活動 | 議会 | 街づくり | 環境 | 言いたい放題 | プロフィール | ホーム | 戻る

「野中一二」の言いたい放題

2008年2月8日 日本は世界の中心たり得ない

過日のテレビ番組で興味深い物があった。

かつて日本には貿易摩擦と言う重大な事件が存在していた。アメリカでは日本製の自動車やラジカセを壊すなど、街角で相当過激な行動が目についた。

しかし今日米国や東南アジアの国々でさえ「スルージャパン」、「ジャパンパッシング」と言う新しい言葉が生まれ始めているという。

つまり、世界経済は日本の上空を通り過ぎ、それぞれ新たな取り組みを始めているのだ。対米貿易黒字に至っては中国は日本に1,000億ドルもの差を付けている。お隣韓国では米国と自由貿易協定を結んだ、そのため日本に倍して対米貿易が盛んに行われている。本来資源のない我が国は加工する事で付加価値をつけ、国力を維持してきた。しかしグローバル化が進んだ今日、海外進出した我が国の製造業者が生産した商品を国内の数々の規制で販売できず、海外市場が熟成した数年後やっと国内販売が出来ると言う事態にまでなっている。

本年開催される洞爺湖サミットに先立ち、本来ならばアジア唯一の参加国と言う地位を利用してもっと発言力を増すことが出来た我が国であるが、実態は実にご粗末である。何とインド・中国の参加を容認させられてしまう事態が起きているのだ。その上日本が世界最高の技術力を持っていると考えられていた「地球温暖化対策」にあっては、京都議定書こそ日本で発行されたが、その後についてはヨーロッパ各国が主導権を持ち、二酸化炭素排出権に至ってはその「基軸通貨がドルでなくユーロ」が標準通貨となってしまったのだ。本来ならば「日本は真っ青」な事態に陥っているのだ。

国会にあっては「ねじれ現象」の解消で、各政党は自らの主張の正しさのみ大声でとなえているのだが、それは一体我が国のためになるのかどうか、そんな視点を持った国会議員が出てこない現状を憂いているのは私だけだろうか。

国土交通省が空港会社の外資規制を決定、出資比率3分の1未満に制限すると言う案を出したことに対して、「国際競争力と我が国の経済活性化のために反対する」という意見を述べた方がいた。まさにこの意見こそグローバル化を視野においた懐の深い意見だと感じたのだが、この方は最後に「有事の際には空港施設の使用を国が管理すると言う法律を作っておけばよい」とまで言い切った。
この様な意見を持っている人が、国家を仕切る時代が来ないと日本は孤立してしまう。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成20年02月08日・第185号所収

[言いたい放題] [ホームページ] [戻る]
Copyright(C)2008 by NONAKA Ichini