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2000年から未来の甲府へ PART−2・北部山岳地帯編 PAGE 1

こんな状態です北部の交通

地図を見ていただくと一目瞭然ですが、広域甲府地域でまっすぐ東西を横断している道路は、いわゆる山の手通り・甲府バイパス(国道20号線)・中央道の3本しかありません。これを見ても甲府地域の発展の様子がおおよそ見当がつくというものですが、その北部地域を結んでいる交通網はすべて山の手通りに委ねられていることも分かると思います。それぞれの道路はそれぞれの性格があり、顔があります。たとえば中央道は首都圏と近畿圏の動脈として、東名高速の不足を補いかつ首都圏北部と近畿圏の最短通行道路としてその使命を果たしております。甲府バイパスはまさに甲府盆地の経済産業の動脈として、飽和状態ながら県内最重要道路として位置付けられています。では山の手通りはどんな性格を持った道路でしょうか。

山の手通り

甲府市内の主な観光場所は1−御岳昇仙峡、2−武田神社、3−県立美術館、となっています。県外から甲府盆地に訪れる観光客の主なコースは前出3ヶ所を観光巡りの上、石和温泉でくつろぎ、帰宅するというパターンが圧倒的でしょう。するとどこから観光に出発しても必ず山の手通りを通過することになります。観光県山梨を提唱するには、この道路の問題を避けて通れません。
北バイパス
混雑する山の手通り

北巨摩郡双葉町から東八代郡石和町まで行くのに、甲府バイパス経由ですと約17.5kmですが、山の手通り経由ですと約4kmの短縮になります。 甲府市北部の山宮・羽黒地区からは流入道路が2本、相川・北新以北からはやはり2本の流入道路が幹線としてあげられます。しかも甲府駅までたどり着くには大きく分けると3本(武田通り・横沢通り・富士見バイパス経由もしくは千塚から池田経由)しかありません、つまり日常生活の上でこの道路はまさに動脈中の動脈的な働きをしているのです。

甲府バイパスと比較すると、甲府バイパスは当初から片側2車線の4車線道路として計画され、現在の車両通過量は一日6万台といわれています。一方山の手道りは当初設計は片側1車線の対面通行道路として計画され、現在は変則4車線道路として一日約3万台の車両が通過しています。そしてその内容は甲府バイパスがトラックなど産業用車両が中心となっているのに対し、山の手通りは自家用車と観光用のバスが中心となっていることからも、それぞれの道路の果たす役割が見えてきます。

 

道路・交通は・・・

道路
道路・交通は・・・

人々は利便性を求め車に依存した生活の渦の中に落ち込んでゆきました、この渦は「モータリゼイション」という出口のない、常に上方指向だけを伴って生活を快適に、かつ合理的に過ごせる魔性を持って、日常の生活に浸透しきってしまいました。「もし車がない生活が現代にあるとしたら」と考えた人はいるでしょうか。今の生活レベルを下げることを良しとして考える人はいるでしょうか。少なくとも最低限の緊急保証や、災害時における避難誘導にまで及ぶその功罪を明確に捉えて、生活のレベルダウンを提唱できるなら(個人レベルではない、地球的レベルで)、その手法技術をぜひ伝授してほしいと思いますが、少なくとも一部の功罪を捉えて全体を語るような愚策は取ってほしくないものです。

当然の事ながら、都市における交通問題は今に始まったわけではありません。そこでは公共交通というタイトルの元「バス・路面電車・モノレール・地下鉄・鉄道路線」といったあらゆる交通機関が存在し、またそれぞれの長所・短所が論じられております。しかしその運営を含む敷設までには、数々の議論や物理的・係数的に解決して行かなければならない問題が山積していることも事実です。そこで大切なのが「すべての納税者に対して公平に分配が出来るか」であり、公正に結論を出せるかといった問題が、この公共交通機関にはついてまとうということです。過去には力による新幹線の誘致であるとか、高速道路の開通であるとか、古くは鉄道路線の決定であるとかのいわゆる「誘導型公共交通」というものが存在していましたが、現在はありえないものであると認識しています。又近年では、「パークアンドバスライド・パークアンドレールライド」といわれるような数々の試みも行なわれておりますが、利便性の維持に準拠しているのか(車両台数の制限により通過時間が短縮される。ポイントからの公共交通機関の利用により、移動時間が短縮される・身体的な疲労度が下がる・金額が安いなど)これらの基準に合致していなければ、次第に利用者は減少するでしょう、強制的には実行できないのですから。

とは言うものの、現在この山の手通り沿線に居住している人々は、朝夕のラッシュ時に信号3回待ちは当たり前で、東部から愛宕トンネルを通過するのにわずか700mのこのトンネルに15分間もかけていることをご存知ですか。そして正月になれば武田神社への初詣客は2000年正月には184万人、1999年では178万人と県内人口全てが参拝してもまだまだ足りない人数が訪れて、それぞれの祈願を神社にして行くのです。実際甲州武田神社初詣ツアーという名前のカードをかけたバスが運行しているくらいです。この通りを通過するために利用している方々、是非信号で止まった折りなど、事故につながらない程度に左右を見てください。そこで生活している人々がいることをもう一度確認して、そして「これで良いのだろうか」と考えていただければ幸甚です。
甲府市内の観光施設への入館者は平成10年97万人、平成9年では116万人となっておりますが、当然この数字が観光客の全てではなく、地場産業センターには地元の人々も行くでしょうし、昇仙峡や武田神社に行ってもどこの施設にも入らない人もいらっしゃるでしょう。しかし約100万人もの人々が甲府市を訪れているのです、しかもその人々はすべて山の手通りを通過しているのです。ここで言う観光資源は甲府市にとっても、当然山梨県にとっても貴重な外貨獲得事業として位置づけられており、まさに観光客様様なのです。この甲府市北部の貴重な資源を生かすも殺すも山の手通りといっても差し支えないでしょうし、貴重な資源であるからこそ多くの人々に見ていただく、それが共有財産というものの考え方であり、そこにある貴重な資源を守ることが地元で暮す人々の課せられた義務でもあるのでしょう。どうか現実の北部交通に冷静な視点を向けてください。
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