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「野中一二」の言いたい放題

2004年7月1日 葡萄の樹液をいただきます

早いもので今年も半分終わってしまいました、「光陰矢の如し」ですね。

昨年の12月議会での我が会派「福永稔」議員による「産業クラスター」から出発した「白樺樹液に替わる葡萄樹液」の商品化、一定のめどが立ってきました。

北海道ではこの商品が大人気となり、全国で樹液商売が盛んになっているようです。ご当地山梨県はなんと言っても「葡萄」ですから、これから樹液を戴かない手はないと思い調査に入ったのが本年1月。そして3月には念願の樹液を手に入れ、山梨県工業技術センターでの検査、甲府市環境部による「ガスクロマトログラフィー」を使った分析検査、下水道部の液クロマトログラフィーを使った分析検査などを全て終了し、一定の良好なデータが得られました。

途中採取方法は特許があること、商品としての登録は難しい事などが解り、これもまた勉強でした。後は来年春の実証試験を経ていよいよ商品化に向けてスタートする予定です。

今回の樹液飲料を作るという過程で多くの大学の先生と新たな面識を持つ事が出来ました。その中で実は山梨県はすでに葡萄の生産適地ではなくなっている、これからは北海道、長野県北部などがその適地になってゆくだろうという話がありました。樹液を使った商品を作ろうとしたきっかけですが、このことが一番恐れていた事なのです。

果実としての葡萄にはすでに限界があり、特に最近の「とにかく甘い事」しかも酸味は絶対駄目と言った味覚の変化。糖度が乗った東北地方の葡萄産地の商品に比べ、どうしても知名度が高い山梨産の葡萄はそれらを研究することなく努力を怠ってしまったのではないかとも思えます。昔の布団屋商売で「座売り」と言って店の中であぐらをかいてお客を待つ商店が、「曳き売り」で車に荷物を積んで売り歩いている方々に徹底的にその市場を荒らされたことを今更のように思い出しました。どの様な商品を扱っていても日々の精進が大切なんだと(現在の議員と言うこの仕事にも通じる所があります)、改めて自分自身が反省でした。

特に醸造用に出荷している「甲州ブドウ」は海外からの価格の安いバルクワインに押され、しかもその特性が本当は今の若者がこのむような軽めのワインが作りにくいと言った理由などから生産量は激減しています。その一方で大粒種(巨峰に代表される粒の大きいブドウ)は長野や山形などの他県に品質で負ける。そんな苦境の農家にほんの少しですが樹液を春先に採取する事で現金収入があればまだまだ葡萄栽培を続けてくれるかもしれない、最終的には山梨県の経済がちょっと底上げされる事になればと思ってはじめた事ですが、まだまだその道のりは遠いものがあります。

ある本で読んだ「やってみなはれ」と言う松下幸之助翁の言葉を思い出しながら、そしてこのままでは中央線で勝沼から見るあの広大な広がりをもつ葡萄畑が無くならないようにと思いながら、来年まで頑張って商品化にこぎつけたいものです。

どうか皆様も応援してください。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成16年07月01日・第74号所収

2004年2月19日・北海道における産業クラスター、会派視察記録もご参考に。

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