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「野中一二」の言いたい放題

2004年7月22日 政治を志す者の心

最近の愛読書に(ぜんぜん前に進まないのですが)新渡戸稲造著の「武士道」と言う一冊の本があります。毎日少しづつ読んでいるのですが、就寝前に本を開くと「昨日読んだあの部分、本当はこうなんじゃないか」と、またページをめくり返してしばらく納得。こんな繰り返しだからぜんぜん進まないわけですね。

真夏の選挙が終わったあと、自身の身の振り方や今後の心の持ち方などでかなり切迫していましたし、私自身が市議会議員と言う地方政治の世界に身を置く立場として、何かもっと違う立場と言うか、志があるべきなのではないか等、今までの活動に対して自問自答していたところにめぐり合った一冊の書物でした。

以前宮島市長の話の中で、「桜がどうして日本人に好かれたか」と言うことの中で、まず匂いがないと言うことがあげられますと言っていました。この本の中にも「桜は大和魂の典型」と言うことで紹介されています。美しい装いの下にトゲや毒を隠し持っていないこと、自然の赴くままにいつでもその命を棄てる用意があること、その色合いは決して華美とは言いがたく、淡い香りには飽きることがないとしています。しかしだからと言ってはかなく、風のままに散ってしまうこの花をもってして「大和魂」の典型とするにはいささか極端すぎる、そんなにもろいものではないと言っています。

この本に出てくる義の心、勇の心、仁の心、礼の心、そして誠についてなどなど、私たち政治にかかわるものとしてまさにバイブルと言っても良い内容がぎっしり詰っていると言えます。もう一度、武士とはいったいどのようなものと言う原点から自身の政治に対する心構えを問いかけ続けたい、こんな気持ちを持つことが出来た久しぶりの一冊にめぐり合うことが出来ました。

偶然にもこの本は私の家内が買って家に置いてあったものですが、今年のような暑い夏にはぴったりのきりりと身の締まるひと時を過ごせました。

「武士道」 三笠書房刊 新渡戸稲造著 奈良本辰也訳・解説 1,076円(文庫本が入手可能) 岩波文庫にもあります

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成16年07月22日・第76号所収

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