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「野中一二」の言いたい放題

2005年8月15日 終戦記念日の政局

今日8月15日は終戦記念日、しかも戦後60年と言う大きな節目の記念日である。

この年に生まれた人々はいよいよ定年を迎え、2007年にはそれがピークとなってわが国に超高齢化社会がやってくることとなるのが現実である。この超高齢化社会については、「100年で考える都市計画」で詳しく述べているのでそちらを参考にしていただきたい。

そうした中で行われる今回の衆議院選挙については、「郵政解散」、「節目解散」などなど、数々の言葉が使われているが、小泉首相はあえて「郵政・ガリレオ解散」と使い分け、さらには「郵政解散」でも良いと発言している。これではマスコミにとってタイトルは短いほうが良いので「郵政解散」という言葉が一人歩きするのは当然で、実にマスコミのリードが上手な首相である。今回うたっている郵政解散については「改革」という言葉に裏づけがされた一連の取り組みであり、これによって前記超高齢化社会に対応できる「小さな政府」へ向けての第一歩であり、非常に大きな一歩であると感じている。

さてその手法であるが、どうやら周到な計算がなされていて進められているような気がしてならない。例えば衆・参議院で行われた採決の折、反対した党籍を有する国会議員については「反対の立場だけでなく賛成の立場の方の意見も汲みたい」と言う事で、対立するよう賛成派の議員候補を擁立している事。また、我が山梨県連のように党推薦は無くとも県連推薦と言った行動をとっている県連に対しては、非常に苦しむべき対応を仕向けてきている事などである。今回の一連の小泉首相の行動と発言、そして党本部の意向などを見ていると、これは本気だなと言う事がひしひしと感じられる。

では何に対して本気なのかと言うと、派閥争いに終止符を打ち、いわゆる特定利益団体などの力を借りている議員に対して一定の歯止めをかけ、そしてイギリス式の議員としてのあり方と国会の運営方法を目指しているのではないかという事についてである。そして最終的には党対党の選挙が衆議院では理想と考えているのではないか。

甘いと思われるかもしれないが、今回の小泉首相をヒットラーにたとえて話をなさる方がいたので、「ヒットラーは独裁の意味ですね、しかし従来的な手法や馴れ合いだけでは思い切った改革が出来ないということを首相自らが体験的に良くわかっていたということじゃないのでしょうか」と私の考えを伝えた。実際その審議においては衆議院で100時間、参議院で80時間とかつて無いほど議論を尽くしている。もっともその過程での議論は法案に対しての賛否をそれぞれの角度から述べるにとどまり、決して内容の濃い充実したものであったとは言い切れないのだが、それにしても議論をしている。しかし結局採決ではそれぞれの議員のお家の事情が出てしまい、参議院では否決となってしまったのである。

これらの事を考え合わせても、小泉首相は本気で日本を変えようとしているのではないか。勿論合いも変らずアメリカの謀略説も出ているし、最終は選挙での敗北責任で辞任という事も考えられるのだが、今回この様な「郵政民営化反対ですか、賛成ですか」といった実にシンプルなタイトルでこの選挙が終われば、小泉政権決して悲観する事はないような気がする。それよりも、本気で改革しようとする人が次に出てこない場合を悲観してしまう私だ。

民間も、そして政府にとどまらず地方公共団体全てが新しい時代に向かって変化し続けてほしいものだ。国会議員は地方の利益誘導のためでなく、純粋にわが国の行く末を考えて仕事をしてほしいと感じているし、同時に私ども地方議員は、自らの町は自らで作り出すと言った気概を込めて住民福利に邁進したいと考える。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成17年08月15日・第112号所収


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