活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | ホーム | 戻る

「野中一二」の言いたい放題

2005年5月23日 思い込みと勘違い

記念すべきメルマガ第100号として配送いたします。

東高校PTA二学年部会長 野中一二 (PTA通信に寄稿した文章から)

「あなたは素晴らしい」
「あなたは美しい」
「あなたは才能がある」
「あなたなら出来る」
この様に言い続けられていると、不思議と「自分は何でも出来る」と思えてきてしまう。この様な「思い込む」という行為が、特にスポーツ選手などは大切なことであるとその指導者たちから聞かされたことがある。この思い込むという行為で、本来持てる力を百パーセント発揮できるのだそうだ。しかし、そこで大切なのはもてる能力を「一層磨きをかけること」なのである。ひたすら「出来る」を信じてその結果を追い求めるのは、実は大きな勘違いへと結びついてしまうのである。

出来るを信じて行動することは大切なことなのだが、「出来るからもっと出来る」へと進んでゆくにはひたすら精進とたゆまぬ努力である。こんな事はいまさら言うまでもないが昨今の「ボタン世代」と言われているゲーム世代の人々には、この事がどうもイマイチ分っていない様な気がする。

ゲームの中ではボタンを何度も押してみることで、なんとなく出来てしまう事が圧倒的に多いから、それ以上の事や他からの知識を得ようとしないでも知らず知らずのうちに出来てしまうのである。すると思考回路は一方向へのスイッチだけ繰り返して押すという、まるでオートメーション機械の部品のようになってしまうのだ。

二足歩行で飛躍的に進化した人類は道具を使える手を自由にした。ただエネルギーを摂取するという食事ではなく、楽しむという事にまで生きるレベルを上げてきた。しかし、これは人類の驕りである事に気が付いているだろうか。最近の学説では、サルも牛も、そして蜂さえも生きる事を楽しんでいるそうだ。それの分りやすい証拠が「サルが海水で芋を洗って食べる」行為を思い浮かべてほしい、単なる水ではなく、塩分を加えることでその芋は一段とおいしくなるのであろう。

思いを込めることはとても大切である。しかも決して勘違いをせずにだ。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成17年05月23日・第100号所収


[言いたい放題] [ホームページ] [戻る]
Copyright(C)2005 by NONAKA Ichini