
北巨摩郡双葉町から東八代郡石和町まで行くのに、甲府バイパス経由ですと約17.5kmですが、山の手通り経由ですと約4kmの短縮になります。 甲府市北部の山宮・羽黒地区からは流入道路が2本、相川・北新以北からはやはり2本の流入道路が幹線としてあげられます。しかも甲府駅までたどり着くには大きく分けると3本(武田通り・横沢通り・富士見バイパス経由もしくは千塚から池田経由)しかありません、つまり日常生活の上でこの道路はまさに動脈中の動脈的な働きをしているのです。
甲府バイパスと比較すると、甲府バイパスは当初から片側2車線の4車線道路として計画され、現在の車両通過量は一日6万台といわれています。一方山の手道りは当初設計は片側1車線の対面通行道路として計画され、現在は変則4車線道路として一日約3万台の車両が通過しています。そしてその内容は甲府バイパスがトラックなど産業用車両が中心となっているのに対し、山の手通りは自家用車と観光用のバスが中心となっていることからも、それぞれの道路の果たす役割が見えてきます。

人々は利便性を求め車に依存した生活の渦の中に落ち込んでゆきました、この渦は「モータリゼイション」という出口のない、常に上方指向だけを伴って生活を快適に、かつ合理的に過ごせる魔性を持って、日常の生活に浸透しきってしまいました。「もし車がない生活が現代にあるとしたら」と考えた人はいるでしょうか。今の生活レベルを下げることを良しとして考える人はいるでしょうか。少なくとも最低限の緊急保証や、災害時における避難誘導にまで及ぶその功罪を明確に捉えて、生活のレベルダウンを提唱できるなら(個人レベルではない、地球的レベルで)、その手法技術をぜひ伝授してほしいと思いますが、少なくとも一部の功罪を捉えて全体を語るような愚策は取ってほしくないものです。
当然の事ながら、都市における交通問題は今に始まったわけではありません。そこでは公共交通というタイトルの元「バス・路面電車・モノレール・地下鉄・鉄道路線」といったあらゆる交通機関が存在し、またそれぞれの長所・短所が論じられております。しかしその運営を含む敷設までには、数々の議論や物理的・係数的に解決して行かなければならない問題が山積していることも事実です。そこで大切なのが「すべての納税者に対して公平に分配が出来るか」であり、公正に結論を出せるかといった問題が、この公共交通機関にはついてまとうということです。過去には力による新幹線の誘致であるとか、高速道路の開通であるとか、古くは鉄道路線の決定であるとかのいわゆる「誘導型公共交通」というものが存在していましたが、現在はありえないものであると認識しています。又近年では、「パークアンドバスライド・パークアンドレールライド」といわれるような数々の試みも行なわれておりますが、利便性の維持に準拠しているのか(車両台数の制限により通過時間が短縮される。ポイントからの公共交通機関の利用により、移動時間が短縮される・身体的な疲労度が下がる・金額が安いなど)これらの基準に合致していなければ、次第に利用者は減少するでしょう、強制的には実行できないのですから。