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「野中一二」の言いたい放題

2006年7月7日 山梨篆刻協会展

山梨篆刻協会展
美術館正面から見た文学館

去る6月27日から7月2日までの間、山梨県立美術館で「第4回山梨篆刻(てんこく)協会展」が開催されていました。私の知人が作品を出展すると言う事で、その方が受付をしている日にちにあわせて、7月1日に久しぶりに県立美術館へ足を運んだと言う次第です。

こうしてみると「山梨県立美術館」は、1978年にオープン以来、「ミレーの美術館」として広く知られている美術館で、そのエントランスや庭園にも風格が出てきたなあと感じました。私の記憶では、当時の知事さんが「田辺國男」さんで、山梨県企業局が早川水系の発電所から得た収益でこの絵を買うことを決定したとなっています。その後は山梨県の観光ルートからは外す事が出来ない場所として、多くの観光客にきて頂いている施設となっています。となりには1989年に「文学館」も出来、ちょっとした山梨の芸術スポットとなっています。

さて、日頃はなじみの無い「篆刻」ですが、よく掛け軸などにある書の端などに押してある印の事で、通常の実印や認印と違い、実に芸術性が高いものなのです。印章は押す人の権威の象徴(「漢委奴国王」の金印などが有名)や、押す人の身分証明に使われますが、篆刻が押されるようになったのは約700年ほど前の事で、日本では、約300年ほど前に始まったようです。

山梨篆刻協会展
「不来明日」

権威の象徴である印章を一般の人が勝手に作る事は出来ない中で、芸術性を高め、遊び心としての自分のしるしである篆刻は、当初は書画と一体であったものが、次第に独立した文化として発展し、今日にいたっているのだそうです。

篆刻は、柔らかい石に篆書(てんしょ)体という約2000年前の文字を彫ったり、あるいはそれ以前の象形文字を彫ったりして、印泥(いんでい)という朱色(場合によっては黒を使う事もあるが)のインクをつけて紙に押して楽しみます。結局このような芸術には遊び心と自由さがうけるのでしょう、当日の作品の中にも組み合わせた印を使っている作品や、旧約聖書の一篇を題材にしたものなど、面白いものが多数見受けられました。

さて、私の知人の題は「不来明日」で、私がよく使っている言葉を篆刻であらわして下さいました。篆刻を行っているときは、周囲の事は一切忘れて没頭しているとの事で、上を見ればきりが無く、下もはるかで見えないとおっしゃっていました。このような奥が深くてしかも自由な趣味をもちたいものです、なになに、時間は作るものだから。今からでも遅くない、生涯の趣味を一つは持ちたいですね。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成18年07月04日・第146号所収

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