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「野中一二」の言いたい放題

2003年7月11日 怖い話と考えさせられる話

其の1―怖い話

先日NHKテレビで「少子化」の事について放送していました。

結構大勢の方が見ていた様子で、特に市役所の職員は大勢見ているようでした、でもその後どうなるといった問題についてはあまり触れられていないようです。 私としてはどうしても気になることがありいろいろとシミュレートしてみましたが、結果として誠に恐るべき事態がやってきてしまうと言うのが実感です。

その一として「一体その様な事態になったとき(日本人が6、500万人になってしまう百年後)我が甲府市はどうなるのか」といった問題です。ちなみに転入転出者の合計は両者同数として計算し、存命中は死亡率はゼロとして特殊出生率 1.32(女性が生涯に生む子供の数)のみでシミュレートすると平成65年にはなんと28人しか新生児が誕生しないこととなります。50年後ですよ、平成14年中には1,564人が出生していますから1.8%足らずしか生まれてこないこととなってしまいます。そんな程度の少数では学区再編なんていうことは考えられない、甲府市全市1区で1校の小学校になってしまいます。

その二として「上で示した数字の状態では市の職員数は一体何人になってしまうのか」ということです。つまり市役所としての機能がなくなってしまうでしょうし、議会もいらないと言う状態になってしまうのです。だったらすくなくとも来年あたりから職員数の削減をしてゆかないと市民全員が職員になってしまうでしょう、すくなくとも公務員には解雇という言葉は当てはまらないとしたらです。

その三として「このような状態での都市計画はどうなってしまうのか」です。市民全てで13,000人ほどでは現在の市域は必要なくなってしまいます、そうした中で限りなく甲府駅を中心とした地域に収縮してゆくのでしょうか。すると道路はどうなるのでしょう、とても現在抱えている道路全てを補修することは出来ないでしょう。その他のインフラはどうなるのでしょうか、維持することは不可能と思われます。

このことを何人かの人と話をする機会がありました、すると一様に「日本は労働力を輸入するしかない」と言う答えが返って来たのにはびっくりです。限りなく経済が収縮してゆくこととなるのですから現在と同一の需要はありえません、つまり「物を生産する工程も半分になってよい」ことに気づかないと言うことです。しかも年々社会自体が高齢化し、活動範囲が収縮してしまう。その様な中にあって年金制度や福祉施策が成立すると考えることには無理があると思いますが、

私がことさら心配性なのかもしれません。

第五十二回 日本統計年鑑 平成15年(総務省統計局)、統計データFAQ(総務省統計局統計相談室)、日本の将来推計人口(平成14年1月推計)平成13(2001)年〜平成62(2050)年国立社会保障・人口問題研究所
野中一二の関連記事 「100年で考える都市計画」−3・都市再生に向けて−5・暮らす人々

其の2―考えさせられる話

山梨県内には「ふるさと創生資金」などを利用した自治体経営の温泉がたくさんあります。今度合併した南アルプス市などは7つとか言われているようですが、そのほとんどは「地元の方は300円、地区以外の方は600円」などと、利用客から差別的な料金徴収をしているようです。このことについてある方と話をしていて、これは絶対におかしいと言うことになりました。すくなくとも同一料金もしくは他からきていただいた方にはただで入浴させるべき、ということで大いに納得した次第です。

そもそもこのように町村営の温泉は国の補助金や県の補助金などによる支援によって作られたものがほとんどである、ということはその町村ではそれだけの税収が無いのが現実であろう。だとすると、この施設を作るにあたって税金と言う形で負担してくださった多くの方には感謝こそすれ料金の倍額徴収などとはもってのほか。と言う意見です。

次の意見は、そもそも自分の町村営の温泉には湯に入りに行ったとしても其処でその他の消費をすることはめったに無いはずである。それならば例えば首都圏から入浴料はただでも良いからもっと大勢来て頂いて、そこでお土産としていろいろなものを買って帰って頂いた方がその町村のためになる。と言う発想です。

これも一理ある、複数の施設に確認を取って見たら「他でも倍額徴収をしているから、うちの町村のための施設だから」と言う意見が圧倒的だった。しかし、この一見偏屈な意見ではあるが『損して元取れ』というのが商売の原則ではないか、たとえ入浴料は減少してもそこでの物販がのびればこれこそ損してもと取れでしょう。この方と別れた後は何かちょっと儲かったような気がしました。

これって貧乏人根性と言うのかな〜と独り言を言いながらの帰宅となりました。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成15年07月11日・第44号所収

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