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ごみをいただきます

第3章・視察の内容

5.山梨県富沢町 甲南衛生センター

一般ごみのRDF化処理施設

RDF製造装置の最終処理工程
RDF製造装置の最終処理工程、けっこう臭気がある

山梨県の一番南に位置する富沢町(2003年3月1日南部町との合併で現・南部町)において焼却しないごみの「RDF - Refuse Derived Fuel -(廃物から生まれる燃料)」について研修を行った。この技術はごみを燃料に誘導する。つまりごみを資源として再利用する、その切り札として注目を集めている処理の方式で、平成11(1999)年3月に竣工したばかりの甲南衛生センター・最新鋭工場で研修した。

考察される特徴

考察される問題点

人口の少ない地域でごみ処理の一つの方策として考慮するに値するプロセスといえるのではないか。目下試行錯誤を繰り返しているといっているが、導入した意欲は賞賛に値するが、今後を注目して行きたい。

検証その後

一般ごみRDF
一般ごみRDF

実際これほど導入後の問題を起こしている装置もないだろう。技術的には海外からの導入技術であるが、日本のごみ特性と会わないのではないか。高温多湿である環境特性ともしっくりこないようである。例えば、静岡県御殿場市での実例では、現在に至るまで100%予定能力の稼動できていないし、群馬県の例ではすでに2度の爆発事故がおきていると聞いている。私としてこの設備を非難する必要もなければ、否定もできないのだが、このようなシステムについては例えば離島対策であるとか、非常に交通手段が確保しにくい山間部でのごみ対策には有効であろう。ただし最終処分(発電所などが)できる場所を確保して、それぞれリンクして事業展開できないと「作りました、でも最終処分場で埋め立てます」といった笑い話になってしまう。

ここでこの施設がオープンした後の(平成11年3月16日付)NHKニュースの一部を記載しておく。

「家庭から出る一般ごみを利用して固形燃料を作る県内では初の施設が山梨県富沢町に完成し今日竣工式がありましたが、せっかく作った固形燃料の使い道がないという事態の中でのスタートとなりました。富沢町万沢に完成した甲南環境センターは、家庭から出る一般ごみを細かく砕いて乾燥し、石灰を混ぜて固めてボイラーなどの燃料を作る工場です。ごみの再利用とダイオキシン対策として県の指導を受けて富沢町と南部町が一億円あまりをかけて建設したものです。今日は関係者200人が出席して竣工式が行われました。
この施設では10トンのごみを使って4.5トンの固形燃料を製造することにしています。この燃料は高い温度で燃焼するため専用のボイラーが必要ですが、不況の影響でボイラーの改良など新たに設備投資する施設や企業はなく、せっかく作った固形燃料は引き取り手がないという事態になっています。このためこの固形燃料を中富町にある峡南衛生組合の焼却炉で、再びごみとして焼いてもらえるかどうかの実験が現在行われています。また、建設を指導した県では、今後も県外で引き取り先を探すことにしていますが、地元の関係者は計画のずさんさに渋い顔をしています。」
と伝えている。

 このRDFを製造するときには400〜600度程度の熱で乾燥させる必要があり(一番ダイオキシンが合成しやすい温度)、しかも石灰を混ぜながらの乾燥で、総量が増える可能性がある。ただし水分は減少するので通常1/2になるといわれている。乾燥工程での使用するエネルギーに加え、運送、保管そしてこれを燃焼させる高性能焼却炉(発電用でも、湯沸し用でも)が必要になってくる。

以下富山県が行ったRDF広域発電調査結果です

富山県の公式ホームページの「廃棄物発電に関する調査結果の概要」(平成11年6月10日)、「ごみをいただきます」冊子ではこの記事を引用、ご紹介して次のようにこの章を終わりました。(富山県生活環境文化部環境政策課

このように行政はあらゆる角度からの検討を行い、住民に情報を開示する中で住民と共に考え、最善の方策を模索してゆく必要がある。
 これがこれからの行政責任であるしアカウンタビリティー(情報開示)の正しい方法であろう。またここでは住民にもそれぞれの役割を分担してゆく義務が発生してくるのである。

(「ごみをいただきます」−平成13(2001)年7月発行−より抜粋)
視察研修・1999年11月16日

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