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100年で考える都市計画

これからの甲府都市圏

6.甲府都市圏の産業

3.これからの甲府都市圏の産業

ここでは一体これからのこの地域の産業としてどのような物が考えられるのか検証してみたい。これについてはあくまでも私見だが、この地域の持てる特性を十分考慮すると「流通」と言う言葉で集約されるのではないだろうか。

世はまさに情報通信の時代と言われている、しかしいくら政府で「e-Japan」構想と言っていても、インターネットが限りなく100パーセントの普及率になったとしても、そこに品物が無ければ人間は生きてゆけないのである。それは食べ物あるいは生活雑貨、衣類などどれをとってもである。たとえ全てがインターネットによる販売形態となっても品物は何かの手段で輸送しなければならない、宅配便とて無人では届かないのである。

そのことを考えるにこの甲府都市圏という地域はちょうど日本の真ん中に位置する場所なのである。つまり日本中に品物を輸送する場合、最も適した場所と言うことになる。この事から考えるに、流通業の位置する場所としては最適ではないのか。輸送・交通と言う側面から考えると、身延線を使った南北流通、中央線を使った東西流通。自動車では中央道を使った東西流通、中部横断道路を使った南北流通とこれもまた適地と言えるのではないだろうか。

こんな話がある、関西から北関東地方への物流は上信越道を使い,国道141号を経由することで飛躍的に短絡化できるとの事である。またアメリカでは航空貨物最大手のフェデラルエクスプレス社のターミナル周辺に、続々と工場が進出してきているとの事である。空港は望むべくも無いことだが、このような地理的条件を考えるにこの地域というのはまことに適地なのではないだろうか。勿論現在生産工場においては「受注生産」が最も合理的であり、在庫率0パーセントをひたすら目指してはいるものの、消費者のニーズを満足させるには一定の積み上げも必要になることから完全に0パーセントとはならないであろう。ここに目を付けるべきである。

ここまではいわゆる動脈産業における流通と言う側面から捉えてみたが、この事は静脈産業においてもそのまま当てはまることなのである。目下県が計画した「米倉山エコパーク構想」は、その説明責任のあいまいさからスタートした時点で問題をはらんでいるのだが、ここでの事業についてもまさにこの甲府都市圏での基幹産業となりえる事業に拡大する要素をはらんでいるのである。

例えばこのエコパークにおいて、安全且つ無公害な中間処理をすることで、粗原料として其々の生産施設に還元することは十分可能である。あるいは高効率発電施設を併設した処理施設を建設することで、発生する電気を使い冷凍冷蔵庫を運転させ、流通業に使用することも出来よう。このように考えることで、この地域の基幹産業として十分成長性を持った産業が集積してくることは考えられるのである。これこそまさに地の利を生かした産業の集積ではないだろうか。ちなみに北海道札幌のエコタウンは22ヘクタール、福岡県にある北九州エコタウンは30ヘクタール、それに対してこの米倉山は44ヘクタールと言う広い敷地を持っているのである。ましてや山梨大学には「発酵生産」というワイン醸造で培った世界的な学部があるのである、この学部において有用な微生物を共同で研究し、廃棄物の再資源化に応用することなど、とても他の大学にはまねの出来ないことなのではないか。

この事に限らずこの地域にある自然を十分に生かした流通の拠点であるとか、とにかく日本の中で山梨が無くてはならない場所であると言わしめるような産業の集積が行われることがもっとも望ましい姿であろう。

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