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100年で考える都市計画

これからの甲府都市圏

4.甲府都市圏の交通と都市計画

3.バスをサポートする自転車

以上申し上げたように公共交通としてのバスの充実を図ったとしても、結局はある一定の住民に対するサービスと言う事となってしまう。そこで、これらバス路線に対して一層細かい配慮をするべく「フリーライドバイク(公共自転車)」を配備し、より細かい拠点を作ってそのバスとの連結を図ることが好ましいと考える。このフリーライドバイクについてはすでに東京都台東区で試験導入の「黄色い自転車運動」、久留米市では学生が主体で作った「水色の自転車の会」などがある。しかし現在においてはその活動はどうであるか若干不明な部分がある。ディスカウント店などで格安に販売され、破格商品になってしまったこと、あるいは人々の価値観が変わり自転車がいわゆる財産としてでなく単なる道具として見られてしまった事等から、いわゆる「ちょい乗り」と言う自転車の盗難等当たり前になってしまった。そしてそれら幾つもの原因からおきる「放置自転車」に対して、管理監督者はひたすらお願いやら啓蒙するだけである。ではいっその事、この都市圏においては自転車を無料の貸し出し自転車としてしまったらどうだろうか(当たり前のようだが個人で所有するのが本質だから、当然全てをと言う訳ではない)。

なぜ甲府都市圏がこのフリーライドバイクに適しているのか、それは地図を見ていただければ一目瞭然である。甲府盆地という天然の要塞の様になっているこの都市圏では、周辺の山付き部から盆地の底を目指して降下してゆくような地形になっている。そして平地が広がり、その中心部に人口が密集している構造になっているのである。つまり、一定の行動範囲に全ての物があり、日常の全てをまかなうことが出来るように出来ているのである。但し北部地域には旧来からの人口密集地が広がっており、日中に移動する人々の動きが一定の方角を向いているので、ここで反対向きの力を与えてあげる必要がある。それには自転車移動用のトラックなどで北部地域など、上り坂などの理由で使いたがらない地域に対してフリーライドバイクを搬送し、快適な下り坂だけ利用できるような方策を採るのも良い。もしくは循環バスには後部あるいは側部フックをつけるなどして、自転車を高台の一定の場所まで運び上げるなどの方策が取れるとするならば、このフリーライドバイクは北部の市民にとってもきわめて有効な手段となりえるだろう。そしてこれを循環バスあるいは路線バスなどと組み合わせた交通体系が完成すれば、この都市圏として、また甲府市中心市街地として新たな動きが出てくることとなるであろう。

続く

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