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2000年から未来の甲府へ 晩秋の昇仙峡と甲府市北部 その2

晩秋の昇仙峡と甲府市北部 その2

帯那山から黒平へ

今度は時間の多少ある方にお勧めコースを紹介いたします、その1でご案内した「水が森林道」の帯那山入り口から黒平へ向かいましょう。こちらを行かれる方は時間として4時間を目安にしてください、途中の休憩やすばらしい眺望にうっとりする時間を含めて、余裕をもって走りたいコースですから。

このページはマピオンの地図などお手元で便利な地図を開いてお読みいただくと分かりやすいでしょう。

水が森林道から甲斐駒方面
水が森林道から甲斐駒方面

以前「林道走破術」と言うタイトルでご紹介したのがこの「水が森林道」です。5年前は未舗装区間がかなりありましたが、現在は2個所およそ2キロメートルずつになりました。それでもこの様な未舗装区間はなんとなくわくわくしますね、日ごろの生活の中ではすでに登場しなくなっていますから。

この林道の周囲は「秩父多摩甲斐国立公園」に指定されています、その為さまざまな開発規制やそれに伴う自然保護が施されているからでしょうか、周囲の山々も先ほど登ってきた帯那山林道とはちょっと趣が違います。

山の色も唐松の紅葉も一層深く感じ、森林浴とはいきませんが独特の安らぎ感さえ風を伝わってゆっくりとやってきます。こんなときには車の窓を開けて走るのが一番気持ちがいいですね、大きく深呼吸しながらゆっくりとアクセルを踏むなんてちょっといい感じです。路面状態は申し分ないのですが、路側には必ず溝があると思っていただいた良いですね。すれ違いなどは十分気をつけながら進まないとタイヤを落とします、レッカー車が来るまでは非常に時間がかかりますからこれだけは避けたいですね。

この林道は山の尾根を斜面なりに走っている感じです、甲府市と山梨市の境をくねくねと走ると言ったところでしょうか、その為あまり起伏がなくゆっくり走れば周囲の景色も十分楽しめます。途中からは眼下に山梨市の北部や塩山市の駅周辺から塩の山(塩山駅の北にあるおわんを伏せたような形の山)の北部まで、JR中央線やいつもの国道20号線などから見ている裏側から見ることが出来ます。

また北西部には昇仙峡の上流にあたる野猿谷を形作る山々を上から見下ろす形になり、遠景には茅が岳を望む事も出来ます。この林道から見る甲斐駒ケ岳は見慣れた甲府駅からの形と全く違うので、疑心暗鬼になってしまいます。

 

途中で車外に降りてちょっとがけを上ったりしながらゆっくり走る事約1時間、牧丘町の乙女高原に到着です。本日は昇仙峡が待っていますからここは左折して一路黒平に向かいます。反対のこの下には乙女鉱山という場所がありケイセキの鉱山です。そこから奥にはいると柳沢峠へと続き、長野県川上村に出ることが出来ます。今は琴川ダムの工事中で、ちょっと工事車両が多いのですが、こちらも楽しいコースです。

この合流点からは「クリスタルライン」へと入ってゆきます、この道はそもそも東京電力さんが新潟の柏崎原子力発電所から山梨県都留市のリニア実験場や首都圏に向けて100万ボルトの高圧線を設置した折の資材運搬用の道路として造ったものだそうです。その後整備されて山梨県が戴いたと言う事ですが、観光道路としてはすばらしい眺望を備えた山岳道路として重宝されています。

金峰山五畳岩を望む
金峰山五畳岩を望む

しかし、この様に車ですいすいと言うのは味気ない部分も残ります、もし出来ることならこの道は2泊3日のハイキング道路として、全線を歩いてじっくり自然と触れ合えるような道であったらなあといつも感じる次第です。今日のすれ違った車の台数程度だったら、この道を歩いて通っても楽しいかもしれませんね、そのうち一度は挑戦してみましょうか。

走り始めてしばらくで大きな駐車場にたどり着きます、そこからは甲府市の最北「金峰山」の五畳岩までくっきり見る事が出来ました。標高2495メートルの金峰山は山岳信仰のメッカとして多くの信者や修行者で賑ったところです、そのふもとの村が黒平と言う事になりますね。そしてその途中で採掘したのが甲州の水晶なのです、今ではすべて廃坑で回りに「ズリ」が散らばっている事からおよその場所は見当がつくそうですが、我々にはとても探すことは出来ません。

 
大好きな荘厳な山
大好きな荘厳な山

この林道は正式には「県営荒川林道」と言う名前となっています、そして黒平で分岐する林道として市営御岳林道、その上に市営奥御岳林道と続きます。

このクリスタルラインと市営御岳林道にはさまれた場所に荒川とその支流の精進川が流れているのですが、ここにはさまれた山は中国の水墨画に出てくるような姿をしています。切り立つ岩は昇仙峡の覚円峰に似ていますし、周囲から隔絶されたその峰は荘厳な出で立ちで周りを寄せ付けない威厳を感じる事が出来ます。

このクリスタルラインを通った方は皆さんこの頂には感動する事でしょう、クリスタルライン全線を通じて私の一番好きな場所でもあります。

 
猫坂途中から黒平部落方面を望む
猫坂途中から黒平部落方面を望む

そんな感動をありがたく頂戴しながら、秋深まった山村の風情がいっぱいの黒平に到着です。ここからはなんとなくいつもの通いなれた道ですね、相変わらず野猿谷が工事中に付き「猫坂」を下る事といたします。

この周囲の山林はふもとの御岳町にある「金桜神社有林」が殆どです、目下大掛かりな伐採を行っているところで、特に通行する方には一層目立つ場所を伐採しています。しかしこの規模は金桜神社有林の全体の面積は1,200ha、伐採の対象となっているのは、その内の100haです。割合にすると約8%ということになります。

この森林は水源涵養の保安林になっていますので、年間20ヘクタールまでしか伐採することができないことになっているそうです。 その為、平成14年から平成18年までの5カ年計画で伐採することになったそうです。この様にして伐採したおかげでいつになく紅葉が綺麗に見えたのは単なる気のせいでしょうか。

昨年も私のメールマガジンやホームページの「言いたい放題」のコーナーで紹介した「昇仙峡の紅葉」ですが、今年もとっても綺麗でした。通行止めとはなっているもののその場所の手前あたりの野猿谷の紅葉はすばらしいものがあります、10月の大雨でダム湖(能泉湖)に映える紅葉の美しさは例年以上の感がありました。

紅葉は昼間と夜間の温度差があればあるほど綺麗だと言う事を聞いた事があります、今年はそうすると当たり年なのでしょうか。ここではしばし湖畔の駐車場に車をとめて、名物の団子(餅だな)に舌鼓を打ちましょう、日ごろの喧騒がどこかへ吹っ飛んでくれますよ。

 

そんなこんなでそろそろ日が西に傾き始めていました、私としてはどうしても確認したかった「奥千丈林道」の工事現場に車を向けて、工事中でしたが現場の方から説明を聞く事が出来ました。

以前の「2000年発未来の甲府 PART−2 北部山岳地帯編」の中で「板敷への道」と言う章を書きました、そのとき良く整備された林道を通った写真を掲載したのですが、その場所がこの奥千丈林道の工事にかかる場所でしかも一昨年、昨年と工事をしたはずなのです、そこでどうなったのかどうしても一度確認しておきたかったのです。

あのときの山道が
あのときの山道が

やはりしっかりと下草が刈られ、手入れの行き届いた林のままでした。このように日常手入れをする事はとっても大変な事です、これからもこの光景を残して頂けるよう思わずお願いしてしまいました。また、あのときに下った道を今度は少し上から眺める事が出来ました。でもあまり簡単に山に入って、もし事故でも起きたらと心配です。山道を出来るだけわからないようにしておこうと思い、その場を後にした次第です。

尚この場所は工事中で大型車が通行するため、現在は通行止めとなっていますが、工事中以外は旋回できる場所までは入って来れるようです。でも気をつけてくださいよ、くれぐれも。

 

2004年11月5日

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