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「野中一二」の言いたい放題

2008年5月12日 不便なほうが頭を使う

ゴールデンウイークも終わりホッとしたところではないでしょうか。
連休中の数日は、久しぶりにコンドラチェフ長波と日本経済について勉強していました。皆さん方もおそらく学生時代に一度は耳にしたことがある名前だと思いますが、改めてこういったものを開いてみると実に面白いですね。

ちょっとだけ説明しますと、産業国家の経済的発展はその度毎におよそ50年持続する波(コンドラチェフ循環)の中に生ずるという結論を導出したのが彼なのです。
その結果として農業生産力の向上や生活消費財生産の拡大を重工業建設より重視すべきとする彼の意見は、スターリンに敵対しされ、1938年、最高潮となった大粛清により銃殺されたのです。

なんで今頃こんな話と思われるでしょうが、彼が200年間の経済動向をつぶさに検証した結果の50年周期説だったのですが、その内容は最近までを当てはめると以下の通りになるというのが一般的です。

 1-蒸気機関、紡績(1793-1847年頃まで)
 2-鉄道、蒸気船、製鉄(1893年頃まで)
 3-電気、化学(1939年頃まで)
 4-自動車、石油、電子工学(1984年頃まで)
 5-情報、???(2039年頃まで(?))

この200年をみると人類はひたすら「豊かな生活」を目指してきたのがわかります。
そしてここから推測した今後の世界はどうやら物質的豊かさではなく、精神的豊かさを求めて進むのではないか。すると「スローライフ」の時代がやってきそうな感じがします。

確かに物質的豊かさは暮らしを便利にしてくれました、しかし資本経済の中にあって物質だけが頼りになる物ではないということにも人類が気がつき始めたのではないかと思える事例がたくさん見受けられます。
なぜあえて週末に農業をするのか。どうして中高年の方々が登山をするのか、等々思い当たることはたくさんあると思います。
このような時代だからこそ、日常に少し不便さが必要なのではと感じてしまうのですが、そんなこと言っているのは私だけでしょうか。

たとえば、あえて車に乗らず歩いて目的地までゆく、ちょっと古い形で使い勝手は悪いのだが捨て難い道具なので今でも使っているなど、日常に結構ある「不便さ」が何となく楽しく感じられます。そうして感じる不便さからは、「次にはこの部分がこの様になっているものを探す」など、結構頭を使っている自分に気がつきます。

現在はコンドラチェフの波の底が2005年説が有力だそうですから、上昇基調にやっと向かい始めたところでしょう。するとこれからの約25〜30年は景気変動は上向き加減になってゆくといわれていますので、そこでのけん引役は情報産業と自分を見つめ、考えるきっかけを与えてくれる何かの産業の種が必要になってゆくのでしょう。

何か先が見えてきたような気がした今年のゴールデンウイークでした。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成20年05月12日・第189号所収

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