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燃料電池自動車試乗会

水素社会に向けた取り組みの紹介

東京ガスの水素社会に向けた取り組み

今朝方まで降っていた雨もすっかり上がり絶好の試乗会日和となりました。本日(2004年03月26日)の山梨大学での「燃料電池自動車試乗会」、学生さんを中心に皆さんなんだかとってもうきうきとして見えました。

初めに山梨大学工学部クリスタル科学研究センターの木野村 暢一先生の挨拶、東京ガス甲府支社磯辺副支社長の挨拶と続き、「東京ガスの水素社会に向けた取り組み」と題した講演を東京ガス水素ビジネスプロジェクトグループの前田賢二博士よりうかがった後、いよいよ試乗会となりました。

燃料電池自動車 トヨタFCHV(Fuel Cell Hybrid Vehicle)

そもそもこの事業は国家プロジエクトとして財団法人エネルギー総合工学研究所が行っている事業の一端を東京ガス様が受け持っており、そんな関係から「いっそ燃料電池の自動車を山梨で走らせよう」という事から今日の企画となったとの事です。

燃料電池の原理は、簡単に言えば「水の電気分解」を逆にしたものです。「水の電気分解」では、電解質を溶かした水に電流を通して水素と酸素を発生させますが、燃料電池では、電解質をはさんだ電極に水素を、そしてもう一方の電極に酸素を送ることによって化学反応を起こし、水と電気を発生させる事でそのエネルギーとしての電気を使い、同時に発生したお湯も利用しようという事です。

自動車搭載型の場合には発生した電力を使ってモーターで走行し、いわゆる排気ガスにあたるものが「水」として排出されるという非常にクリーンな自動車という事になります。そして最終目標として掲げているのが2010年には年間5万台、2020年には500万台、2030年には1500万台の生産を行いたいとしています。つまり2030年には国内を走行している自動車の20パーセントが燃料電池自動車という事になるというのが目標だそうですが、結局はその時点での従来型の自動車とのコスト競争という事になりますか。

燃料電池自動車のコスト推移

今日の話の中からは十分可能な数字ではないかなと感じた次第ですが、ちなみに現在のこの自動車の価格は×億円とか・・・ちょっとですね。これを作ったトヨタ自動車では実際タイヤ一本に至るも本気で作っているようです、どうしてもフロント部分に積み込んだ「スタック」(ガソリン車で言うエンジンにあたります、トヨタのプリウスと同じ原理を使ってモーターで動かすまでの動力変換を行っているそうです)の重さが1.8トン近くあるので普通のタイヤでは実に具合が悪いとか、だからこのタイヤは特注品ということです、ボディーに至っては全てアルミ製で作られていて軽量化が計られているとの事、その意気込みがすごさとして感じられました。

確かに排出されているのは「水」です、走行中はぽたぽたという感じだそうですが、スタート時とエンジン停止時は内部にたまった水分を排出するのでちょっと多めにでるようです、それにしても不思議な感じですね。内部はごく普通の車と変りませんしメーター類も全く一緒、イグニションキーをまわすと何の音も無くアクセルを踏むと「すー」という感じで動き出します。

燃料電池自動車・トヨタFCHV

実際信号機の無い横断歩道などでは歩行者が車があることに気づかず道路に出てきてびっくりするという事が良くあるそうです、これは今のハイブリッド車でも一緒ですから、人間は歩きながらも音に対して敏感に反応しているんですね。「鈴をつけて走るとか必要になるのかな」なんて言って笑いましたよ、兎に角静かです、乗車感覚については全く普通の車と何ら変わりはありませんね。但しこの音が無いのは例えば趣味にドライブとか言って山道を走るなんていうときには全然面白みが無いですね、違う感覚、例えば鳥のさえずりを聞きながら山道を走るといった別の要素が出てくるのでしょうが。

2003年のアメリカ大統領年頭教書演説で「今日生れてくる赤ちゃんが最初に運転するのは水素を燃料にする自動車だろう」と言っていたそうです。特に日本においてはエネルギー自給が出来るこのような水素燃料に対してもっと積極的に取り組む必要があるような気がいたしました。例えば「生ゴミ発電」についても同様ですし、下水汚泥や間伐材などの木質バイオマスを利用した「発酵によるメタンガス回収」を通じて、一般家庭でも据え置き型の燃料電池を使った自家発電システムなどを考えれば、益々エネルギー自給率は上がる事となるでしょう。すでに東京ガス様では来年にはこの据え置き型燃料電池発電システムを発売するという事も仰っていました、それらを上手にハイブリッド化して生活の中へこの水素燃料をどしどし取り込むことが出来るよう研究して頂きたいものです。

最後に、この「水素」というと非常に危険な物質というイメージがあるようです。しかし実際屋外などで水素を使う分には比重が軽くすぐに大気中に拡散してしまう事、室内においても現在の安全基準が厳しすぎるとして政府自身がその緩和に努めようとしている事など、益々扱いやすいものとして捉える工夫も必要になってくるのでしょう。もっとも市民の中にはこの「水素」というと「水素爆弾」と混同してとっても危険なものというイメージがあるという事を聞きました。無知の智恵という事の恐ろしさでしょうか、時として我々はとんでもない誤解をしているんだなあ。注意注意。

「水素・燃料電池実証プロジェクト」(JHFC:Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project)

このイベントのご案内記事です

燃料電池自動車
エンジン部
燃料電池自動車のタイヤ
特注品のタイヤ
燃料電池自動車、排出は水
排出は水です
燃料電池自動車のパネル
燃料電池系表示パネル
 

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