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「野中一二」の言いたい放題

2003年9月19日 街づくりを考えていて

「これからの甲府は一体どうあるべきか」

市町村合併においては周辺の自治体から一定の距離を置かれ、地価公示価格の下落は歯止めがかからず、中心市街地はスプロールし人口減少に悩んでいる。景気の低迷から税収は伸び悩み、住民の高齢化は著しいものがあり、企業にはいまだ活気がみなぎらない。そんな中で色々な事例を研究しているとふと目にとまった資料があった、それは1990年代の前半、約2年の時日をかけ産業界の代表者と環境保護の代表者などが一堂に会して侃々諤々の議論を行い、アメリカのありうべき21世紀像を模索した資料であった。その中でいくつか提示されたゴールの一つに「強いコミュニティ」というのがある。

「自然が保全され、歴史資源が保存され、人々が職に就き、スプロール化が抑制される。近隣の安全性が確保され、生涯教育の機会に恵まれ、公共交通が利用可能で、ヘルスケアにあずかれる。すべての市民が生活の質の改善に平等に参加できる。そんな健康なコミュニティを創造するために、みんなが力を合わせて働こう」、となっている。

そして1996年発表されたサステイナブル・アメリカをテーマとした大統領諮問委員会の報告書の一節として他のいくつかのゴールと共に公開されていると言うのである。

これこそまさにビジョンである。

21世紀つまり100年後をしっかりと見据えた一つの方向性を、これほどまでに大胆に言い切ってしまうアメリカ恐るべきである。あまりこのたぐいの資料を読まない私にとっては実に恥ずかしい限りであった、100年で考える都市計画というタイトルそのままではないか。しかし一方では「やはり長期で見ている」と、つまらぬ安心感を抱いたのも事実であった。さあこれから一体どのような方法でどこに向かって進んだら良いのか、そしてその終着点(ゴール)をどのような状態に設定して進めたらよいのか。どうやらもう少し先まで見えてきたような気がしてならない。

日本はすくなくともアメリカより歴史がある(先住民族を除くとであるが)、そしてそこで暮らした人々の貴重な文化遺産も豊富にある。グランドキャニオンに代表されるような巨大なスケールの自然はないが、箱庭のように美しい自然はここそこに残っている。もちろんわが町甲府にも規模としては及びもつかないが「昇仙峡」という素晴らしい渓谷があるではないか、そして世界で一番美しい形の「富士山」を毎日見ることができるではないか。何より一歩市街地を出れば日本有数の自然が待っていてくれるではないか。

自然と共に生きよう

100年で町を作り直そう、もっと自然と一緒に生きてゆくことに重点を置いて、もっと自然に感謝しながら生きてゆける街にしてゆこう。すくなくともこの甲府だからできることがきっとあるはずである。高層ビルが立ち並ぶ大都会にする必要は全くない、中央線に乗って1時間半で世界の大都市東京についてしまう。甲府はもっと心のこもった街で良い、自然の懐に深く抱かれたような街、どうもシルクハットの底に広がる街にはそれがふさわしいのかもしれない。

9月議会が終わってたまっていた資料を一気に読破しています、今年はちょっと専門的な資料を特に選んで読み始めています。今までの反省としてどうしても一回結論付けをするとなかなか覆すことが出来ない思考になりつつあります、これではいけない、柔軟性を取り戻すため、そしてもっと知識を吸収するためにと読書量を増やすことにしました。皆様方の中に「これを読め」と言っていただけるような文献、冊子などありましたらご紹介ください。

今年の秋はとにかく暑い日が続きます、くれぐれも体調を崩されないようご自愛ください。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成15年09月19日・第50号所収

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