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ごみの視察

山形市下水道部、山形市浄化センター 2005年8月03日

8月3日、後での確認ですが、平年より11日遅く東北地方南部の梅雨が明けたらしいと言う発表があった日でした。朝から山形市議会の方に同行していただき山形市下水道部の浄化センターを訪問、燃料電池による発電の現状をじっくりと聞かせていただきました。この山形市浄化センターは、下水道資源の有効利用を積極的に推進し、地球環境に優しい下水処理場となるように努力しているようです。その一環として資源の有効利用では、消化ガス発電と下水汚泥のコンポスト化を実施しています。京都議定書の締結を待つ事も無くこれらの施策による二酸化炭素削減効果の合計は、1,704トン/年に相当する量であるとしています。

山形市浄化センター
ガスエンジンです

この浄化センターでは、発生する汚泥の量を削減すべく一次醗酵槽で消化させ、そこでの嫌気性消化ガスを利用した発電と熱回収を、発生するメタンガスを使ってエンジン式と燃料電池式の2方式で発電を行っています。

ここで行っている燃料電池式発電は、下水道事業では横浜市についで全国で2例目、さらにコジェネレーションシステムとして熱も利用するシステムとしては全国初の設備と言う事で以前から全国的に注目を集めている施設なのです。コジェネレーションシステムにより回収した電気と熱は、消化槽の加温、水質棟の冷暖房に利用し、電気エネルギーはセンター内で消費する事により、必要とされる電力の内約40%をまかなっているそうです。

この電力量は標準的な一般家庭の消費電力量の約800世帯分に相当する量で、山形市の下水道処理量の60パーセントがこの処理場でまかなわれている事から考えても、相当なコスト削減効果が見られる施設と言う事となります。ちなみに甲府市の大津浄化センターでは、その使用する電力量が全甲府市の使用電力量の3パーセント近くになっていると言う事から考えても、この様な施設が自らの発生エネルギーで一定範囲まかなうという事の大切さが理解できるのではないでしょうか。

この施設で動いている昭和63年に導入されたガスエンジンは178kWで、主に処理場が電力を使い始める時間に合わせて発電を開始しているもので、それ以外は発生するガスを貯蔵してエンジンに供給する仕組みになっているとの事でした。

一方平成14年導入の燃料電池は100kW出力のりん酸形水冷タイプのものが2台あり、これは止まることなく24時間連続運転と言う最も燃料電池の運転に適した動き方を続けているという事です。勿論この内部に入っているセル・スタックについてはここでは見る事が出来ず、ブラックボックスのような状態になっていますが、常時メーカーにその運転状況がケーブルを使って報告され、異常事態になった場合はすぐに手が打てるようになっているということでした。消費されるガスの量は燃料電池が45N立方メートル/時間×2台、ガスエンジンが110N立方メートル/時間で、一日当たり16時間稼動ということですから、およその発生数量が推測出来ます。

山形市浄化センター
燃料電池です

当施設として処理している汚水の量は約4万トン/年間で、発生する汚泥の量は4,800トン/年間との事です。ここ山形市では昭和40年より下水道敷設工事を開始したということですが、設計当初からすでに分流式(雨水と汚水を別々に集める方式、この反対が合流式で雨水も同時に回収してしまう方式で、下水道開始当時は殆どがこの合流式であった。現在では合流式については改善事業などが行われ、全国的に分流を推進する動きとなっている。合流式についての問題は、東京都などで豪雨の後に下水道処理場付近から発生する浮遊物による海洋汚濁が問題となっていることについてはご存知であろう)で推進されてきたという事ですが、これは山形市の独特な条件で「5堰分流」と言うのだそうだが、市内を5つの堰が流れていて、雨水をこれにより農地に分配していた経緯から下水道敷設の折にも雨水は別と言う認識があったそうです。

たまたまですが、この様な住民の従来からの「水」に対する考え方がこの下水道事業にも影響しているという事について、驚かされると共に生活に密着した行政の姿が浮かび上がってくるものがありました。

事務所での質疑の後現場を視察いたしましたが、とにかく暑い山形市です。40.8度と言う従来からの日本記録を保持していた町として有名ですが、我が甲府市も昨年夏には7月21日に40.4度と言う記録的な暑さを体験しています。そんな中、ガスエンジン発電機室はひたすらエンジンの回る音、そして燃料電池による発電室は廃熱が出ているせいか、ここも実に暑い部屋でした。処理場を一回りして事務室に帰っても吹き出る汗は止まる事を知らずもうびっしょり、上着を脱いだのですがさすがにもう限界でした。

説明いただいた処理場の副所長様、ありがとうございました。実に丁寧な説明と下水道にかける意気込みをしっかりと伝えてくださいました。

 
余談

芋煮会で有名な山形ですが、この芋煮会という会はどうやら私が考えていた「バーベキュー」的な要素をもった会ではなさそうです。

これは「花見」的な要素をもった会で、会社や学校など、とにかく通常考えられる団体それぞれが芋などを持ち寄って川原で楽しく鍋をつつくと言う会のようです。また味付けとしての特長は牛肉が入ったしょうゆ味、つまりすべて地元の産品でまかなうのが原則という事のようです。なぜ牛肉かという事ですが、この地方では農耕はもっぱら馬に頼っていたとか、つまり牛のほうが値段が安かった事から牛肉を入れるようになったとの事でした。

う〜ん、一度その時期に来る事といたしましたょうか。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成17年08月04日・第111号所収

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