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2000年から未来の甲府へ PART−2・北部山岳地帯編 PAGE 3

荒川ダム周辺考―1

奥昇仙峡

昇仙峡
荒川ダム

甲府にきていただいている観光客のほとんどが「昇仙峡」止まりで、その上流にある「荒川ダム」や「能泉湖」といったスポットには縁がないのが実情です。当然この様な人造湖や建築物に対してははっきり言って興味が湧かないでしょう。世界一とか日本一とか、あるいはそこに秘められた何かの謎であるとかがなければ、わざわざ観光客は来ないと思えるのです。

この一帯は現在「奥昇仙峡」ということで地元の人々は、何とか仙が滝まで来ていただいた人々に上がってきてほしいと思っているのです。確かに最近は中高年の方々の登山ブームと言うことで、滝上から金桜神社に至るいわゆる旧登山道を散策する人々も数多く見られます。

 
昇仙峡
御岳千軒といわれた門前町

ロープウエイを使わずに「羅漢寺山」に登ったり、古くには「御岳千軒」といわれた門前町をしのびながら山岳信仰の地である神社にお参りしたりと、多少の賑わいは出てきているようですが昇仙峡まできた人々のほんのと握りに過ぎないのが現実です。その方々も標高2,595メートルの金峰山に金桜神社の本宮があるのは知らないでしょう。行者達は一心に信仰を携えて此処から登っていったなどとは、現代社会の中にいる人は考えもしないのが普通だと思います。この金桜神社は、高松宮殿下のご加護を頂く格式の高い神社です。この様な信仰の基地でもあり、武田時代には館の北方を守る御岳衆の地でもありました。今は姿もとどめてはおりませんが、河窪城とか猪狩の城山など武田ゆかりの地でもあるのです。

現在は水没してしまいその痕跡すら留めずにおりますがこの荒川ダム一帯は、日本有数の薬草の宝庫としても知られていた場所でありました。残念ながら微妙な植生の中にあったのでしょう、多くの人々が周辺に移植して栽培しようとしたらしいのですが、うまくいったという話は聞いておりません。この話などは新しい集客の手段として地元の人々が協力し、もう一度ダム周辺に薬草をよみがえらせてほしいものです。ただしその折には周辺に数多く植林された「から松」を伐採し、森の中まで日が入ってくるような、それも広葉樹がしっかりと植林されないと薬草は生えてきません。

 
昇仙峡
荒川ダム

昨今の開発計画によりますと、このあたりは温泉を掘りクアハウスを作るとか、カフェレストランを作ると言ったプランがあったようですが、止めておきましょう。此処には昔ながらの御茶屋とか、御休み処が合うと思います。ただし、仙が滝から此処までの交通手段に一工夫いたしましょう。そうですあの馬車を走らせるのはいかがでしょうか。今のままではあまりにデコレーションがいただけませんのでもう少しシンプルにして頂いて。もしくは小型の巡回バスと言うのはいかがでしょうか、もちろんハイブリッドバスとか低公害バスですよ、なんとなく登山電車のような雰囲気があると良いのですが。その他、ここにレンタルサイクルのお店を作るのはいかがでしょうか、そうマウンテンバイクのレンタルで一番下の長瀞橋まで一気に下るのもいいですね。仙が滝までの昇仙峡はいわゆる「ハイヒールハイカー」にお任せして、ここから上に来ますときちんと装備している方々にはすばらしい自然を提供してあげる、と言うことでよいのではないでしょうか。兎に角この周辺は自然に散策できるよう、ダムを中心として歩いたり、乗り物を利用したりと、観光客の選択肢を広げてあげることが大切なのではないでしょうか。

昇仙峡
金桜神社の石段

ただしこの周辺一帯は甲府市の水源地ですから、決してそのことを忘れないでください。20万甲府市民の水がめであり、命の水はここからきているのです。甲府市の職員は「飲水思源」という言葉を常に年頭において一生懸命がんばっているようです。でも本当はマナーの問題。理解できない人はここから上の景勝地には来てほしくないと言うのが本音です。

2001年12月06日
追記―これを冊子で出版した時、金桜神社についての記載が間違っていたこと、改めてお詫びいたします。もう少しこの神社について解説いたしますと、そもそもこの神社が里宮としてここに祭られたのは千五百年ほど前の事となります。そして神宝として「火の玉、水の玉」といわれる水晶玉を持ち、境内のさくらは古くから民謡に歌われている金のなる木の「金櫻」でした。しかし昭和30年代に失火から大火に見舞われ、全て全焼。このことをきっかけに「文化財火災予防デー」が出来たくらいです。今でも春先ですが、甲府市長の出席を見て「消火訓練」が行われています。この御岳昇仙峡の「御岳」とは日本三御岳の一つとして、今でも多くの崇拝者を集めています。

 
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