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「野中一二」の言いたい放題

2004年4月27日 進む北口開発

昨日甲府市とNHKは北口周辺整備を行っている29街区への移転新築についての覚書調印を行いました。これで北口地区は歴史公園、多目的広場の二つの公園施設をはさんで合同庁舎、新駅前広場及び県立図書館(予定、県による調査を本年度から開始)と共に6つの基幹事業がほぼ出揃いました。残す所は民間による開発が待たれる6街区(新駅前広場の北側を通る愛宕町下条線をはさんだ街区)の民間施設ということになります。

ここまで基本計画が出てくると街の様子も一変し、わずか6年前には「地獄のふちに取り残された街」として全国紙に取り上げられ、全国で一番遅れている区画整理事業と言うありがたくない看板を張られた事業ですが、何とか先が見えてきた事業と言う事になります。

ここで行われている区画整理事業は当初計画策定が平成元年ですから、一定の基幹施設完成までにほぼ4半世紀が費やされる事業になってしまいました。全国の区画整理事業もご多分に漏れず時間がかかる事業となっていますが、これは合意の上で進捗し、且つ居住者の地形を全く変えてしまわないと出来ない事業として仕方ないと思われています。この北口地区においても当初計画の全面完成にはまだまだ250世帯程度の住宅がありますので、これは気の長い話になります。このような事業推進は単に予算だけをつければよいというものではありません、同時に事業推進後の街の姿を常に思い描くことが必要です。言うまでも無く居住住民の数を減少させる事無く、むしろ増加するような手段を講じつつ進捗させる事が必要です。しかし、従来の道路改良工事や区画整理事業では人口が減少した事例がほとんどです。これは平地面積だけで考えてしまうと一人あたりの面積は必ず減少する、このことを理解していないので先ず減少の一因としてあげられます。

次に従来その場所で事業をしていた方は、新しい建物になると固定資産税や維持管理費が増加する、加えて法人ですと減価償却が増加するので利益が上がらないという事を見過ごしている方が意外と多いのです。そこで新しい考え方として「立体換地」という方法が考えられてきています、つまり面積が減った分だけ建物を上に伸ばして空間(必要床面積を確保する)という考え方です。しかしここでもあまりに少ない面積では上に伸ばす事もままならないような事例が出てきています、その解決方法として共同ビル化というものも有りますが、事住宅については「自分の物」という意識が働くのでこれも思うようにゆかないというジレンマも発生してきています。

甲府駅北口を中心として行っているこれらの事業は「鉄道敷は1000年経っても鉄道敷」という私の持論からすると、甲府盆地内において最後まで人々の生活の中心として残る場所は駅周辺しかないという事になります。その様な考えの中で「甲府駅北口は壮大な田舎の下車口」と言った風情が似合う気がいたします。低層の建物が並び緑が溢れている駅前広場を抜けてゆくと、宝の山の甲府市北部山岳地帯が控えている。こんな街並みに成ってくれたらいいなと思いつつ、この事業の進捗をこれからも見つめてまいります。

参考記事として、「街づくりを考える」(野中一二の活動の記録)、「街づくりコンペの記録」、そしてまとめてあるのが街づくりとは何かを考えるページです。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成16年04月27日・第67号所収

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