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100年で考える都市計画

これからの甲府都市圏

4.甲府都市圏の交通と都市計画

1.公共バスの充実とは

ここで言う公共バスとは、すでにこの都市圏を走っている「放射状に盆地内をつなぐ路線」と新規に考えるべき循環型のバスの二つのことを示している。

はじめに、甲府駅を全ての基点とする遠距離山梨県全域をつなぐ路線と、甲府盆地内をつなぐ路線の2種類がすでにあるが、その両者を指す。甲府新宿線や甲府大阪線を除くバスについてはいっそうその充実を図る事が大切である。しかし、これらの路線についてもその出発のA地点から甲府駅を経由し、目的のB地点へと言うだけの動きではなく、甲府駅を基点とした半径3〜4キロメートル地点に3箇所程度のバスターミナル(後出鉄道との連携を考え、中央線酒折駅前、身延線国母駅前、新設の可能性のある西甲府駅と言ったような場所が望ましい。もしくは西部地区に限って言うならば現状だけの場所となると県立美術館当たりが良いのではないか)を設置し、其処からA地点行きあるいはB地点行きの往復バスを走らせることが良いであろう。

その上でそれらバスターミナルを結びながら、甲府市中心部を循環する小型バスを走らせ、駅周辺におけるバスによる通行量の減少を図ることが始めて可能となるのである。ここで言う小型バスとは、現状のマイクロバスを少し小ぶりにしたようなおよそ15から20人乗りの小型バスを指し、市内におけるバス渋滞を緩和しつつ今まで以上の狭い道路も循環バスのエリアとして取り込むことが出来る事となるのである。

現に静岡県浜松市では、甲府市内に巡回走行しているレトポンレトロボンネットバスの略語であるからレトポンではなくレトポンとにごって発音するのが正式名称)を視察に来た後、まちバスという名称で市内循環バスを走行させている。試行ではあったがその調査によると採算面など十分に満足が得られるデータが集計されている。以下、「まちバス」ホームページをごらんいただきたい。 甲府都市圏とは比較が難しいかもしれないが、浜松市は人口約60万人であり、西遠地区広域市町村圏と呼ばれる110万人ほどの周辺人口を抱えている。その中で行われた事業としては、注目に値する物であろう。また、東京都武蔵野市で運行されている「ムーバス」は100円と言う料金で一日3千人を運び、市内を30分で一周している。特徴としては通行止め箇所でも運行できるようにするなど、きめ細かい対応をすることでかなりの評価がある。

また甲府市北部、特に中央線以北に広がる市街地では、都市としての奥行きが浅いことから南北交通に加えて東西交通を充実させる要となりえるのではないか。人間がストレスなく駅やバス停などで待てる時間は15分であるそうだ、前出浜松市や武蔵野市がそれぞれ15分、13分と言う時間設定をしていることもここから発生しているのではないか。そうなると広域甲府圏でも、特に循環バスについては15分ごとにそれぞれのバス停に車両がやってくるのが望ましいと言える事となる。一定額の初期投資はともかくとして、この様な循環バスが甲府市中心市街地を運行しつつ周辺生活圏と確実に結びつくと言うことで、一定の理解が得られながら運行できると言うことであれば。その上料金についても100円と言う「ワンコイン」設定が出来るとするならば、モノレールや地下鉄などとは比較にならないほどの少ない投資額で、且つ路面電車以下の環境負荷でこの都市圏における交通利便性が手に入るのではないか。甲府市中心部の道路状況を考えてみても、これら循環型バスは内回り、外回りと言った2系列は必要がない。一定方向への運行だけで十分その任を果たすことが出来ると考える、あるいは駅から南に向かって進む平和通を中心とした8の字運行で十分である。

環境負荷
ここで走らせるバスについてはLNG(液化天然ガス)バスを当然考えるべきであり、小型の循環バスについてはハイブリッドバス(ハイブリッドとは混成とか雑種と言う本来の意味であるが、ここでは自動車におけるハイブリッドと言うことでエンジンとモーターで動く車を意味している。現在市場において販売されているハイブリッド自動車はエンジンによって動きながら電気を起こし、必要なときにそれぞれ特徴とする方もしくはその両方を動力として動いている車を指す)も可能であろうし、ジーゼルエンジンを発電にのみ利用するタイプのマイクロバスがすでに発売されているのでその様な車両を考えるのも良い。

この様なことから、数々の条件を満足させつつ「公共バス」の充実により、自家用自動車による移動以上の利便性を享受出来る事が考えられる。

続く

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