野中一二のページ | 活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | サイトマップ | 掲示板 | ホーム | 戻る

甲府の水道

水道敷設に関する上申書

本市の近代上水道事業の出発は一通の上申書から始まった。甲府市参事会甲府市長の加藤平四郎は、明治42年(1909)8月30日付、水発第23号「水道敷設に関する上申書」を山梨県知事熊谷喜一郎宛に送り、その裁定を上申した。

これより以前の明治40年(1907)、近代水道の創設を至上命令として荒川の千代田村平瀬地区に着々と上水道計画を進めていた甲府市は、荒川沿岸村の猛烈な反対を受けることになったが、この打開策として、建設推進役に元岡山県衆議院議員、その後静岡県、本県の知事を歴任した加藤平四郎を招聘し、万難を排して上水道を実現させる決意を示した。

加藤市長の功績は、明治42年から大正元年(1912)の4ヶ年にわたり、上水道建設工事を完成させたことであるが、中でも、沿岸村の苦情に対する意見書として、内務大臣宛に「本市は古来より荒川に水利権を有している」という見解を主張したことである。全文7000字に及ぶ長文により、荒川の水を飲用その他の用水として使用してきた実績、荒川における本市の水利用の沿革、古来の記録、古老の口碑、過去における沿岸村の苦情に対する県知事の指令や説諭等を説いている。
この内容については、昭和13年(1938)の「甲府市水道拡張誌」に原文(全文)が、昭和63年(1988)の「甲府市水道史」にその要旨が掲載されている。

原文は縦書き、漢字カナ混じり文です、現代文に直して記載します。

明治42年8月30日付
水発第23号
水道敷設に関する上申書
山梨県知事 熊谷喜一郎殿

本市水道の敷設について、水源を荒川に求めて取水することは、従来の関係上及び地勢上当然の事であります。しかしながら、沿岸村においてはこれに異議を唱える方々がおります。そこでお願いでありますが、知事の高明なるご裁定をいただき、この際永遠にこれらの問題を取り除いて円満な解決を図り、直ちに水道工事の完成に期したいと思っております。ここに、市会の決議を経て、この件について上申するものであります。
明治42年8月30日
甲府市参事会
市長 加藤平四郎

加藤平四郎胸像
参照・甲府市の歴代市長
この記事は、甲府市水道局企画経営課 内藤課長補佐により作成された原文によります。

Copyright(C) 2001 by NONAKA Ichini
野中一二事務所
400-0016 山梨県甲府市武田2-11-19
電話 055-254-4040  FAX 055-254-4042

[UP] [戻る] [水道のあゆみ ] [上申書] [裁断書] [意見書] [水道トップページ] [環境レポート]