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「野中一二」の言いたい放題

2006年5月8日 「しまった」と気が付く事が出来る思考回路を備える

「もったいない」という言葉が世界的使われるようになっています。昔はよく「物を粗末にしちゃいかん」と叱られました。特に他人が作ったものを粗末にすると叱られたものです。他人が作ったものであればきっとそこには数々の思いが含まれている。だから、粗末にすると叱られたのでしょう。

今日多くの物は百円ショップやコンビニエンスストアなどで、実に手軽にしかも安価で手に入ってしまいます。しかしその様な商品でもきちんと原価と言う考え方があり、しかも流通経費と言うものも当然含まれているのです。物があまりに簡単に手に入ってしまうせいか、どうも私たちは「作り手」の事を忘れてしまいがちです。前述の「もったいない」、「物を粗末にしてはいけない」この言葉の意味をしっかり思いおこす事態ではないかと思うのです。

 この言葉は全てに対して考えさせられる言葉でもあります。例えば時間という形で捉えがたいものに対しても当てはめる事が出来るのではないでしょうか。

私が高校時代に友人の家に遊びに行った時、その友人のお父さんに「待ち合わせの時間に遅れると言う事は、その人の一生から遅れた分だけ時間を奪った事になる」と言うことを聞きました。つまり待たせた時間は取り返しのつかない時間で、一生かかってもその時間を償う事は出来ないのです。

何をするにしても十分な時間をかけることが出来るのが、この高校生であると言う三年間ではないでしょうか。そして無駄にしたり、奪ったりしていた時間に対しても、「しまった」と気が付く事が出来る思考回路を備える事が出来るのも、この高校生と言う時期ではないかと考えます。

時間の中の「自分」と言う概念をこの時期を境にはっきりと認識出来始めると考えます。もちろん個人によってその認識できる時期は千差万別でしょう。その上気がついても失敗を繰り返す人はいるのですが、それも気がついてこそなのです。

それ にしてもこの「しまった」に気が付く思考回路を手に入れるのに必要なものが高校における「授業」であり、「クラブ活動」を通じた経験であると思っています。

この文章は甲府東高校の平成18年度第一号のPTA便りに寄稿するため書き上げたものです。そのため一部文章は添削しなおしてメールマガジンとして配信しています。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成18年05月08日・第140号所収

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