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RPF技術とは

石川島播磨重工愛知工場 知多イー・アンド・エム

2004年2月9日、愛知県知多市の石川島播磨重工愛知工場にある「知多イー・アンド・エム」と言う会社を訪問させて頂きました。

RPFです
これは直径12mmの製品、一定範囲で自由になるとか

ここでは廃プラスチックと古紙(両方とも産業廃棄物として捨てられたものです)を使って、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)と言う高カロリーの固形燃料を作り上げている工場です。この技術を使ってできる商品は、化石燃料の代替として大きなメリットが得られます。先ずコストが安価で省エネルギーに貢献できるということ、化石燃料と同程度の熱量があり(5000kcal〜9800kcal)、原料の混合割合を変えることで熱量を自由に調整することも出来るとしています。

またその形状はコンパクトで丁度鉛筆を小さく切ったような形をしており、オイルコークス・微粉炭などの化石燃料と同程度の利便性がある様です。そして最大の特徴は水分率が低いので、貯蔵特性に優れているという事。あの三重県で爆発炎上事故を起したRDFとは加工する素材が全く違うため、言葉は似ていますがこれは別物と理解したい所です。

古紙
古紙
廃棄プラスチック
廃棄プラスチック

そもそもこの工場は敷地総面積が734,000uと広大なもので、長さが最大1,000mもあり、100万トンクラスの造船所として開所されたものと言う説明を受けました。残念ながらここが開所してまもなくオイルショックがあり、続く不況のため最大時2,300名いた従業員は現在は600名に減少してしまったこと。100万トンの船は一度も作られなかった上現在では一部の船の補修を行うのみで、新造はしていないと言うことでした。

この愛知工場の一角にある子会社「知多イー・アンド・エム」、RPF施設では現在は1日3直22時間稼動でこの商品を88t生産しているとのこと、そしてここに携わる従業員の数が訳50人と言うことですから、これは立派な一つの静脈産業として成立しているのではないかと思います。

ここで疑問なのがこのRPFはいわゆる「産業廃棄物」から作られていると言うことです、つまり家庭から出ているような一般廃棄物からは今の所作っていないのはなぜでしょうか。これには色々と法律上の制約があること、一般廃棄物は例えば油・匂いなどのいろいろなものが素材であるプラスチックなどに付着しているので加工前にしっかりと洗浄する必要があるということでした。その上塩化ビニールはつかえないが、家庭で其処まで分別できるのかどうかが問題であると言うことです。この塩化ビニールについては「ダイオキシン」の発生が問題となり、また使用するユーザーの焼却炉が痛んでしまうなどの様々な問題が発生してしまうので使えないと言うことです。

しかしこれに関しても今までのマスコミや一般で語られている「ダイオキシン」悪者説が、塩基を含む全てのものにまで及んでしまっていて、正しい情報が伝えられていないと言うことの弊害もあるのでしょう。(ダイオキシンについては約130種類と言われるダイオキシン類全てが猛毒と言うのではなく、そのうちのいくつかが猛毒であると言う事実と言うこと)

RPF ドラム
このドラムから押し出して成型しています
穴に張り付いているのがアルミで邪魔しているんです

ここでも基本は分別にあるという言葉を聞くことが出来ました、製造上金属は全て駄目と言う制約の中で一例で言うと「アルミ蒸着」のもの、ホチキスの針などがこれにあたりますが、例えば一般廃棄物として家庭から排出される物の中にはこのようなものが山ほど入ってしまうこととなるのです。しかし技術的な最終部分としてはこれらの事を解決してゆき、塩基リッチなプラスチック類についてはその排出ガス行程でのダイオキシン除去、徹底した磁選別による鉄分の除去、分別の徹底によるアルミの選別などを行うことで一般廃棄物にも十分対応出来て来るのではないだろうかと思われます。

それにしてもここでもゴミの対策としては始めに分別と言う言葉が出てきてしまいました、やはりこの言葉がゴミの全てに通じるのでしょうか。

積み込み中のRPF
トラックに積み込み中のRPF
これを1日88t出荷しているそうです

現在石炭は市場価格がトン当り9,000円前後だそうですが、それに対してこのRPFはトン当り2,000〜3,000円での取引と言うことのようです。いずれ一定の製造業などではボイラーを使って熱源としていますから、このようなサイクルの中での燃料の一つとして廃棄物が供給されるのは正しい方法だと思います。これこそ「生かせば資源」と言うことになるのではないでしょうか。

中には燃料は全て間伐材などの木質でまかなうべきと言う方もいらっしゃるでしょうが、熱源エネルギーの元としてのカロリー数などを考えたときにはいささか木質だけでは問題がありそうです。技術の進歩と共に化石燃料として利用されてきたものを、生活を豊かにするため利用してきたプラスチックの再利用とするというだけでも一歩前へ進んだ感じがありますが、この技術はまだまだ深い先がありそうです。

ご案内いただいた石川島播磨重工愛知工場の皆様、そして知多イー・アンド・エムの皆様、ありがとうございました。

視察研修・2004年2月9日

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