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「野中一二」の言いたい放題

2005年7月22日 夏草と兵どもの夢の後「特選武田軍団ツアー」

昨日山梨市の中村照人市長との歓談の席で「鍵懸の関所」と言う場所が話題になりました。山梨市だけではなく、甲府市とも連携を取りながら観光立県山梨を実現しなくてはと言う中村市長。この場所を武田神社からの観光コースとハイキングコースにしたいとおっしゃっていましたが、ここの前に武田神社から要害温泉を通って倉掛峠に向かい、その後山梨市のフルーツパークに出るコースのほうが先になるのかなとか。ほったらかしの湯や岩下温泉に出ても良いですねなどと、私と市長はもうハイキングに出かけたような話をさせていただきました。出発が温泉で、そして到着が温泉だなんて、ちょっと他では味わえないような甲府盆地の北部散策になりそうです。

こうなると私が以前書いた「日帰りの北部散策」ルートがまたまた現実味を帯びてきますね、これは一つ秋にでも計画いたしましょう。

昨日の話を思い出しながら本日の午前中に、たまたま牧丘の方を訪問する予定でしたので、早速足を伸ばしてこの「鍵懸の関所」に行ってきました。

ここは武田信玄・勝頼の時代、雁坂口の北方警備上重要な関所だった場所だそうで、甲府からは躑躅ヶ崎武田館を出て積翠寺、要害山、太良賀峠を抜けて切差(きっさしと読みます)を越えて古峠を越えるとこの場所に出てきます。道中都合で牧丘から入る事となりましたが、今回この行程は実に興味をそそるものがたくさん有りました。そこで、マイカーで甲府へ観光にいらっしゃる方への『特選武田軍団ツアー』と題して今回のこの行程を披露させていただきます。

先ずは甲府発で自動車の用意をなさってください、これはレンタカーでも良いですし、勿論自家用車でも結構ですが、いつものように「最低空気圧」だけはチェックです。

北バイパス(国道140号、「雁坂みち」と呼ばれています)を一路山梨市方面へ向かいましょう、途中「西関東自動車道路」と言う標識がありますが、これはこのまま国道140号でもどちらで行かれても殆ど時間は変りません。目指すは「雁坂トンネル」と言う標識です、これに向かってまっすぐ行けば間違いありません。

山梨市に入ると右手に「万力公園」が広がっています、この中にはとても立派な「根津嘉一郎翁の銅像」が建っています。この公園の北の端は「差し出の磯」と呼ばれ、古くから和歌に読まれていました。海が無いのに磯とはこれ如何にですが、それが風流と言うもので野暮な考えは棄ててください。実際は笛吹川の侵食によって出来た天然の堤防で、これによってずいぶんと助けられた方もいるのでしょう。

その後国道140号はこの笛吹川に沿って北上です。途中の左手には日下部(くさかべ)警察署がデーンとあります、特にスピード注意と言う事でしょうか。それほど時間はかかりませんね、以前の牧丘の町を右手に見ながら大きく右にカーブした新しい道から正面に「室伏トンネル」が見えてきます。

トンネル手前、道路標識には左手に塩平・西保(にしぶ)等と表示されていますので、ここを左折。ここからおよそ5キロメートルほど進むと右手に牧丘第三小学校があり、左手には交番そしてJAと続いています。

このJAに沿って左手に入ってゆくとこの地が赤芝(あかしばで、発音的にはあかを強くしばを弱く発音した感じ)と言う地名になっています、地区内道路は非常に狭いので注意して通行してください。この赤芝には以前はバスが走っていたそうですが、現在は町内循環バスが一日3便だけと、ちょっと公共交通で来るには不適な場所です。このバスの旋回場所がちょっと広く取ってあります、公民館もありますのでここにちょっと車を置いてください。

鍵懸の関所
鍵懸の関所

道路左手の下、赤芝川に沿って夏草に覆われた「鍵懸の関所」がすぐに目に付きます。関所には牧丘町(今は山梨市です)の教育委員会によって立てられた看板が立っていますので、この関所の意味をじっくりと考えてみると面白いでしょう。なんと言っても当時の軍事機密道路ですからいろいろな事が想像出来ます、しばらく立ち止まって地図とにらめっこをしてみるのも良いでしょう。

ゆっくりしたところで、車はそのまま赤芝川に沿って道なりに山の上に向かって進んでください、間もなく三叉路に到着し、甲府14キロメートルと書いてあるのに気がつく事でしょう。

どうぞ迷うことなく甲府方面に向かって進んでください、途中からは太良峠(たらとうげ)山頂にあるNTTのパラボラアンテナを背中から見る事も出来ます。また旧牧丘町や、遠くに大菩薩の山々も見る事が出来ますよ、但し山中の林道ですからあまり景色は良くありませんが。走る事およそ10分で切差に出ます、ここでこの峠道が東山中部林道であると表示されています。

NTTパラボラ
太良峠山頂NTTパラボラの後姿

その標識を右に見ながら右折です、後は一本道で太良峠頂上へ。ここからは甲府盆地の民家がざるの中にある米粒のように広がっているのが見れますから、しばし車を止めて車外で背伸びをしてください。そうですね時間としては旧牧丘町を出てから1時間と言ったところでしょうか、意外に近いのには驚かされますよ。今でも甲府市北部から牧丘まではこの道が一番早いとか、北バイパスが混雑しているときは、この道を使って山梨市までのほうが早いと言う方もいるくらいですから。

そして一気に下りへ向かいます。最初に現れる部落が「洞(ほら)」です、私の知り合いもここから北東中学へ通っていた人がいましたね。そして民家が途切れると本日の行程で最も道の悪い場所へとさしかかります、急な坂道の上に道幅が狭く、しかも表面に滑り止めを施したコンクリート舗装ですからこれは辛いものがあります。それも一時、「要害温泉」が見えたとたんに道路は良くなります。後は武田神社まで一気に進んでください、場合によってはこの後甲府五山を回るのも良いでしょう、一旦本日の行程もこれで終了となります。

もう一度今度は甲府からの行程です、多少立ち寄りなどで行かれたらいかがと言う場所が加わっています。

武田神社〜要害温泉〜太良峠〜切差〜古峠〜赤芝〜鍵懸の関所〜鼓川温泉〜旧牧丘町〜恵林寺

ここまでくればもう武田の武士ですよ。

暑い甲府の夏ですから、少しでも涼しく行きましょう。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成17年07月22日・第109号所収


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