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「野中一二」の言いたい放題

2004年2月12日 昨今の廃棄物行政

今週の月曜日に愛知県の石川島播磨重工愛知工場を見学することが出来た。そして今日の新聞報道では「山梨大を核に産学官事業、燃料電池やバイオマスエネルギー実用化へ共同研究。県、きょう文科省へ申請」というタイトルの記事がトップニュースで扱われている、先週には「米倉山にバイオ団地誘致」という記事が紹介されている。そして先月末には私も参加して「木質バイオマスからの発電」というNPOと、県が主催した行事に参加してきた。まさに県を上げてのバイオへの取り組みである。展開がまさに花開こうとしている感じである。

このように書いて纏めてしまうと此処には非常に大きな落とし穴があることに気が付いて頂けただろうか。わずか数行であるがこの中には
 1−廃棄物の再資源化
 2−バイオマスエネルギーの利用
 3−燃料電池の開発
 4−微生物バイオへの取り組み
以上の4点が含まれているのである

1−で言う所の廃棄物の資源化については視察報告「RPF技術とは」のとおりなのでご参照いただきたい。しかし此処で書けなかった事は「政府の廃棄物対策及び施行法令が非常に後手に回っている」という現実である。例えばRPF製造の折、古紙でなくその代替として木質を使った場合は別の認可が必要となるそうである、それは古材の場合は廃棄物の許可だったり、間伐材の場合はまた別の法律的な裏づけが必要となっているのである。

2−及び4−で述べているものは全く異質のものである。

2のバイオマスエネルギーは人間が生活するうえでどうしても必要な食べ物の残渣や下水汚泥など、あるいは放置されていた間伐材など有機成分を少しでも含む物から「醗酵」行程を経てガスを取り出し、それを利用する。このように簡単に解釈すればよいのではないか、ここでも数々の施行されている法律の狭間がありその取り扱いについては非常に複雑である。「一般廃棄物と産業廃棄物」という壁にはさまれたものも存在するし、登録する場合においても一つ毎種目ごとに全てを網羅していなければならないという。これでは事業実施中に新しい取り組みなどを試みるといった場面においては、実に制約だらけの網を潜り抜けなければならない。
4−で述べているバイオというのは、菌類・微生物類を直接増殖あるいは加工して人間の役に立つようなものを作り出す。このように全く違うのである。

ざっと記載した通りであるが、これらを知識としてあるいは情報としてマスコミなどがいわゆる「ワイドショー」的に書いてしまうと、市民は真実の事について全く分からなくなってしまうだろう。

例えばバイオ産業では「隔離」というのが大変重要であるが、バイオマス産業では「隔離」はほとんど必要がない。この隔離のない場所で間違った菌が大増殖するとどうなるのだろうか、今で言う「鳥インフルエンザ」状態になることも十分予測される。だから私が常日頃から「EM菌」に対して警告しているのであるし、ケナフに付いてもその非常に強い繁殖性から 問題にしているのである。

これからの社会の中で「一体何が人々の暮らしに対して有益なのか」という疑問と検証を常に行ってゆくことこそ行政・政府の最大の役割になると思っているのだが。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成16年02月12日・第59号所収

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