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「野中一二」の言いたい放題

2005年1月29日 最新の電子自治体について

昨日28日は、甲府市議会議員互助会活動の一環として、「最新の電子自治体」とは一体どのようになっているのだろうかと言う事を研修してきました。今回の視察場所は東京都千代田区にある「富士通株式会社」様のショールームにて、e-Japan計画、新しい行政サービスとはということで、これまでの取り組みと実績について説明いただきました。

最新の電子自治体
e-ジャパンの事例説明

e-Japan計画は小渕前総理の時代、2005年までに日本を最先端のIT国家にしようと言うことでスタートしたものですが、この時代は日本がバブル崩壊という前代未聞の不況のどん底にあり、この分野においても世界の中から取り残されてしまうのではないかと言う厳しい現状認識があったからだと言う説明でした。

それから5年の歳月で一定の水準にまで引き上げられたこの環境から、今度はそれらのインフラを使ってどのようなサービスが提供できるのかと言った実際面への拡大が「ポストe-Japan」としてスタートしているという事でした。それが現在総務省の「u-Japan構想」そして経済産業省の「新産業創造戦略」へと続いてきているのですが、ここで言うUとはユビキタス、ユニバーサル、ユーザー、ユニーク、つまりいつでも、どこでも、なんでも、だれでものそれぞれのUを取っているとの事です。

両省とも最終目的を「国家の活力向上と持続的発展」としているようですが、少なくとも現在のキーボード利用状況から見るとちょっと大変だろうなと感じていますが、今後はキーボードだけでなく、音声入力やタッチパネルの採用などでかなり進化するものと見られます。但しここで述べている「ポストe-Japan」の中では後ほど説明があった事例として取り上げているのですが、双方向通信技術を使ったテレビ電話の応用など、決して画面だけでの利用推進ではないという事がありますから、それはそれで楽しみな未来が想像出来ます。

最新の電子自治体
神妙に聞いています

その一例として取り上げていたのが、一人暮らしの高齢者に対して定期的(毎日一回)に保健士が接触(CATV回線を使った双方向端末による)し、日常の健康状態をチェックして生活指導を行っている事例の説明がありました。これを行う事で結果として医療費の抑制が図られつつ、対象となった方々の生活に変化が出て来た事。副次的に画面を通じて他人に見られるわけですから、部屋を掃除したり化粧をするなどの軽運動につながったり、あるいはせっかく身の回りを綺麗にしたのだからついでに外出をすると言うきっかけになったりと、意外な効果も出ているという説明もありました。

また消防署がこれらの独居高齢者の住まいに火災予防の観点から緊急通報装置を取り付け、その点検を直接出向いて行う際に本部にいる保健士とバイタルデータ−をやり取りする中で健康管理や様々なメディカルチェックを行い、データベースとして蓄積する事で万が一の際には救急手配などを迅速に行う事が出来るなど、様々な連携作業がこの「地域イントラネット」普及で実現している様子を教えていただきました。

まとめて見ますと、これら「電子自治体」と言うのは何もパソコンの普及だけのものではない事、むしろこのネットワークを最大限利用することで住民サービスがより身近になる事を目指す事、これらに向かって進んでゆくのではないかと思えます。それを推進するためにも今以上のアクセシビリティ(数々の障害を持つ人々にとって誰でも何処でも簡単に必要な事が解る事、小さい子供からお年寄りまでもっと気軽に使えるようになる事)の進化と、セキュリティー(様々な個人情報をしっかり守る事、必要以上の情報を提供しない事など)に対する考えを根底に持つ事などが重要になると思います。

最新の電子自治体
手のひら静脈認証

最後に現在すでに普及が進んでいる技術ですが、セキュリティーに対してどのように取り組むのかと言う事の一例として「手のひら静脈パターンを利用した個人認証」のシステムを拝見させていただきました。これは東京三菱銀行様のキャッシュカードに利用されているものだそうですが、指紋の場合にはキャッシュカードの盗難などの場合には複製できるそうです。しかも指紋と違って、この静脈パターンの場合は血流がないと本人確認出来ないのです。スキミング詐欺事件などには非常に有効な防御手法ではないでしょうか、しかしパソコン上で起きているハッカーや迷惑メール、あるいはIPアドレスを覗いて利用するなりすましなどに対しては「静脈がないですね(^_^;」。

富士通さん、丁寧な説明をありがとうございました。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成17年01月29日・第93号所収


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