葛」、「豆留」(いずれも「つる」)とよばれていたことに由来するとされている。(ウイキペデアによる)

古くからの甲斐絹の産地であり、人口31,565人、11,983世帯(平成24年4月1日現在)の規模である。また都留文科大学を抱える事から、3,000人ほどの学生がいる事で、他の県内地域とは少し違った街並みを形成している。

都留市視察
元気くん1号

都留市では地球温暖化防止実行計画を平成13(2001)年に策定しているが、その中で都留市が出来ることは何かという議論を重ねてきたようだ。なんとこの参考になった都市が甲府市であったとの事、そこを視察に来ているのだからこれが面白い。
ここでは山梨県で2番目となる発電施設があり、家中川が市の中央部を流れている事から、信州大学の池田教授を中心として谷村高校の生徒を交えてこの事業を推進してきている。おりしも平成16(2004)年に市制50周年という節目を迎えた事から、記念事業の一環として平成17年度に木製下掛け水車の「元気くん1号」を完成させ、翌18年より稼働させている。続けて平成22(2010)年度には上掛け式水車の「元気くん2号」を完成、続く23年度にはらせん式水車の「元気くん3号」を稼働させている。

都留市視察
元気くん2号

ここでの発電量は市役所の使用電力の内80%をまかなうまでになっていると言う事だが、この家中川は農業用の水路でもあるので季節による変動があり、一定しているわけではないと言う説明もあった。発電した電力の用途として都留市エコハウス及び植物栽培展示施設「城南創庫」にも供給していると言う事で、そちらも視察させて頂いた。

水車には水量が変化することを前提として可変速運転が可能な仕組みになっており、水車事態への負荷が少なくなっている。また「元気くん1号」には木製のブレードが36枚付いているが、この加工や補修は前出谷村高校の生徒が協力して作業しているそうだ、まさに実践教育の場である。

この施設は単に発電をして地球温暖化に貢献しているだけでなく、多くの見学者を呼び込んでいる。市役所ではこれらの見学者に対し、出来れば宿泊してほしい、それが無理なら食事をして言ってほしいという要請を行っていると言うが、それは当然の事と考える。わが甲府市でも訪問者に「甲府とりもつ煮」を召し上がっていってください、と言う一言は忘れずかけているのだから。

全国的にも都留の水車として広く知られているこの水車が、まちおこしの一環としてイメージアップにつながると言う事など、当初の想定ではなかったであろうが、すべからく物事は好転すれば勢いが付くものである。その甲斐あってか都留市では平成18年度以降数々の表彰を受けるなど、まだまだ注目の度合いは続いているようである、来年度は「元気くん4号」も設置される見通しだと言うが、それはメーカーによって無償提供される見込みだと言う。水車は都留、と言うのがブランドになったようである。

この事例は行政職員の思考にも大きな変化をもたらしていると言えよう。例えば木製のブレードであるが、従来型の思考の中では金属板を使用して永続性を持たせるといった方向が考えられたと思うのだが、あえて木製の板を使用してその性能を発揮している所など、従来型の思考の終焉が垣間見えている。
川をきれいにすると言う活動が並行して行われていると言うが、ここでも古来川はごみ捨て場と言う概念をこの水車が払拭しているのだろう。これからのこの都市が進む方向は注目に値する物がある。詳しくは説明しないが、グリーン電力証書も発行している、また「つるの恩返し債」と言う住民参加型市場公募債も発行している等様々な取り組みが水車によって生まれている事を考えれば、当然注目すべきではないか。

以上概要の説明だが、詳細については是非都留市ホームページで確認してほしい。 http://www.city.tsuru.yamanashi.jp/

都留市視察
元気くん3号
都留市視察
エコハウスから見た城南創庫

都留市では、奈良総務部長が自ら説明を行っていただいた。この事業の立ち上げから担当してきた方であるから、説明にも実に興味深いものがあった。 ご多用中貴重な時間を割いていただき、心より感謝いたします。 ありがとうございました。

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