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「野中一二」の言いたい放題

2002年6月28日 博物館論議とは

今県内でホットな話題はと言うと、1−県立博物館、2−明野村最終処分場の二つじゃないでしょうか。そしてこの二つに共通しているのは「情報開示がすくない」という事でしょう。

山梨県立博物館(仮称)準備のホームページ
山梨県立博物館(仮称)整備の経緯
県民フォーラム〜山梨県立博物館(仮称)の整備について〜

平成12年、県内を騒がせた博物館誘致合戦が、御坂町成田地区に決定したことで一段落。そしたら今度はその120億円あまりと言う建設費をめぐり、県議会で与党自民党が分裂し、新会派を作って一部の議員が離脱。一体どうなるんでしょうか。

私はそもそも当初から博物館を山梨県でと言う動きに反対していました。

この山梨県は人口比全国第3位と言う博物館の数があるんです、それもちゃんと県の統計課が出した手帳に書いてありました。その上県立美術館考古学博物館県立文学館と言った具合にそれぞれの収納場所はしっかりあるはずなんですが、どうしてここで博物館がまた必要になるんでしょうか。改めてふつふつと湧いて来る疑問がたくさんあり、以前甲府市へということで駅北口に誘致しようとした時に作った質問書を開いてみてみました。
(1)鑑賞に堪える収蔵品が整備されるのだろうか(借りてくるのではない)
質問書の中にこの様な文章がありましたが、やはり今でもこの疑問は消えていません、むしろ昨今の報道で「借りてくる」と言った表現がなされていますが、あらためて「それじゃだめなんだ」と言いたいところです。恵林寺にある国宝・楯無鎧(たてなしのよろい)、雲峰寺にある武田氏の日の丸御旗などはそこにあるから価値があるのであり、借りてきても借りた場所では何一つ由来がない。つまり歴史的な価値は半減してしまうことになるのでしょう。

そしてその工事費用は120億円、今県では約8000億円の借入があり、全く減る気配はありません。その上この博物館の維持費用が年間約5億円、つまり20年間運営すれば100億円です。此れだけの出費をするんですから、誰が、どうして負担するのか、この基本を忘れてほしくないですね。こんなに費用をかけるんでしたらどうして年間維持費の分を「美術館の収蔵品の拡充」にあてるとか、あるいはすでに老朽化し、収蔵図書もすでに限界を超えている県立図書館を改築するなどの考えが出てこないのでしょうか。そのほうがはるかに県民に及ぼす経済・財政効果が高いと思いますが、皆様はどの様にお考えでしょうか。

博物館で笑える話をもう一つ。山梨県教育委員会の説明によると、ここでは「学芸員が土器を地中に生めて、それを子供たちに掘らせることで考古学の体験教育をする」、としているそうです。これって確か2000年11月に発覚した座散乱木(ザザラギ)遺跡の「旧石器捏造問題」でF・S氏が引き起こした問題じゃないですか。子供に捏造の方法を教えることになる、でも実際「ここに埋めてあるよ」と言われて掘っても、子供たちはしらけているでしょうね。こんなことを一生懸命考えている「山梨県教育委員会」の皆さん、大丈夫でしょうか。

今からでも遅くはないと思います、この様な博物館にはやはり賛成しかねます。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成14年06月28日・第21号所収

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