
お勧めルートは、まず積翠寺までバスを利用し、そこから看板にしたがって瑞岩寺、日吉神社を通り過ぎ、林道が一部ありますが舗装林道を右に見ながら遊歩道をあがって行きます。右に東沢川(相川支流)を見ながら、もうすぐに別世界に入って行けます。沢に転がる大きな岩からは、木漏れ日に輝く苔が目に飛び込んできます。ほんとにここが甲府市なのだろうかと思いつつ、よく整備された遊歩道を上って行くと30分でもう深草観音に出会えます。

ここは麓の瑞岩寺の旧地で、本尊(5.4cmの小さな本尊ですが)は瑞岩寺にあり、岩穴には3体の身替わりを見ることが出来ます。その岸壁にどうやって安置したのか、今ではしっかりとしたはしごがかかっていますが、先人達の信仰心にはほんと驚かされます。余談ですがこの本尊は33年に一度ご開帳される秘仏として有名です、次はいつでしょう。この観音堂の前にはちょっとした休憩場所が造ってあり、反対側にある祠を覗いたりして一息いれるのが良いでしょう。

ここからは400mほどの上りが続き、己が身の重さを感じながら尾根に立つとそこが岩堂峠です。真っ直ぐ下ると春日井町や山梨市のフルーツパークに向かいますが、ここからは2つのルートが面白いと思います。左に進んで要害山を目指し、400年の歴史を感じながら、武田信玄になったつもりで要害温泉の外湯を使わせて頂きながらお昼ご飯を食べて、いっとき昼寝をした後にちゃっかり送迎バスで甲府駅まで送って頂く「歴史散策コース」。もう一つは右に曲がって「善光寺」を目指す、「森林浴コース」があります。善光寺に向かいますと、山を大きく右に回り込みながら続く道を進むことになります。

約45分(3.2k)で鞍掛峠に出ますが、こんなところをなぜ昔の人は通っていたのか、しばし立ち止まって考え込んでしまうような場所です。ここにもしっかりと道標が出ており、左善光寺、右上積翠寺と書いてありますので、どちらでも良いのですがここでは左の善光寺に向かうことにします。やはり左下がりの斜面を歩いて行くとすぐにかなり急な斜面を横切ることになります。この斜面には植林された桧が立派な姿で空を見上げていますが、今後この木を切り出す時はどのようにして運び出すのでしょうか、私が心配するほどの事でもないようですが。随所にある目印のテープや看板に沿って急峻な斜面を蛇行して降りて行くと、木々の間から甲府盆地が垣間見えてきます。峠の上では気にならなかった熊笹も、下にくるに従い背丈が大きくなってくるのを感じながら、一気に降りて行きましょう。途中で松ノ木が伐採されていたり、散策路を覆って倒木があったり、結構楽しいくだりを続けていると舗装道路が見え隠れしてきます。ここまでで岩堂峠からの散策は終わりになり、砂防堰堤の脇から舗装道路を500mほど下りると、善光寺北原地区の一番上に到着です。ここからは善光寺に下りて終わりにするのも良いですが、私としてはもう少し右に行き、「茶道峠」を抜けて護国神社に下りることをお勧め致します。茶道峠と子供の国へ行く道の交差点あたりからは、甲府市北部の町並みが手に取るように開けています。そのまま林業試験場をすぎ、護国神社、武田神社と向かい、最後はバスで甲府駅に到着です。護国神社裏手から円光院の前をまっすぐ5分ほど南東に歩いて「つつじヶ崎温泉」で汗を流すという手もあります。ここには露天風呂もありますよ。