野中一二のページ | 活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | サイトマップ | 掲示板 | ホーム | 戻る

大分県由布市

由布市における街づくりについて

2006年11月08日−新政クラブ会派視察番外編

6日・長崎県長崎市→7日・佐賀県鳥栖市→8日・大分県由布市

7日の鳥栖市の視察のあと、わが新政クラブ会派一行は足を伸ばして由布市までやって来た。鳥栖市にも宿泊できる場所はあるのだが、せっかくここまで来ているのだからもう少し足を伸ばせば「湯布院」があるじゃないかと言う事でここまでやって来た。

丁度夕日が傾いて由布岳がその山頂を赤く染め始める頃、一行は合併して新しく由布市となったJRの由布院駅へと到着する事が出来た。

由布市視察報告
湯布院民芸村入り口

翌朝一行はともかくここは見ておく必要があると言う事で、西半分に温泉が湧き、東半分に清水が湧くという不思議な湖の金鱗湖へと向かい、その後現在の湯布院の賑わいを作るきっかけとなった湯布院民芸村へと向かった。

旧湯布院町は大分県のほぼ中央にあり、豊後富士と称えられる由布岳(1584m)がそびえるすり鉢状の盆地となっている。朝霧の名所としても知られている場所で、盆地内はどこを掘削しても温泉が湧くという。皮膚病特効の塚原温泉が涌き、山峡の地には胃腸病特効の湯治場として名高い湯平温泉がある。これら塚原温泉と湯平温泉と由布院温泉の3つの温泉群からの湧出量は別府温泉に次いで全国第2位だそうだ。それにしても昨日の赤く染まった由布岳といい、朝の日の出に映えるこの山の姿は実に美しいものがある。

由布市視察報告
民芸村の周辺にはこのようなお店屋さんがズラリ

なんと言っても現在の湯布院は、別府温泉など周辺の名だたる温泉街からどんどん集客してしまう力強い発展を遂げている。これもはじめは湯布院民芸村ただ1軒だけだったというから驚きであり、その後にこの町を愛する方々の絶大なる協力と努力によって現在の賑わいがもたらされていることを考えると、「街づくりとは一体何か」と言う原点をここに見る事が出来た気がする。

ここには明確な一本の筋を通している開発に対しての規制という概念があり、同時に「ここへ来ている方々は何を望んでいるのか」という問いに対してこの地で営んでいる方々がそれぞれのこたえをしっかりと用意していると感じられた。

「湯布院」というこの名前の前では決して張りぼてのイミテーションだけでは通用しない何かがある、そんな思いが街角のあちこちに散見している。昨日の到着時に駅周辺で感じたこの意味合いが、今日の散策の中にも随所に感じられている。これが無ければ駄目になってしまうのだろう。訪問に来る観光客の思い、それを受け止めるここでの商い。それぞれが相乗効果を出しつつ形作られてゆく、これは見て頂くしかない。

私はこの街で「おばあちゃんの原宿といわれている巣鴨、そしておばさんの原宿がまさに此処」そんな気持ちにさえなってしまった。

由布市視察報告
公衆浴場と昔の洗濯場

このように観察していると、当然「この店は衰退する」と思える商いをしている商店もある。当然の事全てがうまくゆくわけが無いのだから、しかしその中でもきっと此処で成功して全国へ向けて出て行くお店もあるだろうという思いもまた感じる事ができる。

由布市視察報告
珍しい近代建築これはお菓子屋さんです

どうやらそのキーワードの一つに「歴史」という言葉が有る気がした、それともう一つ「中味」という言葉であった。例えばすばらしいパッケージはこの地にもたらされた自然と一体化して出来上がるのだが、その中味の味覚(商品価値ともいえる)というものは時間をかけて練り上げる必要があるのだろう。どちらかに偏っていてはいけない、両者兼ね備える事で今以上の発展がこの地域に、そしてこの中のお店一軒一軒にもたらされる事となるだろう。

更なる飛躍が待っているすばらしい街である事は否定し得るものではない。

 
後日談

視察から戻ったのが8日そして明けて10日に東京でマニフェスト大賞の授賞式に出た折、その審査の最後に審査委員会特別賞が授与された。なんとこの由布市の市議会議員(小林華弥子さん)がそれを受賞されたのだった、しかもこの街づくりの関係者だという事、こんなすばらしい街づくりができる方なら特別賞は当然だと心よりの拍手を送らせて頂いた。

2006年11月12日  新政クラブ事務局  文責 野中一二

Copyright(C) 2006 by NONAKA Ichini
野中一二事務所
400-0016 山梨県甲府市武田2-11-19
電話 055-254-4040  FAX 055-254-4042

[UP] [戻る] [視察報告目次] [議会質問集目次] [2006年度] [議会目次]