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「野中一二」の言いたい放題

2007年7月30日 参議院議員選挙は自民惨敗

今回の改選121議席の結果は民主党60、自民党37、公明党9、共産党3、社民党2、国民新党2、新党日本1、無所属7となった。これにより自民党は83議席となり、民主党の109議席に大きく水をあけられ、参議院においては野党第一党と言う事となった。

これが今後の国会運営にどのように影響してくるのかと言うと、圧倒的に議席を確保している衆議院では自民党案が通過し、それを受ける参議院では否決されるという構図が見えてくる。また参議院では「議案保留」という奥の手も使われるだろうし、もう一度衆議院に回すという事も日常的に行われるはずだが、現在の衆議院における圧倒的多数は切り札として最後まで取っておく事となるだろう。

ではなぜこれほどまでに参議院で敗北したのか、私なりにその過程を振り返ってみた。

やはり国民が一番嫌がったのは「自身の権利の失墜」ではなかったか。年金、政治家の金にまつわる節操の無さ等、これほどまでに選挙戦突入に至る過程の中で浮上したことはなかったといっても良い。

宙に浮いた年金問題も、もし発覚直後に厚生労働大臣が「これは私の所管の問題です」と言いきって、浮かび上がった数々の問題に対して身を挺して毅然とした態度を取っていたらどうなっていたろうか。その職務をかけて(辞任は解決してから行いますと)当初からマスコミに対して決意を表明していたらここまでこじれなかっただろう。あるいはそのあいまいな態度を任命権者の総理大臣が毅然とした態度で辞任を要求し、あるいは大臣罷免を行い、国民に対して強い態度を示していたらどうなっただろうか。きっと次から次へと起こった農水大臣の事務所費の問題でも、この第一発目での毅然とした態度があったらそこでも同じ態度を取ったに違いない。

そして次から次へと出てきた不謹慎な発言についても最初の態度があったならだれもそのような軽率な発言はしなかったに違いない。それが組織としてのタガの緩み現象と言うものなのだろう。

これについては「れば・たらの世界」と言われてしまえばそれまでだが、おそらく今日に至るまで私はこの発言をその都度行ってきたので大勢の方は賛同して頂いたことも付け加えたい。組織としての内閣が、この国を守るという発想に欠けていたから。あるいは、大臣とは本来その職務に対して最も精通している人物を国会議員の中から選出してその地位に就かせるものと言う原点にかけた配置がなされていたのではと思える節もある。私もマスコミ報道でその現場を見てがっかりしつつ驚いたのは、総理大臣が会議室に入ってきたのに周りの大臣は私語をやめず、他の大臣から催促されて「総理が来たのだから」と言って席を立ちあがって一礼したという現実であった。これらの事柄が今回の自民大敗北と言う結果をもたらしたというのは当然のことだろう。

この様なことを思いたくもないのだがこれも国会議員が世襲化している結果なのか。

「君のおじいさんには世話になった」とか言われてしまうと、その矛先は別のところに行ってしまう。そうした事が牙を削ぎ、爪を剥がしていることに気がつかないはずがないのだが。そのような中で「戦う自民党」がその相手先を政治の世界だけに求めてしまっている。つまり委縮した小さい世界だけしか見えず、天下国家のためにこそその戦いの火を消してはならないという高邁な理想を掲げている政治家が少ない、あるいは少なく見えるという現実とのかい離にいち早く気が付いて、改めて改革の火を灯してほしいものである。

少なくとも私ども地方の自民党員としては、今回の結果についていち早く総括し、次なる国民の福利向上(福祉ではない、福利なのだ)に対して全党的歩みを始めていただきたい。そうしないとわが党の将来は真っ暗闇となってしまうだろう。あるいは政務調査費の問題など、いくら自身が清廉潔白でも国会議員だってこの体たらくなのだからと同罪にされてしまうという事からは解放されない。

嗚呼それにしても嘆かわしい事態である。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成19年07月30日・第173号所収

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