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上九一色村視察紀行

市町村合併を考える

1月21日水曜日 天気 曇一時雪

甲府市の市町村合併推進議員協議会では、飛び地分村合併と言う選択をしている上九一色村の南部地域を急遽視察することとなりました。これは13日に行われたこの合併協の中で「南部も一緒にどうだろうか」という意見が多くの議員の中から出たことで、それなら南部地域を視察して実態を把握するのはどうだろうかと言う意見から行ったものです。

甲府精進湖線から米倉山(中道町)越しに甲府盆地
甲府精進湖線から米倉山(中道町)越しに甲府盆地
当日の行動予定は次の通りです。
9時30分甲府市役所出発
10時20分〜50分上九一色村北部(古関(フルセキ)・梯(カケハシ)地区、上九一色村役場訪問)
11時〜11時50分精進地区、パノラマ登山道、民宿村見学及び湖畔一周
13時〜13時40分本栖地区、上九一色中学校、県スポーツセンター等
13時55分〜14時40分富士ヶ嶺地区、堆肥プラント、公民館、活性化センター

実際甲府市役所から上九一色役場までは35分18キロ、其処から精進地区まで14キロ、そして本栖地区まで7キロ、最後の富士ヶ嶺地区までは更に21キロ。さすがに東西9.22キロ、南北16.89キロ、総面積86.48平方キロメートルと言う大きな面積をもった村です。そして全ての人口は1,663人、(平成16年1月1日調べ)と言う数字になっています、この比較については合併協議会の数字で分かります。(マピオン地図をご参照ください

精進湖湖畔から見る富士
精進湖湖畔から見る富士
この日精進湖が結氷しました。

先週末、そして一昨日と降った雪がまだまだ残っていてその上途中から雪がちらつく天気でしたが良く分かりました。特にこの村には精進湖、本栖湖と言う二つの湖が有り、国立公園の特別保護指定区域と言う条件での不利益も有りますが、兎に角未開拓の自然がどっさり残っていると言うことです。特に今まであまり気をつけていなかった富士ヶ嶺の地区は、実は山梨県で一番酪農が盛んな所。民間の畜産し尿堆肥化施設があり、そして県と国の補助を受けた村営施設が建設中ということで、畜産におけるバイオ産業が花開いていると言った感じがあります。

バイオ堆肥化センター
建設中のバイオ堆肥化センター、13億円とか

村の標高は1,000メートルから1,200メートルであり、丁度清里高原を思わせる雰囲気ですが規模がぜんぜん違います。この地域は「富士豊茂(トヨシゲ)」と言われ、戦後の満州からの引揚者が筆舌に尽くし難い苦労をして開墾した地域です。

富士ヶ嶺の畜産農家
富士ヶ嶺の畜産農家

あの忌まわしいオウム真理教の為に全国にその名を知られた場所でもありますが、今は第2サティアン跡地が公園として残っており面影を残すものは一切有りません。また新潟相互銀行倒産劇でその名をはせた「ガリバー王国」はホテルとゴルフ場が開業しているもののガリバー遊園地は閉鎖されたままになっています。

本栖湖湖畔から五千円札の裏の富士
本栖湖湖畔から五千円札の裏の富士

そんなくらい過去をいくつも残している地区ですが、ここから見る富士は最高でしょう。なんと言ってもその先の本栖湖畔からの絵が五千円札の裏になっているくらいですから。その裾野がこの富士ヶ嶺地区ですからもう言うことはありませんね。

本栖湖と精進湖
左が本栖湖、右のちょっと見えるのが精進湖

今回私が一番感動したのが「精進湖、本栖湖の両方が見える」と言うポイントが県道沿いにあったのです、そしてなんと其処には駐車場が作ってあって写真が取れるようになっているのです。なかなか洒落たことやるな、観光山梨捨てたもんじゃない。しかしこのガリバー王国と一緒に作られたゴルフ場は競売で落とされた後営業をしているのですが、残念ながらこの雪でクローズ。そのコースの10番・11番ホールと鳴沢の恩賜林が隣接している所に今話題になっている「若彦路」が通っているのだそうです、現地確認は雪で出来ませんでしたが、そういえば昔こんなとこを通った記憶があります。甲府〜駿河湾田子の浦を結ぶ道として鎌倉街道の裏道として使われてきた古道がここにもありました。

鳴沢の恩賜林と樹海
上のほう森に見えるのが鳴沢の恩賜林と樹海部分
その境目に若彦路が通っている

今は1日8,000台もの車が通る甲府・精進湖線も有料時代には3分の1だったとか、そして意外にもこの富士ヶ嶺の人々さえ通う病院は甲府市立病院だとか。やっぱり行政の垣根はあってはいけないものの一つなのかなと思った視察でした。

結論として、飛び地での障害と言うのは一体なんなのだろうか。東京都八丈島があるじゃないか、新潟県佐渡島があるじゃないか、それよりむしろその効率化ではなかろうか。いま上九一色村では印鑑証明はそれぞれの支所(本栖、富士ヶ嶺)で受け付け、役場へ電話で問い合わせする。その後村内の福祉バスやスクールバスなど循環している交通機関で親書扱いで届けているそうである、甲府市の出先窓口ではこれはすでに電算化、インターネット化されている。しかし市内には昭和の合併以来残されている連絡所、出張所が現実存在しているのだ。その存在を考えた時、これらの必要性を改めて見直しつつ若し飛び地合併をするのであれば、やはり一定の規模と将来に対する夢を同時に考えたい。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成16年01月21日・第57号所収

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