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「野中一二」の言いたい放題

2008年8月20日 ロックタウン山梨中央を視察した

本年6月鳴り物入りでオープンした「ロックタウン山梨中央」であるが、一体どの様になっているのかと気にはしていた。8月18日、盆明けの月曜日であったがちょっと様子をうかがいに行ってきた。

ロックタウン山梨中央
広い駐車場

平日、盆明け、昼前の時間、と買い物客にとっては一番つらい時間帯であるが一体オープンした後の様子はいかがか、興味深々であった。予想通り来客はきわめて少なく、アーケードの木陰で涼をとっている方々が少し居た程度であった。
しかし1,424台入る駐車場の広さは圧倒的で、特にがらんとしていたのでその印象が強かった、「大丈夫か、商売になるのか」と他人事ではあるが心配になってしまった。

確かにショッピングアーケードは適度に日差しをよけてくれる緑が配置されていて、なんだかとても心地よい空間が演出されている。スーパーマーケットのマックスバリューを核にして専門店が効率良く配置されていたが、9月で閉店と言うファッション店のバーゲンポスターがちょっと気になった所だ。その他サービス・カルチャー関連として宝くじ売り場があるのには驚いた。

最近では御殿場のアウトレットや関西空港アウトレットなど、アウトレットモールへ行く事はしばしばあったが、このようなショッピングセンターはちょっとご無沙汰であった。

ロックタウン山梨中央
緑が配置されているアーケード

印象 当然だがここでは生活空間品は販売しているが、生活臭や人々の息遣いは一切感じられない。非常に無機質な印象はぬぐえず、ちょっと年を取ったおじさんにはどうも居心地が悪い感じがしてしまった。モータリゼーションの発達とともにいわゆるアメリカナイズされた生活の空間と言う感じではあるが、これで本当に良いのだろうか。私としては高円寺にある「純情商店街」のような生活感あふれる場所のほうがなんか落ち着けるのだが。築地場外黒門市場といったような場所には「この商品を通じて楽しい生活が一緒に付いてくる」といった雰囲気がある気がしている。それは町の商店でも同じことである。

仮にこのモールが多くの消費者を集めつつも時代の流れの中で取り残されて消えてしまったとするならば、その時点で交通弱者になった消費者は一体どこへ行けと言うのだろうか。おそらくそれまでには近くの商店などは壊滅的打撃を受けて商売をやめてしまっているに違いない、そのような時代ではインターネットによる宅配サービスを利用して日用品を手に入れるのだろうか。あるいは「引き売り」屋さんが来るのを待って、生鮮食料品を手に入れるのだろうか。

先日ある甲府市北部の方と話をした折「うちの地域を何とかしてください」と盛んに言っていた。つまりスーパーが無く日常の食料品を買いに行くのに今はまだ自動車に乗れるから良いのだが、間もなく車の運転が出来なくなってしまう、そのときは一体どうやって日々の糧を手に入れたらよいのでしょうかと言う問いかけであった。

この問題は行政が手を出せる問題ではないし、商店を経営すると言う事は死活問題であるので簡単には答えが出せない問題だ。

甲府市は中心市街地が空洞化すると言って商店街の方々は声を荒げているのだが、「これだ」と言う名案は実際無い。どうやら日本中が抱える問題ではないか、ただ時期が早いか遅いかの問題だろう。

この様な郊外型スーパーの持つ利便性と、その裏にある危険性。一体どうしたらよいのだろうか。

メールマガジン『野中一二の人は石垣、人は城』 平成20年08月20日・第193号所収

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